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公開日 2019/11/13 18:03
下り約800Mbpsで伝送

<Inter BEE>ソフトバンクが会場内に「5G基地局」開設。楽天モバイル/NHKによる5Gライブ配信も

編集部:平山洸太
Inter BEE 2019(2019年国際放送機器展)が幕張メッセにて開幕。本稿では5G関連として、ソフトバンクとNHKテクノロジーズのブースをレポートする。

SoftBank 5G

ソフトバンク

今回ソフトバンクは初の試みとして、5Gの基地局をブース内に展示。基地局とあわせてデータを通信するための端末も備えられ、実際に5Gを用いた通信が行われていた。

端末側

基地局側

説明員によると、基地局は無線局の免許を申請する必要があることから、数ヶ月前からの準備が必要だったとのこと。ブースに展示されていた基地局は電波法の関係から付近に人が近づけず、端末と合わせてアクリルガラスの奥の空間に設置されている。

この基地局は実験用のもので、会場の実測値で300-400mほどの通信範囲があるという。また電波は3.8GHz帯を100MHz幅で使用しており、実測値で下り800Mbps、上り80Mbps、レイテンシー7msと説明していた。

また同ブースでは、4Kで撮影した映像に対して、リアルタイムで人の顔にボカシを入れるシステムを実演。カメラで撮影した映像は先述の5G通信で伝送して処理され、リアルタイムで表示できるとアピールしていた。

8Kで撮影した映像を5Gネットワークを介してリアルタイムで顔をボカシて再生する

ソフトバンクブースの様子

NHKテクノロジーズ

5Gを用いた実演は、NHKテクノロジーズでも行われていた。同社が11月12日に楽天モバイルと共同で行った実証実験と同じ方法にて行われるデモで、回線には楽天モバイルの5Gネットワークを使用する。

デモでは都内にある施設の屋上から撮影した8Kライブ映像を5Gネットワークで送信。これをNHKテクノロジーズの8Kクラウド配信システムを介してから再度5Gネットワークで送信し、会場にある5G端末装置で受信している。

5Gネットワークを使用して8K映像をライブ配信する

5Gネットワークの仕様としては、先述のソフトバンクとは異なり3.7GHz帯を100MHz幅で使用しているとのこと。実測の速度では下り1.2Gbps、上り100Mbpsが出ているというが、今回の映像は100Mbpsほどしか使用していないため、「より低圧縮の映像を配信できる余裕がある」(説明員)という。

なおデモは常時実施されているわけではなく、記者が訪れた際には実証実験時の録画映像が流れていた。配信は1 - 2時間ほどの間隔で実施されているため、興味のある方は時間を確認してから訪れたい。

またNHKテクノロジーズのブースには、今年のCEATECで発表されたシャープの8Kディスプレイシステム(60型超狭額縁4Kディスプレイを4枚合わせて120型相当の8Kを実現するもの)、日プラ製のアクリルスクリーン「Blue Ocean」を使用し、反射ミラーによってバックヤードを縮めた200インチの「8Kリアプロジェクション」などで8K技術を盛り上げていた。

シャープの120型相当シャープの8Kディスプレイシステム

8Kリアプロジェクションシステム

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