VR関連ギアも精力的にアピール

<IFA>VR映像と連動!サムスンが平衡感覚を揺さぶる“VR用”ヘッドホン開発中

山本 敦
2016年09月05日
「Gear VR」を発売しているサムスン電子は、「IFA2016」にて、VRヘッドセットそのものを体験させるコーナーをブースに充実させている。…が、それだけでなく、VR体験を深めるための関連エンタテインメントギアの開発にも力を入れている。

「Entrim 4D」は現在開発が進むプロジェクト。ヘッドホンのイヤーパッドに仕込んだ電気信号の発信器から耳の奥に電波を送り、前庭器官を刺激する。VRヘッドセットに表示される映像に連動したリアルなモーション感を、体で体験できるデバイスの開発を目指しているものだ。

サムスンが開発を進めるVR用ヘッドホンの試作機

ブースでプロトタイプを体験してみた。まずはふつうのヘッドホンを装着する感じで試作機を身に着ける。スタッフがペアリングしたスマホを動かすと、不意に船酔いのように平衡感覚を揺さぶられる。何ともいえない不思議な気分だ。

Gear VRと一緒に、脳を揺さぶられる独特の体験が味わえる

白いスポンジのようなものがあてがわれている所に信号のトランスミッターを内蔵。電気信号が平衡感覚を司る前庭器官を刺激する

VRヘッドセットを身に着けると、ゴーカートでサーキットをスラローム走行している映像が表示され、立て続けにグラグラっと脳を揺さぶられる。これは…、何とも。

サムスンで本プロジェクトを研究するSteve Jung氏に、この技術は体に害はないのか聞いてみた。「当社では16年間、このプロジェクトに関連する研究を進めてきました。前庭器官に働きかける信号技術は既にパイロットのフライトシュミレーターなどに応用され、実用化されているものです。医療分野にも使われているものなので健康上に問題はありません」

「Entrim 4D」は今年からいくつかのイベントで出展してきたが、IFAのように大規模なコンシューマーイベントに展示する機会は初めてで、来場者からの反響も大きいという。同社では今後も研究を続けながら、近いタイミングでの商品化を目指す。

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