オペアンプをMUSESに交換したモデルも

ASUS、DSD対応USB-DAC「Essence」3機種 − 最上位機はXLR/miniXLR出力も

公開日 2015/03/20 12:25 編集部:小野佳希
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ASUSTeK Computer Inc.(ASUS)は、DSD再生に対応するUSB-DAC「Essence」(エッセンス)シリーズ3製品を本日3月20日より発売する。ラインナップはDSD 5.6MHzまで対応する最上位機「Essence III」、DSD 2.8MHzまで対応の「Essence One MKII」、同機のオペアンプを交換した「Essence One MKII MUSES Edition」の3モデルで、全モデルともリニアPCMは最大192kHz/24bitに対応している。

Essence III

Essence III(DSD 5.6MHz対応)¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)
Essence One MKII(DSD 2.8MHz対応)¥OPEN(予想実売価格110,000円前後)
Essence One MKII MUSES Edition(DSD2.8MHz対応)¥OPEN(予想実売価格145,000円前後)

■DSD 5.6MHz対応の最上位モデルの「Essence III」

最上位モデルの「Essence III」は、RCA出力に加えてXLR出力を搭載。ヘッドホン向けのバランス出力であるminiXLR出力も搭載している。同社では「PCを中心に構築するオーディオシステムにおいて、PCのデジタル出力を原音に限りなく忠実にアンプおよびヘッドホンに出力できるUSB DACだ」とアピールしている。

Essence III

I/V変換用とローパスフィルター用のオペアンプにはそれぞれアナログ・デバイセズの「AD827SQ」を2基ずつ搭載。入力端子にはUSBのほか、S/P DIFの角型と同軸、XLR(AES/EBU)、AUX Phonoを各1基ずつ備えている。外形寸法は322W×71H×228Dmm。

背面端子部

そのほか出力バッファ用オペアンプもアナログ・デバイセズの「AD827SQ」2基。ヘッドホン出力用オペアンプには、バランス出力に新日本無線「MUSES 01」2基と、テキサス・インスツルメンツ「LME49600」2基、アンバランス出力にテキサス・インスツルメンツ「OPA2227P」と「LME49600」各4基を搭載している。

そしてDACチップはアナログ・デバイセズ「AD1955A」2基、USBオーディオプロセッサーチップにはC-Media Electronics「CM6632A」を搭載。S/P DIFレシーバーにはテキサス・インスツルメンツ「PCM9211」を採用している。

S/N比(出力、A-Weighted)は117dBで、THD+N(出力、1kHz時)が0.0005%(-105dB)、周波数特性(-3dB、192kHz/24bit、入力時)は10Hz〜48kHz。

■「Essence One MKII」は8倍整数倍アップサンプリング機能を搭載

「Essence One MKII」は、従来モデルの「Xonar Essence One」(ソナー エッセンス ワン)をDSDに対応させたモデル。8倍整数倍アップサンプリング機能を搭載し、元データのサンプリングレートを最高8倍までアップサンプリングすることができる。たとえば44.1kHzの音楽CDにこの機能を適用した場合には、8倍の緻密さを持つ352.8kHzの音楽データとして再生できる。

Essence One MKII

I/V変換用オペアンプにテキサス・インスツルメンツの「NE5532P」を4基、ローパスフィルター用オペアンプに同じくテキサス・インスツルメンツの「NE5532P」を2基搭載。入力端子がUSB、S/P DIFの角型と同軸各1基ずつ、出力端子がXLRとRCA、6.3mmステレオ標準ジャックという点も上位機「Essence III」との違い。外形寸法は230.00W×60.65H×261.33Dmm。

背面端子部

「Essence One MKII MUSES Edition」は、Essence One MKIIのバリエーションモデル。音質に大きな影響を与えるI/V変換部分とローパスフィルター部分のオペアンプを、Essence One MKIIのTexas Instruments製NE5532Pから、新日本無線のMUSES 01に変更している。オペアンプ以外の仕様は「Essence One MKII」と同じ。

Essence One MKII MUSES Edition

出力バッファ用オペアンプはテキサス・インスツルメンツ「LM4562NA」3基(RCA用×1、XLR用×2)で、ヘッドホン出力用オペアンプは「LME49720NA」2基。DACチップはアナログ・デバイセズ「PCM1795」2基、USBオーディオプロセッサーにC-Media Electronics「CM6631A」を採用。そしてDSPにはアナログ・デバイセズ「ADSP-21261」、S/P DIFレシーバーに旭化成エレクトロニクス「AK4113VF」を採用している。

S/N比(出力、A-Weighted)は120dBで、THD+N(出力、1kHz時)が0.000316%(-110dB)、周波数特性(-3dB、192kHz/24bit、入力時)は10Hz〜48kHz。

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  • 型番Essence III
  • 発売日2015年3月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)
【SPEC】●S/N比(出力、A-Weighted):117dB ●THD+N(出力、1kHz時):0.0005%(-105dB) ●周波数特性(-3dB、192kHz/24bit、入力時):10Hz〜48kHz ●入力端子:USB、S/P DIF角型/同軸、XLR(AES/EBU)、AUX Phono×各1 ●出力端子:XLR、RCA、miniXLR×各2、6.3mmステレオ標準ジャック×1 ●外形寸法:322W×71H×228Dmm
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  • 型番Essence One MKII
  • 発売日2015年3月20日
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【SPEC】●S/N比:120dB ●入力端子:USB、S/P DIF角型/同軸×各1 ●出力端子:XLR、RCA×各2、6.3mmステレオ標準ジャック×1 ●外形寸法:230W×60.65H×261.33Dmm
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