公開日 2014/05/16 10:43

【独HighEnd】ELAC、400LINEがベースのワイヤレスアクティブスピーカー「AIR-X」を展示

ワイヤレスアクティブスピーカーの注目機
季刊ネットオーディオ編集部 浅田陽介
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現地時間2014年5月15日よりドイツ・ミュンヘンにて開幕したMunich High End 2014。いまや世界最大規模のハイエンドオーディオ見本市といっても過言ではない本イベントでは、今年も世界各国からさまざまなブランド、製品が登場し会場は大盛況を見せている。

「ドイツを制することができれば、ヨーロッパのハイエンド・オーディオを制することができる」と言われることから分かるとおり、世界からさまざまなブランドが登場しているが、なかでも地元ブランドの人気は極めて高い。

Munich High-End 2014のELACブース

日本でも多くのファンを抱えるELACのブースでは、人気の400LINEをベースにしたワイヤレスモデル「AIR-X 407」と「AIR-X403」が展示され、大きな注目を集めている。

FS 407の基本仕様を引き継いだ上でアクティブ仕様としたワイヤレススピーカー「AIR-X 407」

BS 403をベースとしてAIR-X 407と同一のアンプを搭載した「AIR-X 403」

AIR-Xは、今年1月に開催されたCESでも展示され大きな話題を呼んだモデル。
AIR-X 407/403は、共にFS 407、BS 403で高い評価を受けたJET Vや150mmのパルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE、エンクロージャー等をそのまま引き継いだ上で、「AIR-X AMP」と呼ばれるワイヤレス接続に対応したAB級動作のアンプモジュールを搭載している。

AB級動作を採用した理由はもちろんサウンド。特に同社の代名詞であるJET Vをドライブさせるためには昨今アクティブスピーカーで多く採用されているD級動作では難しかったということも理由のひとつとなっている。

両機に共通したアンプモジュール「AIR-X AMP」

AIR X-AMPの内部。写真左にあるのが、最も開発に苦労したという電源部。しっかりとシールドされた上で、右側のデジタルセクションに搭載したDSPやワイヤレスモジュールをマウントしている

また、AIR-Xで大きな特徴となっているのが、背面に設けられた8つのディップスイッチ。壁に近づけて使用する「ON-WALL」や、広いスペースで使用する際に設定する「CONSOLE」、TREBLE、BASSをそれぞれ+2dBするモードやリモコンのON/OFF、LEDの明るさを調整する「DAY」「NIGHT」というユニークなスイッチも用意している。

AIR-X AMPの特徴となる背面に設けられた8つのディップスイッチ。ユーザーの使用環境に合わせて、さまざまな音質チューニングや基本設定を行うことができる。

AIR-X 407/403共にコアとなるこのAIR-X AMPは同一の仕様。入力端子はワイヤレスのほかRCA、XLRにも対応しているので、通常のアクティブスピーカーとして活用することも可能となっている。

また、両機共にワイヤレス接続を行う際は、トランスミッターとして「AIR-X BASE」を使用することも共通だ。

AIR-X 407/403には、共にAIR-X BASEと呼ばれるトランスミッターが付属する

このAIR-X BASEには、アナログ入力に、RCA、φ3.5mmステレオミニのほか、ELAC WL-interfaceと呼ばれるUSB A端子を用いて外部のBluetoothモジュールからアナログ信号を受け取る端子を用意。デジタル接続端子には光TOS×2とPCとの接続で用いるUSB(Bタイプ)を用意。ワイヤレス伝送には音質に定評あるKleerが採用されている。

単体のワイヤレススピーカーとしてはもちろん、最大3部屋のマルチルームでも採用できるなど、ユーザーに合わせてさままざまな使い方ができることは大きな魅力となるだろう。

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