トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > 記事

公開日 2016/09/03 15:27
6年ぶりにリニューアルした新シリーズをさっそくチェック

<IFA>ゼンハイザーの新「HD500」ファーストインプレッション & 開発者インタビュー!

山本 敦
ゼンハイザーがIFA2016の会場に出展する製品の中で、非常に高い関心を集めているのがハイエンドヘッドホンの「HD500」シリーズだ。ブースで新製品の開発を担当したクリスチャン・アーン氏に製品のポイントをうかがった。

ゼンハイザーのプレミアムプロダクトを担当するクリスチャン・アーン氏

HD500シリーズは2010年の現行機種発売以来、実に6年ぶりのアップデートになる。「HD800」「HD700」をはじめとするオーディオファイル向けヘッドホンのエッセンスを持ちながら、より軽快なリスニングスタイルで音楽を楽しめるヘッドホンであることが大きな特長だ。

IFA2016会場のゼンハイザーブース

既報のとおり、シリーズにはトップの「HD 599」(249ユーロ)から、「HD 579」(199ユーロ)、密閉型の「HD 569」、エントリーの「HD 559」まで4つの製品が並ぶ。ヨーロッパでの発売は9月。

新しい4つのHD500シリーズのヘッドホン

最上位の「HD 599」はアイボリーにブラウンをコンビにして、表側にシルバーのリングとゼンハイザーロゴを配置。現行モデルの「HD 598」のルックスを踏襲しながら、イヤーカップのアイボリー色のパーツを光に当てて傾けるとキラキラとした光沢が加えられていたり、全体に艶やかさがアップした印象だ。

最上位機種の「HD 599」

ハウジングは開放型。ゼンハイザーがアイルランドで設計したSYS38ドライバーユニットを搭載する。再生周波数帯域は12Hz〜38.5kHz、インピーダンスは50Ω。HD 598からスペック上の変更はない。ケーブルは着脱式で2.5mmのピンを採用している。

会場で本機のサウンドを試聴した。あいにくIFA会場が賑やかだったため本機のパフォーマンスが十分に発揮できる環境ではなかったが、HD 598の見通しの良さと広がり感、タイトでキレのある低域をしっかりと継承しているようだ。

会場でHD 599を試聴できた。ケーブルは着脱式としている


ベロアのような質感のイヤーパッドも、クッション素材を見直したことにより装着感を高めているそうだ。同社では新デザインのコンセプトを「Ergonomic acoustic refinement(E.A.R.)」と名付けている。

ゼンハイザーのアーン氏は「HD500シリーズのアップデートに対する声は絶えず寄せられていた」という。特に最上位モデルについては、カジュアルなスタイルでありながら、しっかりと音楽に入り込んで聴けるヘッドホンとして愛用するユーザーが多く、ドイツ国内でも根強いファンが多くいるのだという。

今回はHD500のサウンドを、アウトドアでも音漏れやノイズの飛び込みを気にせず味わいたいという期待が多く寄せられたこともあり、シリーズとして初めて密閉型のモデルにもチャレンジした。「HD 569」がそのモデルだ。

シリーズ初の密閉型ヘッドホン「HD 569」


「HD500シリーズの持つ豊かなサウンドステージをそのままに、密閉型のハウジングで再現するために多くの開発時間を割きました。聴感上のバランスを整えながら、印象深い低音域の再生にも気を配っています」(アーン氏)

シリーズが共有するオーバル型のイヤーカップと、カラーをブラックに統一して精悍な印象を持たせた。ヘッドホンの存在を感じさせないほど、自然な音楽リスニングをユーザーに楽しませようとするゼンハイザーの高品位を追求する思想が活きているのだろう。

サウンドは中高域の解像感が鮮明で分解能が高い。音の粒立ちや立体感にも優れている。開放型ヘッドホンで聴いているようなほぐれの良さと、爽やかさを残す余韻を特徴としているようだ。

本機は新しいHD500シリーズの中で唯一リモコン付きケーブルも付属してくる。ゼンハイザーのプレミアムサウンドを、アウトドアも含めて様々な場所で楽しめるヘッドホンの日本上陸を期待して待ちたい。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 オーディオテクニカ、新型アナログプレーヤー「AT-LP7X」。プラッター素材変更などで音質強化
2 Bowers & Wilkinsの新フラグシップ「Px8 S2」レビュー。ワイヤレスの枠を超えた"妥協なきヘッドホン”
3 クルマを“音”で選ぶ新提案!三菱自動車・アウトランダーPHEVが到達したカーオーディオの比類なき音質
4 ビクター「HA-A110T」速攻レビュー!評論家も太鼓判な“ネクスト スタンダード”イヤホン
5 ビクター、新完全ワイヤレスイヤホン「HA-A110T」。総合力を磨いた“新たなスタンダードモデル”
6 ソニーのMini LEDテレビ「K-55XR50」が1位にランクアップ<ビジュアル&関連製品売れ筋ランキング12月>
7 鹿島建設、立体音響スピーカー「OPSODIS 1」一般販売を3月めどに準備中
8 日本電気硝子の「超薄型ガラス」振動板、ノルウェーブランドのトゥイーターに新採用
9 オーディオテクニカ、フォノケーブル「AT-TC300」などレコードプレーヤー用アクセサリー6種
10 MAYA、幻の1stアルバムが初アナログ化。松下真也氏リマスターによる180g重量盤で4月20日発売
1/30 14:42 更新

WEB