公開日 2008/06/05 09:15

三洋、動画顔検出や高速度撮影対応のフルHD“Xacti”新モデルを発売

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
三洋電機(株)は、デジタルビデオカメラ“Xacti”の新モデルとして、動画顔検出機能や高速度撮影機能を搭載したフルHD機「DMX-HD1010」を6月20日より発売する。価格はオープンだが、120,000円前後での販売が予想される。ボディカラーはブラックとダークシルバーを用意する。

DMX-HD1010(ブラック)

DMX-HD1010(ダークシルバー)

操作部にはムービー/写真撮影時のモニター表示切替を簡単に行える「フォトビュー」ボタンを搭載する


本体上部にはフラッシュやアクセサリーシューを備える。本体底部には三脚用ネジも用意する。

本機を操作するリモコン

本機はXacti初のフルHDモデル「DMX-HD1000」(製品データベース)の機能をより強化したモデル。動画フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(フルHD記録時/メインプロファイル、SD記録時/ベースラインプロファイル)となる。記録媒体はSDメモリーカードで、最大32GBまでのSDHCカードにも対応する。

撮像素子は1/2.5型のCMOSセンサー。映像処理回路はHD1000と同じプラチナΣエンジンを搭載するが、信号処理系の最適化を行い、映像圧縮のアルゴリズムを進化。さらに、ビットレートを12Mbpsから14Mbpsへ引き上げたほか、上昇・下降を予測し符号量を制御する「レート変化予測」を行うことにより、撮影画質の向上を実現。解像感や色合い、暗所での撮影性能を高めたという。なお、動画の記録モードと解像度、ビットレートは以下の通り。

モード名 解像度(ピクセル) フレーム数 ビットレート
Full-HD 1,920×1,080 60field/s 14Mbps
Full-SHQ 30fps 12Mbps
HD-HR 1,280×720 60fps 12Mbps
HD-SHQ 30fps 9Mbps
TV-HR 640×480 60fps 6Mbps
TV-SHQ 30fps 3Mbps
Web-SHR 448×336 300fps 非公開
Web-SHQ 320×240 30fps 非公開


また、同社製品として初めて動画撮影時の顔検出機能も搭載。最大検出人数は12人で、追尾機能も搭載する。

付属のドッキングステーションと市販の外付けHDDをUSBで接続し、撮影した動画や静止画データを簡単な操作でHDDに保存できる「Xacti ライブラリー」機能も引き続き採用。前モデルでは動画転送日別振り分けしかできなかったが、HD1010は撮影した日付別の振り分け機能に新たに追加し、使い勝手を向上させた。また、BDへの記録やAVCHD方式での書き出しにも対応したPC用再生・編集ソフト「Nero 8 Essentials for Sanyo」も付属している。

「Xacti ライブラリー」に日付別振り分け機能が追加された

管理はこれまでと同様カレンダー表示で行える

ドッキングステーションには映像出力端子として、HDMI端子、D端子、Sビデオ端子、ビデオ端子が装備されている。なお本機はHDMIのCEC機能にも対応し、テレビリモコンで再生操作を行うことができる。正式サポートしたテレビはまだ発表されていないが、「CECに対応した機種であれば大抵利用可能」(同社説明員)とのことだ。

通常モードのメニュー画面。本機はHDMIのCEC機能にも対応し、テレビリモコンでXactiの再生操作ができる

アイコンを見ながら簡単に操作できる「シンプルモード」も用意。切り換えはディスプレイ左のスイッチで行う

さらに、秒300コマの高速度撮影機能を搭載し、スローモーションムービーを楽しむことも可能となった。ただし高速度撮影時は記録画素数448×336ピクセル、録画時間10秒までに制限されるほか、ズーム操作や音声の記録はできない。

静止画はHD1000と同じく800万画素相当で記録が行えるほか、秒7コマの連写機能も可能。また、画素数は約200万画素に落ちるが、ハイビジョン動画撮影中に写真を同時記録することもできる。なお、マニュアルモードではISO3200での高感度撮影も可能だ。新たに「ワイドダイナミックレンジ」モードを追加。露出の異なる2枚の画像合成とコントラスト強調処理を行うことにより、Dレンジが広くクッキリとした画像を撮影することができるという。

約23万画素表示が可能な2.7V型のTFTカラー液晶モニターを搭載。レンズは8群11枚構成。光学10倍ズームが可能で、NDフィルターも備える。。35mm換算のf値は、HD1000と同じく動画が49.7mm〜 497mm、静止画の場合は38〜380mmとなる。なお、既発のテレコン(1.6倍)/ワイド(0.7倍)/セミフィッシュアイ(0.4倍)コンバージョンレンズ(関連ニュース)もオプションとして使用することができる。

電源にはリチウムイオン電池を採用し、連続約125分の動画撮影、約295分の連続再生が可能だ。

【問い合わせ先】
三洋電機(株)
DIカンパニー DI事業部
お客様相談係
TEL/072-870-4184

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックを見る
  • ブランドSANYO
  • 型番DMX-HD1010
  • 発売日2008年6月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)
【SPEC】●カメラ部有効画素数:静止画…約400万画素 動画…約356万画素(HD時)、約218万画素(SD時) ●撮像素子:1/2.5型400万画素相当 CMOSセンサー ●記録媒体:SDメモリーカード(32GB SDHC メモリーカードに対応) ●レンズ:光学10倍ズーム ●モニター:2.7型ポリシリコンTFTカラー液晶 約23万画素 ●外形寸法:90.0W×112.6H×54.5Dmm (突起部除く) ●質量:約311g(電池、SDメモリーカード込み)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX