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公開日 2018/08/15 07:00
海上忍のラズパイ・オーディオ通信(49)

音楽ストリーミングは良い音楽との「出会い系」。ラズパイオーディオで出会いを実現する方法

海上 忍

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ストリーミングは"出会い系"!?

アルミ削り出しケース「CASE 01」とDACカード「DAC 01」をプロデュースした関係上、ヘッドホン祭やポタフェスといったポータブルオーディオ系イベントではAVIOTブースに常駐している筆者だが、意外に楽しく(?)応対させていただいている。というのも、日常的にラズパイ・オーディオを楽しむ方の生の声を聞けるからだ。

来訪者自慢のラズパイ・オーディオを拝見するのも楽しみのひとつ。ある方は、バリバリのポータブル指向。コンパクトなバッテリーをCASE 01にバンドで留め、USB接続のストレージを音源にしていた。またある方は、完全に据え置き利用とのことで、自宅でネットワークプレーヤーとして活用している様子を写真で見せてくれた。

DIY要素の多いオーディオゆえに、いろいろな活用スタイルがあってよいはずで、ブースを訪れてくれる方々はまさにその実践者。心強い限りだ。

しかし、気になることがひとつ。来訪者のほぼすべてが、USBストレージでのファイル再生、またはNASを利用したネットワーク再生を行っているというのだ。もちろん楽しみかたは自由、とやかく言うつもりはないが、「ストリーミング再生」を活用するユーザーがもう少しいてもいいはず。ラズパイ・オーディオにおいては、ファイル再生とストリーミング再生が補完関係にある、というのが筆者の持論だ。

開発中の「1bc」を例にすると、他のオーディオ用Linuxディストリビューションと同様「MPD(Music Player Daemon)」を再生系のコアに据えつつ、UPnPクライアント「Upmpdcli」を組み合わせることで、OpenHomeや各種音楽ストリーミングサービス(Google Play Music/TIDAL/Qobuz)をサポートしている。ストリーミングサービスで気軽に聴いて新しい音楽に出会い、気に入ったものはCDまたはハイレゾ音源の購入へ、という流れだ。

またまたそんな、ということなかれ。筆者が「1bc」でストリーミングサービスを試したわずか数ヶ月間でも、偶然出会ってCDやファイルの購入につながったケースは複数ある。CDを購入した懐かしのThe Brothers Johnsonは、数ヶ月前にGoogle Play Musicでリコメンドされたものだし(昔はジャケ写が"濃すぎて"敬遠していた)、名前を耳にしたこともなかったStill Caravanは「都会の空と音楽と」というSpotifyのプレイリストがきっかけで、TOWER RECORDS限定のCDを購入するに至った。

気に入った曲はより高音質で聴きたい、「形」として手もとに置いておきたい……当サイトの読者には理解してもらえるのではないだろうか。

関係者に叱られそうな言い回しだが、あえて書く。オーディオにおいてストリーミングサービスは(ディスク/ファイルとの)"出会い系"として積極的に活用すべきなのだ。音のいい愛聴盤を繰り返し聴くのもいいが、意識して新しい音楽/音源と出会うべし。膨大な数の曲を手当たり次第聴けるストリーミングサービスを併用したほうが音楽的に幸せになれる、と断言しよう。

ポタフェス2018夏のAVIOTブースへ遊びに来てくれた方のラズパイ・オーディオ。裏面はヒートシンクで熱対策されていた

Google Play MusicはUPnPでコントロールできる状態にあるため、OpenHome対応アプリを使えば再生できる(画面は「TEAC HR Streamer」)

RaspbianでSpotifyを聴く

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