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公開日 2010/05/10 18:38

ワイズエポックの「TRINI★STARmini」その使い方を解説

いま話題の2chステレオ用特殊センタースピーカー
季刊・オーディオアクセサリー編集部
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Y'S EPOCH(ワイズエポック)社から発売されている2チャンネルステレオ用特殊センタースピーカー「TRINI★STARmini」がひそかなブームを呼んでいる。

Y’S EPOCH「TRINI★STARmini」。(¥179,300)

同アイテムを手掛けるのは、平安閣グループ特殊音響事業部。本機は同社の代表でもある山本紘市氏が長年のオーディオ歴をもとに完成させた入魂の力作である。

この「TRINI★STARmini」は2チャンネルのスピーカーシステムに、センタースピーカー的にアドオンするだけで、高域の立ち上がりを補正(補強)し、なおかつ2チャンネル再生が最も苦手とするセンター定位を助けてくれるというものである。

すでに2月21日発売『オーディオアクセサリー136号』でも紹介され、多くの引き合いがあるという。しかしながら、いままでに無い特殊なジャンルのアイテムということもあって、同製品に関する質問も多いという。

そこでここでは、「TRINI★STARmini」に関して、多く寄せられる質問とそれに関する山本氏の回答を掲載することにする。同製品に興味のあるかたは、ぜひともご参照いただきたい。


【「TRINI★STARmini」の関するQ&A】

Q1:そもそもこれは一体何の目的の製品なのですか?

A1:
モノラルが2チャンネルステレオになったお陰で、多くの音情報が一挙に増え臨場感が表現できるようになったのは革命的な大収穫であったと、私は今も考えます。

しかし2チャンネルステレオでは困ったことに、ボーカルや主役の楽器という一番耳を傾けていた音源ほどセンター付近に録音されそして再生されるのが常ですから、センターからスピーカーがいなくなり、左右のスピーカーから放出された音が空間を漂い、部屋の特性も一緒に合成されたクオリティの低い何ともつまらない状態を、現行の2本でのステレオでは聴くしかないというのは大きなマイナスでした。

しかも、合成のないモノラルの音と違い、合成の段階で部屋の特性など本来あとから付加されるものが2チャンネルステレオにおいては最初から加味されますから、どこか生気のない生々しさの欠片もないものになってしまいます。研究で解ったことですが、2チャンネルステレオではアタック音がリスニングポジションにいるリスナーに対し必ず出遅れますので、その悪影響は凄まじいものとなってしまいます。

私の研究は、この左右2本を維持した状態で何とかならないかということに長い年月を費やして来ましたが、残念ながらそれは無理という結論に達し、2チャンネル2本ステレオから脱却し、2チャンネル3本ステレオ(ステレオセンタースピーカーの追加)という結論を得たのです。2チャンネルに問題が多くあるのではなく、2本で再現するとことに多くの問題を見出しました。

このトリニスターミニは、録音時使用された楽器や声の音源を、できる限りどこにでもある普通のL/R2チャンネルステレオで、『元の状態の蘇生』を目指して長い間研究したどり着いた製品です。勿論、クオリティの高い大型システムに追加し適切な音量で再生された再現性は『蘇生』という言葉にピッタリの圧倒的なものですが、コンパクトシステムであっても応分の効果が発揮できるよう家庭用を前提に製品化しています。

通常のステレオで左右のスピーカーをある程度離して使用すれば、左右の拡がりはかなり満足がいく状態になりますが、前後の立体感や楽器の前後の重なり具合やそれぞれの音色がどうしても上手く再現されません。更には一番気になるボーカルや主役が再生されるセンターの音のクオリティの低さは如何ともし難いものです。これらを一挙に改善するためのステレオ用のステレオセンタースピーカーが本機であり、2チャンネル3本ステレオとして世界初の製品化であります。

Q2:どのような仕組みになっていますか?

A2:
まず、センタースピーカーでありながらモノラルではなくステレオになっています。マルチチャンネルシステムのようにAVアンプのセンター端子に接続しても構いませんが、通常のピュアーステレオの2チャンネルアンプのLとRに接続するか左右のメインスピーカー端子にパラで接続し供給を受けます。本機の上下と左右それぞれがステレオ接続になっていて、上下は2チャンネルステレオの鮮度を改善する目的のもので、左右は立体感を中心とするトリニスター効果を創造する目的のものです。上下・左右はそれぞれ別々の決められた周波数で中域以下を減衰させていますがその周波数は発表していません。またDSPのような電気的な処理は一切行っておりません。ホーンの角度やユニットの取付角度、前後の位置の差等この形やシチュエーションそのものに全ての意味があります。

Q3:使いこなしはどのようにしたらいいですか?

A3:
セッティングですが、左右のスピーカーのセンターに置いて頂くのが絶対条件です。次に左右のスピーカーよりとりあえず40cmほど前に出して2cm位の間隔で奥にずらしたり前に出したりを繰り返しながら左右のスピーカーにどんどん近づけていったり離したりしてみてください。何ヶ所かで好きな音に仕上がるところがある筈ですので、そのうち一番好きなところをお選びください。お聴きになられる音楽のジャンルで前の方が良かったり、後ろの方が良かったり、お好みで調整して頂くのが1番良いと思います。

高さの標準は、リスナーが普段の状態で座って目線位の高さにするか、それより10cm位下げた方が良い場合が多いです。また、床に直接置いたり、天井から吊下げたりも出来ますが、必ずリスナーの目線に向けて仰角をつけてください。

更に大事なことですが、左右のユニットが正しく等しい距離でリスナーの耳に届いているかを試すために、本機の左右の端を持って少しずつ中央を軸にして回し、特に左右の楽器の定位の締まり具合や定位する位置などでベストポジションを決定して頂ければと思います。上手くいくとトリニスターミニをOFFにした時の定位の位置はそのままに、ONにすれば定位がふらつかず、前後を中心に奥行き感が圧倒的に増し、楽器の質感や音色のリアリティーが恐ろしいくらい改善されます。

ロータリースイッチのレベル調整ですが、お買い上げ頂いたお客様のアンケートから97dBの出力音圧レベルのメインスピーカーにも問題なく効果を発揮するようですし、相対的に取扱説明書に書かせて頂いた推奨レベルポジションより1つ位効果少なめの方が良いようです。また、高音の量的な増加効果が好ましくなければ、上下用のリフレッシュつまみの方を1つ少ない効果にしてください。

Q4:色で音の表情が違うと言われていますが、本当ですか?

A4:
<標準色>
★ホワイトは標準的で何でも無難にこなします。特に女性ボーカル等を音楽的にリラックスして楽しむのに向いています。誰にでもうまく使いこなせます。

★ブラックはオーディオ的な音がします。打ったり、引っ掻いたり、こすったり、弾いたり等をオーディオマニア向きに表現します。

<特注色>
★レッドはライン録音された電気的な音楽やダンスミュージックによく合います。前へのせり出しとパンチ力は他の追従を許しません。

★グリーンは1番穏やかな音がします。手前に音場が展開せず、奥に広大な拡がりを呈しますのでクラシック等で好結果を生みます。

★イエローは巧くはまれば1番音色の変化のグラデーションも細やかで情報量も多く聴こえますが、セッティングの追い込みを怠るとそれが付帯音として聴こえます。

カラーによる音の違いは、6〜7年前に気付きました。その後色々研究を進め、本機には開発時から特徴的な再現性を示すカラーを選択しました。それぞれの違いはカラーの違い(塗装の違い)だけです。そのためにコストのかかる内部にまで同じカラーを塗装しています。

Q5:セッティングや設置場所により音質は変わりますか?

A5:
スピーカースタンドに設置するのか、ラックやテーブルに置いても構わないのかとよくご質問をお受け致します。いずれも試してみたのですが特に問題がありそうなものはございませんでした。ガラステーブルや中央にガラスのあるテーブルでもガラスのがたつきを抑えればトリニスター効果は充分に発揮いたします。


Q6:背面にあるレベルスイッチの位置による変化について教えてください

A6:
本機によりセンター付近の音量が極端に大きくなり過ぎたり、高音が強調されるようであれば、少しレベルを落とした方が良いように思います。少し落とす場合は、リフレッシュのつまみを1つダウンさせた方が良いというアンケートを多く頂いております。

但しつまみの差が2つ以上になるのはあまり効果的によろしくありませんので、同じ位置か1つまでの差に止めておいてください。

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