公開日 2012/07/03 17:55

オヤイデ電気×eイヤホン主催、「AUDIO MIJINKO ドックケーブル自作講習会」体験レポート

大好評の自作講習会
季刊ネットオーディオ編集部
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6月30日(土)に開催されたオヤイデ電気×eイヤホンによる「AUDIO MIJINKO ドックケーブル自作講習会」の様子
オーディオファンやDJ分野など、ケーブル市場で圧倒的な支持を獲得しているブランドのひとつ、オヤイデ電気。そしてヘッドフォン専門店として現在圧倒的な人気を誇るeイヤホン。去る6月30日、この2社がタッグを組み「AUDIO MIJINKOドックケーブル自作講習会」が開催された。

このイベントの開催背景を先にご説明すると、いま大きな盛り上がりを見せているヘッドフォン市場にある。街を歩けば、ほぼ必ずといっていいほど高級ヘッドフォンをしている人を目にするなど、ヘッドフォンはいまや非常に大きな規模を誇るオーディオ製品としての地位を確立している。


講師を務めたのは、オーディオアクセサリー誌などでお馴染みの”オーディオみじんこ”ことオヤイデ電気の荒川敬氏
そしてここに来て、注目を集めているのがポータブルヘッドフォンアンプ、いわゆる”ポタアン”である。この携帯できるヘッドフォンアンプの登場により、手持ちのヘッドフォンはさらにその実力を発揮できるようになったほか、通常は十分にドライブできないようなスタジオモニターなどのヘッドフォンがいつでもどこでも楽しめるようになったのである。このポタアンは、音にこだわるヘッドフォンファンにとって必携のアイテムとなったのだ。

ここで必要となるのが、ヘッドフォンファンの多くが手にしているiPod touchやiPhoneなどのiOS端末。iOS端末はDock端子から接続することでラインアウトさせることが可能となり、より高品位な再生を実現することができるのである。今回の講習会では、短いながらも音に大きく影響するDockケーブルを自作してみようという内容となっている。参加費は原材料費込みで2,000円と非常に手頃なのも魅力だ。

今回使用した工具類。万力や万能バサミ、ガス式の半田ごてなども主催者側で用意してくれるのは嬉しい

L/R/GNDの3本の線材とTICキャップは好きな色から選ぶことができる。プラグはオヤイデ「P-3.5GL」が用意された

この日、講師となったのはオーディオアクセサリー誌などでもお馴染みの”オーディオみじんこ”、ことオヤイデ電気の荒川敬氏。当日はeイヤホンの広報を担当する西 亮太氏もサポートするというかたちでイベントが進められた。講習会に集まったのは約20名。こうした自作系イベントのなかでもとりわけ年齢層が若いのが特徴だ。なかには自作初心者も参加していたのだが、万全のサポート体制で講習会は実にスムーズに進行していく。

ケーブルの長さを決める際に各々のポタアンを取り出して確認する参加者。全員がポタアンのユーザーであり、中には女子も参加していることも大きな特徴となっている

荒川氏を始めとする主催者側のサポートも万全。初心者でもスムーズにハンダ付けなどの作業が行えた

制作の流れとしては、まず線材を3本とTICキャップの好きな色を選び、それぞれのケーブルを三つ編みに結んでいく。次にケーブルの先端を適度な長さに切り、先端の被覆を万能バサミを使ってていねいに取り除く。そしてDock端子にハンダ付けをした後、プラグ側も同じような処理を行えば完成というものだ。

本来はDock端子に小さなコンデンサーを付ける必要があるが、この講習会では時間に限りがあることもあり、荒川氏自らがハンダ付けしたものが参加者に配布されていた。

音出しの確認時は歓喜の声があがることもしばしば。こうした自分の手で組み上げたDockケーブルは、自然と愛着が増すことは間違いない。”自作する喜び”を伝えるという意味でも大成功といっていい一日となったと言えるだろう。


イベントの最後には豪華景品をかけたジャンケン大会も開催。会場は大きな盛り上がりを見せた
なお、オヤイデ電気とeイヤホンはこうした自作イベントを今後も開催予定で、最新の予定は随時eイヤホンのサイトにて掲載されるとのことだ。実際に体験してみると、想像以上に面白い自作イベント。ご興味のあるかたはぜひふるってご参加いただきたい。

完成したDOCKケーブル。自作でここまでのものが完成する

この講習会の中心となったオヤイデ電気の荒川敬氏(左)とeイヤホンの広報である西 亮太氏(右)

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