公開日 2018/12/17 00:00

ピエガ本社工場訪問記 −スイスを代表するスピーカーブランドのいま

PIEGA Factory Tour
オーディオ編集部
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■PIEGAのスピーカーが送り出される場所へ

スイス最大の都市、チューリヒの駅を下車して荷物を持って歩いていると、ひとりの若い男性が小走りでやってくる。「遠いところまでありがとうございます」と笑顔で話しかけてきたのは、現在のピエガにおいて中心的人物あるマニュエル・グライナー(Manuel Greiner)氏だ。想像以上に若い人物の登場に面を食らったが、彼は現在、そしてこれからのピエガを担う重要人物である。

チューリヒの駅まで取材陣を迎えに来てくれたマニュエル・グライナー氏。現在34歳という彼が現在のピエガの中心人物のひとりとなる ※写真はホルゲンの本社社屋の前にて撮影

おそらくオーディオをよく知る方であれば、ピエガというブランド名はよくご存知だろう。ブランド名である「PIEGA」はイタリア語で「ひだ」や「折る」という言葉を意味するが、ピエガのトレードマークと言えばリボンユニット。極めて薄い膜から作られるリボンユニットはその質量が極めて軽い。つまり音を再生するには理想的なものということになるが、ピエガはこのリボンユニットを実に30年以上にわたって追求を続け、先日発表されたばかりのMASTER LINE SOURCE 3などに搭載するに至っている。

先日、日本でも発表され大きな話題を呼んだ「Master Line Source 3」(¥5,000,000/ペア、税別)

そしてもし、本稿をご覧の方が「美しいスピーカー」を求めている場合。手に入れたいスピーカーのリストには、遅かれ早かれピエガの名前が追加されるはずだ。アルミニウムで生み出された流麗なエンクロージャーは実にスタイリッシュ。「こんなスピーカーを置いてみたい」。そんな希望に応えてくれるのが、ピエガのスピーカーなのである。このアルミエンクロージャーは、デザインだけではなくサウンド面での「ある理由」からピエガが採用し続けているものだ。

さて、今回スイスまで来てマニュエル氏(ここでファーストネームを挙げている理由は後述する)と会っているのは、デザイン、テクノロジー、そしてサウンドの面で高いレベルを実現したピエガのスピーカーが、どのような人々によって、どのように生み出されているのかを実際にこの目で確かめるためである。果たして、どのような発見があったのか。その詳細をレポートしていこう。

次ページチューリヒ湖を臨む美しいロケーション

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