公開日 2015/04/22 13:51

アビー、オーディオ用“ハイレゾPC”「ADIVA」。PCで初めてハイレゾロゴ取得

音質対策と使いやすさを追求
編集部:小澤麻実/小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アビー(株)は、ハイレゾ再生を簡単に楽しめるオーディオ用Windows PC「ADIVA(アディーバ)」を4月22日から発売開始した。本製品はオンキヨーの協力により誕生したもの。日本オーディオ協会のハイレゾ定義に準拠し、PCとして初めてハイレゾロゴを付与されたとのこと。同社は“ハイレゾPC”と訴求している。販売はまず直販サイトで実施。今後は量販店での販売も検討していくという。

ADIVA K1
「AD-K1A-SV」(標準モデル) ¥179,800(税抜)〜
「AD-K1N-SV」(スピーカーレスモデル) ¥159,800(税抜)〜

ADIVA K1

ADIVA K10
「AD-K10A-SV」(標準モデル) ¥259,800(税抜)〜
「AD-K10N-SV」(スピーカーレスモデル) ¥229,800(税抜)〜

ADIVA K10

アビーは元々PC用パーツなどを扱う会社。そのノウハウを活かしたPCに、オンキヨー製のオーディオボードやUSB-DAC、アクティブスピーカー、そして再生ソフト「foobar2000」を組み合わせたかたちとなる。なおディスプレイは別売。

ADIVA K10のデモのようす

「ハイレゾに興味はあるけど難しそう」というユーザー向けに、PCオーディオを楽しむための入口として使って貰える製品を目指した。機器の組合せ等に悩むことなく、ハイレゾ音源の購入から再生までを行える一体型システムである点を訴求している。

ADIVA K1は、オーディオ用PC本体とオンキヨーのアクティブスピーカー「GX-500HD」で構成。オンキヨー製オーディオボード「SE-90PCI」を内蔵する。

ADIVA K1

ADIVA K10は、オーディオ用PC、オンキヨーのUSB-DAC「DAC-1000」、アクティブスピーカー「GX-500HD」という構成。AudioQuestのUSBケーブル「Forest2」も付属する。

K10はオーディオPC(下段)とDAC-1000(上段)を組合せ

組合せ用スピーカーは「GX-500HD」を用意

音質チューニングは、元有名オーディオ機器メーカー在籍の技術者が担当。組み合わせるスピーカー別に最適なチューニングを行っているという。

なお、6月にはこちらのオーディオ用PCと、パイオニア「U-05」を組み合わせたモデルも発売予定とのことだ。

パイオニア「U-05」(上段)と組み合わせたモデルも発売を予定している


オーディオ用PC部の筐体は10年間のノウハウを投入

K1/K10ともにOSはWindows 8.1 Update 64ビット 日本語版を採用。ストレージにはSSDを採用し、容量は256GB。BTO販売も行っており、OSやメモリはカスタマイズ可能。SSDも最大1TBまで増やすことができる。

CPUには、K1はAMD E1-2100デュアルコアAPU(1.0GHz)を、K10はIntel Celeron J1900 クアッドコアプロセッサ(2.0GHz)を搭載している。

筐体は、アビーが10年かけて培ってきたノウハウを活かして設計。肉厚アルミ合金により剛性を高めたモノコックシャーシを採用。その内部には電磁ノイズを除去する旭化成の非磁性体シート「パルシャットMU」を貼り付けた。さらには制振スポンジラバーシートをシャーシ接合部に装着し、ネジの緩みとノイズ抑制に効果のある制振スポンジラバーワッシャー、アルミ削り出しのインシュレーターなども採用している。

シャーシの内部

剛性を高めたほか、ノイズ対策なども気を配ったという

放熱性に優れたアルミ合金のシャーシを採用したことで、冷却ファンレスによる放熱設計も実現。ノイズ源を徹底して排除している。


DSD再生対応にしたfoobarをプリインストール

再生用ソフトとしては「foobar2000」を用意。DSD再生ができるようプラグインがプリインストールされている。本ソフトで楽曲再生のほか、ライブラリ管理、プレイリスト再生、リッピングなども行う仕様となっている。

再生対応フォーマットは、DSDは11.2MHz/5.6MHz/2.8MHz(DFF・DSFフォーマット)で、DoP方式での再生。PCMはFLAC/WAV/ALACなどに対応しており、「K1」が最大384kHz/32bit、「K10」が最大192kHz/24bit まで再生が可能。このあたりの性能は、オンキヨー製「SE-90PCI」および「DAC-1000」の性能に準拠するかたちとなる。DLNA1.5に準拠し、NAS内の音源再生も可能だ。

CDやMP3など、圧縮された音源を192kHz/24bitにアップサンプリングする独自機能「DiMO(ダイモ)」も搭載。アップサンプリングした音源はWAV形式で保存し、スマホ等で楽しむこともできる。

PC本体にはBlu-ray対応ディスクドライブを搭載。Blu-rayソフトの再生やBlu-rayメディアへの書き込みを行うことができる。

また、ADIVA独自のWebコントローラー「aLink(エーリンク)」を使うことで、スマートフォンやタブレットから楽曲の選択、再生や一時停止、音量調節のほか、スキップやシャッフル、リピート、PCのシャットダウンなどの操作を行うことができる。

ブラウザ上で使えるコントローラーソフト「aLink」も用意

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX