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メーカーの垣根を超えたイベント

九州初上陸の製品も多数登場、「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」が盛況のうちに閉幕

オーディオ編集部:伊佐山勝則
2019年04月05日
3月29日 - 31日の3日間、福岡県福岡市にある福岡国際会議場にて、「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」が開催された。

同フェアを主催する老舗オーディオ専門店であるマックスオーディオの代表、大原晴三氏に今年のテーマや反響の様子を伺った。

「九州ハイエンドオーディオフェア」の主宰者であるマックスオーディオの代表、大原晴三氏

「今年は各ブースごとの試聴スケジュールをほどんど無くして、フリーの時間を多くとるようにしました。昨年までは各メーカーごとに30分刻みで試聴デモを行ってきましたが、そうすると、時間的なタイミングが合わない限り、お客様が聴きたい機器のデモを体験することができないというケースが出ていました。お客様があってこそのイベントですから、そういったご要望にはぜひともお応えしたいと思い、今年からこのような形をとりました」(大原晴三氏)

フェアの進行を担当するマックスオーディオの大原由奨氏

実際にブースを訪ねると、1部屋あたり約3 - 4社のメーカーが出展する形式は従来通りだが、試聴デモに関しては、オーディオファンにとっては非常に面白い形になっている。

例えばエレクトリとハーマンインターナショナルとエソテリック、エイ・アンド・エムが出展するBルームでは、アヴァンギャルドとタンノイ、JBL、マジコのスピーカーが同じ場所に設置。その間には、マッキントッシュとマークレビンソン、エソテリックとエアタイトのアンプが林立。アヴァンギャルドのスピーカーをマッキントッシュのアンプとメトロノームのCDプレーヤーで鳴らし、その操作をエソテリックの担当者が行う。

エソテリックは最高峰Grandiosoのフルシステムが九州上陸。最新メカを搭載したSACDトランスポート「P1X」をはじめ、モノラルDAC「D1X」、プリアンプ「C1」、クロックジェネレーター「G1」、パワーアンプ「S1」までのラインアップが集結

一方で、エレクトリの担当者がエソテリックのシステムを使い、マジコのスピーカーを鳴らすなど、これまでには見ることのない光景が見られ、メーカー、輸入商社の垣根を超えた試聴イベントが展開されていた。

エレクトリのブースではMcIntoshの70周年記念モデルとして登場したプリアンプ「C70」とパワーアンプ「MC2152」を初公開。同システムとMETRONOMEのCDトランスポート+DAC「KALISTA」との組み合わせで、エソテリックが取り扱うavantgardeのスピーカーシステム「UNO XD」を鳴らすなど、こちらもメーカーの垣根を超えたコラボが実現した

さらに今年から、新たにオーディオアクセサリーやケーブルの効果が体験できるブースも設立。タオック、ゾノトーン、サエク、光城精工の4ブランドが、こちらもメーカーの垣根を超えた一斉比較試聴を行い、盛況を博していた。TAOCは最新オーディオラック「CLシリーズ」と「XLシリーズ」を初公開。旧シリーズとの比較試聴を分かりやすい切り口で展開。SAECは最高峰ケーブル「ストラトスフィア」のデモとともに話題のトーンアーム「WE-4700」を公開した。

SAEC、TAOC、ZONOTONE、KOJO TECHNOLOGYによる連続試聴イベントが実施され多くのファンを集めた

KOJOTECHNOLOGYは最高峰クリーン電源システム「DA-6」のシグネチャーモデルや新製品のアースケーブル2モデルを初公開。ZONOTONEは最新インターコネクトケーブル「Grandio AC-1」と「Shupreme AC-LX」を初公開。デモンストレーションでも多くの来場者を集めた。

ZONOTONE最新ケーブルは来場者からの関心も高かった

その他にも各社とも、九州初上陸の新製品を多数出展。スペックのパワーアンプやクレルのDAC対応プリメインアンプ「K-300Digital」、マジコの「M2」はこの地が日本初公開のモデル。

スペックの最高峰の4筺体型D級モノラルパワーアンプ「RPA-MG1」は九州初上陸。オーディオ評論家の三浦孝仁氏の講演も開催され、好評を博した

さらにはいま話題のソナス・ファベールの「Electa Amator III」、アイレックスが新たに取り扱いを開始するイタリアAUDEL社のスピーカーシステム「Magika mk2」も九州初上陸。

アイレックスは新たに取り扱いを開始したイタリア、AUDIA社のスピーカーシステム「Magika mk2」が初上陸。AUDIAのセパレートアンプ「FLS1」+「FLS4」やReedのアナログプレーヤー「Muse1CBF」+トーンアーム「Reed1X」、TEDESKAのカートリッジとの組み合わせで最先端のアナログサウンドも堪能できた

ノアのブースでは絶大な人気を誇るSONUS FABERの「Electa Amator III」が九州初上陸。Burmesterのプリアンプ「035」+パワーアンプ「911」や「036」でその魅力を堪能することができた

また「Electa Amator III」と同じスペースにて、キソアコースティックのこちらも九州初上陸となる新型スピーカー「HB-N1」の魅力を体験することができた。エムプラスコンセプトは英国ハ―ベスの「HL-P3ESR」や「Monitor30.1」、「Compact7SE3」に「Super HL5 Plus」といった人気のスピーカーを揃えた。

ハ―ベスの魅力はもちろん、各モデルの音の違いも実際に体験できるスペースが用意されていた

キソアコースティックのアクセサリーブランドであるShizukaの人気製品も多数展示。 “オーディオ専用カーペット” 等々その効果を体験することができた

ラックスマンは4月下旬発売の真空管コントロールアンプ「CL-1000」を中心に、同社の真空管パワーアンプ「MQ-300」や、プリメインアンプは「L-509u」、「C-900u」+「M-900u」のセパレーアンプ等々も使用。FOCALの新型スピーカー「Stella Utopia EM Evo」や「Diablo UtopiaEvo」を駆動した。

ラックスマンはアナログプレーヤー「PD-151」やSACDプレーヤー「D-08u」なども用いてデモンストレーションを実施した

アキュフェーズは新製品のステレオパワーアンプ「P-4500」やモノラルパワーアンプ「A-75」、プリメインアンプ「E-480」を中心に単独ブースでのデモンストレーションを実施。「A-75」のブリッジ接続の解説などマニアックな内容も混ぜ込んだイベントを行った。

アキュフェーズは単独ブースにて出展。常時多くのファンが集まっていた。スピーカーはJBL「4367」とPIEGAの「マスターラインソース3」でドライブ

協同電子エンジニアリングは、昨年末に発売されたバランス入力対応MC昇圧トランス内蔵のフォノアンプ「EA-350」やMCカートリッジ「PP-2000」、新製品のパッシブアッテネーター式コントローラー「CM-2000」などPhasemationブランドのフルシステムでJBL「4700」をドライブ。

協同電子エンジニアリングのブースでは格別のアナログサウンドを堪能することができた

また同社ブースでは北九州が生んだオーディオブランド、キットヒットのスーパートゥイーターのデモも実施。通常モデルの「HIT-ST20」と、エントリーモデル「HIT-STF」を用意し、その効果を体験することができた。

高域再生の特化したスーパートゥイーター用ケーブルも新たに開発。その試作モデルの効果も体験できた

テクニクスは5月24日発売のアナログプレーヤー「SL-1200MK7」を初公開。ヤマハは今年11月に発売予定のアナログターンテーブル「GT-5000」を中心に、同社最高峰の5000シリーズがフルシステムで堪能できるデモンストレーションを実施した。

テクニクスでは5月24日より11年ぶりに発売が開始するDJターンテーブル「SL-1200MK7」を九州初公開。実際のデモは最高峰のアナログプレーヤー「SL-1000R」を中心に、最高峰レファレンス・シリーズを組んでデモを実施。テクニクスのサウンドを堪能することができた

ヤマハはセパレートアンプ「C-5000」「M-5000」とスピーカーシステム「NS-5000」とセットで5000シリーズの魅力をたっぷりと味わうことができた。最終日の31日(日)には開発者を交えた講演会も開催。好評を博した

ステラ/ゼファンのブースではTechDASの最高峰「Air Force One Premium」をはじめ、SMEの「Model30MK2」や「Synergy」といった3機のアナログプレーヤーが林立。エイ・アンド・エムはAIR TIGHTブランドから新登場の出力管別売仕様のパワーアンプ「ATM-300R」を中心にプリアンプ「ATC-5」を中心に、TRANSROTORのアナログプレーヤー「ZET3」でアナログ再生を堪能できるシステムとなっていた。

ステラ/ゼファンブースはConstellation AudioやCH Precisionのシステムをはじめ、スイスHSE社の「Masterline 7」等も展示された

エイ・アンド・エムではAIR TIGHTブランドの主力モデルが集結

シーエスフィールドは同社が取り扱うJORMADESIGNの最新ケーブル「JORMA TRINITYシリーズ」やAFIのレコード・フラットナー&リラクゼーション・デバイスの最新モデル「flat.2」を中心にデモンストレーションを実施。TADはスピーカーシステム「TAD-ME1」や「TAD-E1」等々、いま人気のスピーカーが勢揃い。同社のモノラルパワーアンプ「TAD-M1000」を中心に同社のフルシスムで駆動した。

シーエスフィールドが取り扱うPENAUDIOやELECTROCOMPANIET、KUZMAなど各ブランドのフルシステムが体験できた

TADのブースでは多くの来場者が熱心に試聴していた

その他にも注目製品が盛りだくさんで大盛況の3日間となった。会場の様子は以下の写真とともにご参照いただきたい。

太陽インターナショナルはdCSのロッシーニ・トランスポート+バルトークDACの再生システムに、NagraのプリアンプTube DACとパワーアンプHDAMPの組み合わせでAVALONのPrecision Monitor4をドライブ。AVALONの新型スピーカーシステム「PRECISION MONITO4」も初登場

アッカはKRELLの最新プリメインアンプ「K-300i」と「K-300iDigital」が九州初上陸。特に後者はMQAやRoon Readyにも対応したESS Sabre Pro DACを搭載した画期的なモデルとして注目を集める。そのほかにもORPHEUSの「ヘリテージSACD」、YG ACOUSTICのスピーカー「Hailey2.2」にてデモンストレーション


DS Audioはテクダスのアナログプレーヤー「Air ForceX」に、今話題のサエク製トーンアーム「WE-4700」を搭載。DS Audioのカートリッジは「DS-W2」を搭載し、デモンストレーションを行った

アーク・ジョイアではFRANCO SERBLINの「Ktema」とEstelonの「MODEKL YB」の2つのスピーカーを中心にアナログ再生も交えた試聴デモを実施。アナログプレーヤーはDr.FEICKERTの「Blackbird2」とacoustical-systemsのトーンアーム「AQILAR」を搭載。CDプレーヤーやアンプはBRUMESTERのフルシステムを紹介した


フューレンコーディネートではPIEGAのスピーカー「Coax711」を、OCTAVEのプリアンプ「HP700」+パワーアンプ「RE320」で駆動。フランス、elipsonのアナログプレーヤー「OMAGA 100 CARBON」にてアナログ再生も行った

リンジャパンは話題の新型ネットワークプレーヤーであるSelekt DSMシリーズを中心にデモンストレーションを実施。Katalyst DAC+アンプ搭載仕様モデルで、同社の「Akubarik Passive」を組み合わせてのデモンストレーションが注目を集めた


ECLIPSEは最高峰モデル「TD712z Mk2」を中心に、サブウーファー「TD725SWMK2」と組み合わせての2.1ch再生の魅力を中心にデモンストレーションを行った

トライオードは同社の注目アンプにCocktail audioのミュージックサーバーを組み合わせ、SPENDORのスピーカー「Classic100」でドライブ。Cocktail audioは「X45Pro」「X50Pro」「X45」「X50D」、TRIODEは「TRX-3」「TRX-P888」「Luminos84」、「TRV-A300XR」「TRV-88SER」と人気のプリメインアンプが勢揃い


ディーアンドエムホールディングスは同社が取り扱うB&Wのスピーカーシステムの最高峰モデル「802 D3 Prestige Edition」を中心に、DALIの最高峰Epiconシリーズもデモンストレーションを実施。CLASSEのモノラルパワーアンプやMARANTZの「SA-10」「PM-10」等で再生。多くの来場者から感心を集めていた

ダイヤトーンは人気のスピーカーシステム「DS-4NB70」をデモンストレーション。設置方や徹底的にチューニング対策を行ったシステムで、その実力を堪能することができた


ハーマンインターナショナルはマークレビンソンのフルシステムをJBLの最高峰スピーカー「エベレストDD67000」で駆動。別コーナーではJBLでいま人気の「L100 Classic」や「4312G」も展示。デモンストレーションを行った


ナスペックはMONITOR AUDIOの最高峰ラインアップ「PL300II」「PL200II」と、人気の新製品「STUDIO」を中心に、ROKSANの「BLAKシリーズ」、PRIMAREのコンパクトな「15シリーズ」が新登場。同社が開発したネットワークプレーヤー機能「PRISMA」を搭載したCDプレーヤー「CD15 PRISMA」とプリメインアンプ「I15 PRISMA」で構成される。その他にも人気の超音波式レコードクリーナーKirmuss Audio「KA-RC-1」の実演も行うなど多彩なラインアップで来場者を集めた



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