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PIEGA Factory Tour

ピエガ本社工場訪問記 −スイスを代表するスピーカーブランドのいま

2018/12/17 オーディオ編集部
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本社兼工場訪問を終えて

こうして終えたPIEGAの本社兼工場訪問。確かに、ピエガのスピーカーは「Made In Switzerland」であり、これだけでひとつの大きな魅力である。しかし、実際にピエガのスピーカーが生まれる現場へ行くと、どこで作られたか、ということに加え「どんな人が関わり、作っているのか」ということが大切なのだと再認識させられた。

今回の工場を案内してくれたバラビオ氏も含めて、スタッフ達からはピエガに対する誇りが感じられた

特に注目したいのが、ピエガ本社の雰囲気の明るさだ。それは現在のピエガを牽引するマニュエル氏、アレキサンダー氏、そしてバラビオ氏が音楽をいかに楽しめるプロダクトを作るかということを第一に考えていることも関係するだろう。取材時に見たスタッフたちは、誰もがピエガのスピーカーに関わるということに確かな誇りを持ち、そして満足しながら仕事を進めている。このことこそが、ピエガのプロダクトのこれからを示唆しているのではないかと思うのだ。

スイス・ホルゲン。この場所からオーディオファイルを熱狂させる数多くのプロダクトが送り出される理由がよく分かる取材となった

ちなみに、この取材も終わりに差し掛かった時、バラビオ氏が何やらそわそわし始めた。「すいません、もう娘を学校に迎えにいかなきゃならなくて……今日はありがとうございました」と、足早に取材陣の前を立ち去るバラビオ氏。バラビオ氏は、家族と今日はどんな音楽を聴くのだろうか。そんなことすら想像させるピエガだからこそ、エレガントかつサウンドにも優れ、そして何よりも自分達が幸せになれるプロダクトを生み出せるのだと強く思ったのである。

最後に、マニュエル氏から日本のオーディオファンへ向けてのコメントをいただいたので、動画でお届けしたい。

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