DNA Helixデザインを採用

Wireworld、新ケーブル「シリーズ8」を発表。ラインケーブルとジャンパーケーブルから順次発売

公開日 2018/09/26 19:07 編集部:平山洸太
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ナスペックは、米Wireworld(ワイヤーワールド)の新ラインアップとなる「シリーズ8」を、10月1日から発売する。インターコネクトケーブル、ジャンパーケーブルから発売し、その他のケーブルについては、今後1年間をかけて「シリーズ7」から順次モデルチェンジを行っていく。以下、価格はすべて税抜。

パッケージ

■Platinum Eclipse 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:20
・導体:OOC 7N Solid Silver 17AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は225,000円(0.5m)、365,000円(1.0m)、505,000円(1.5m)、645,000円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各92,000円(4本1組)。

ジャンパーケーブル

■Gold Eclipse 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:16
・導体:4N Solid Silver 18AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は130,000円(0.5m)、225,000円(1.0m)、320,000円(1.5m)、415,000円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各60,000円(4本1組)。

■Silver Eclipse 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:16
・導体:OCC 7N Silver-Clad 18AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は66,000円(0.5m)、102,000円(1.0m)、138,000円(1.5m)、174,000円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各37,000円(4本1組)。

■Eclipse 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:16
・導体:OCC 7N 18AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は47,000円(0.5m)、64,000円(1.0m)、81,000円(1.5m)、98,000円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各26,500円(4本1組)。

■Equinox 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:12
・導体:OCC 7N 21AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は23,800円(0.5m)、34,600円(1.0m)、45,400円(1.5m)、56,200円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各19,500円(4本1組)。

■Oasis 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:12
・導体:OFC 4N 21AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は17,200円(0.5m)、21,400円(1.0m)、25,600円(1.5m)、29,800円(2.0m)。ジャンパーケーブルはスペードプラグとバナナプラグで各15,000円(4本1組)。

■Solstice 8

・構造:DNA Helix Design
・ストランド・グループ:13
・導体:Silver Plated OFC 23AWG
・絶縁体:Composilex 3

RCA/XLRともに価格は10,700円(0.5m)、12,200円(1.0m)、13,700円(1.5m)、15,200円(2.0m)。

シリーズ8は、2013年に発表された「シリーズ7」(関連記事)の後継モデル。シリーズ7では、絶縁体がComposilexからComposilex2に変更されたことが特徴だったが、シリーズ8では、新たにComposilex3が採用された。これに加え、同社のオーナーかつ設計者のデヴィッド・ザルツ氏が「人生最高の発明」と自負する平行配列構造「DNA Helix Design」をアップデート。この2つの技術により「過去にないサウンドの進化をもたらす」としている。

DNA Helix Designは、1880年に開発した同軸デザインと、1892年に開発したツイストペア・デザインに次ぐ第3の革新的なデザインだとアピール。完璧なパラレル(平行)構造で、過電流抵抗を抑えるために、最も直接的な信号経路を提供。ケーブルを曲げた際もフラット構造が保たれるだけでなく、螺旋状に配置された導体が均一の長さを保ちながら捻れるため、内部の間隔を均一に保つという。

左から、同軸デザイン、ツイストペア・デザイン、DNA Helix デザイン

シリーズ8では従来のシリーズ7に比べ、ストランド・グループの数を大幅に増加。Platinum Eclipseでは16から20 に、Gold Eclipse/Silver Eclipse/Eclipseは12から16 に、Equinox/Oasis/Solsticeでは4〜8から12〜13へと改良された。ストランド数が増える事によって、信号が通る磁場が広がり、より確実に信号を伝送、サウンドステージやセパレーション、ダイナミックな表現を獲得しながら、音の純度とフォーカス・イメージを劇的に改善するとしている。

ECLIPSE 7 DNA Helix(12 ストランド)

ECLIPSE 8 DNA Helix(16 ストランド)

Composilex複合絶縁体は、1と2ではテフロンを含んだ独自の低ロス絶縁複合素材だったが、今回採用されたComposilex3では、テフロンよりも静かで、ポリエチレンやポリプロピレンなどの低損失断熱材よりもアドバンテージが高いという、独自の複合絶縁素材を新たに開発している。

Composilex 3のイメージ

各モデルの違いは、素材の差によるもの。ストランド・グループの数に差はあるが、構造は可能な限り共通になるように設計されている。

ケーブルに使用される素材

プラグには、同社のオリジナルプラグ「シルバーチューブプラグ(アメリカ特許取得)」を使用。シルバークラッドOFCとデュポン社のデルリン素材を組み合わせ、さらにシリコンラバー・テンションバンドを用いることで、世界中のRCAプラグで最も高い伝導性を実現したという。オリジナルのプラグを開発する意味については、「プラグ部分で信号に大きな損失があっては、如何に良い構造のケーブルを開発したところで無意味だと気づいたからだ」と説明している。

シルバーチューブプラグ

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