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公開日 2017/06/15 11:01

クアルコム、小型機器向けの新DDFAやUSB-Cヘッドホン/スマートスピーカー向けプラットフォームなど発表

新たなワイヤレスオーディオ向けプラットフォームも
編集部:小澤貴信
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クアルコムは、中国にて開催中のVoice & Music Developer Conferenceに合わせて、次世代DDFA、新たなオーディオプラットフォーム、スマートスピーカープラットフォームを発表した。


5.6MHz DSD入力対応の小型機器向けDDFA

クアルコムのデジタルアンプ「DDFA」について、次世代モデルが発表された。DDFAは、オールデジタルPWMとクローズドループアーキテクチャーによるフルデジタル処理により、電源供給側と出力段における非線形性を補正することが可能。クラスDアンプの高効率と共に、高品質な音質と設計の柔軟性を提供するとしている。

次世代DDFAは、「CSRA6620」という名称のSoCで、8チャンネル入力、2チャンネル出力、マイクロコントローラー、DDFAコントローラー、設定可能なオーディオプロセッサーなどで構成されている。CSRA6620は9mm ×9mmのQFNパッケージで、小型機器向けに最適とされている。

入力については、5.6MHz DSD、384kHz PCMがサポートされている。

仕様については、S/Nが最大113dB(A-wt, 20Hz to 20Khz)、THD+Nが< 0.005%(20Hz to 20Khz)、ノイズフロア変調が<2dB(-60dBFS to 0dBFS)、残留雑音が35μVrms@1Khzとなる。

Bluetoothヘッドホン/スピーカーをサポートする3つの新プラットフォーム

大幅に処理能力を向上させたというプラットフォーム「CSRA68100」、プログラマブルメモリーをサポートするプラットフォーム「QCC3XXX」、USB-C接続によるオーディオ機器向けプラットフォーム「WHS9420」「WHS9410」もそれぞれ発表された。

「CSRA68100」は、プレミアムクラスのワイヤレススピーカー/ヘッドホン向けの、高性能かつプログラマブルなBluetoothオーディオシングルチップ。DSPの処理能力は前世代から4倍向上。32bitのアプリケーションプロセッサーを搭載する。このプラットフォームを使うこと出、独自で差別化した機能とユースケースを、より自由に開発可能としている。

また、このプラットフォームには次世代のAudio Development Kit(ADK)6.0が含まれており、これにより開発者はBluetooth SIG認定のアプリケーション・プロファイル、マルチプロセッサーソフトウェア開発環境、ツールチェーン、オーディオDSPフレームワークを利用することが可能。開発を効率的に進められるとする。

「QCC3XXX」は、Bluetoothヘッドセット・スピーカー向けのエントリークラスのプログラマブルなオーディオプラットフォーム。QCC3XXXファミリーには8種類のSoCがあり、3つはBluetoothスピーカー、5つはBluetoothヘッドセットをサポートする。エントリークラスながら同社のaptX、cVcノイズキャンセレーション技術、TrueWireless Stereoなどの技術をサポートしている。

「WHS9420」「WHS9410」は、USB type Cで接続するヘッドホンやスピーカーなどのオーディオ機器向けのシングルチップオーディオプラットフォーム。エントリー、ミッドーハイの両セグメントの市場に対応するものになるという。WHS9420はUSB接続で192kHz/24bitのオーディオ再生とDAC出力をサポートするアクティブノイズキャンセリングを搭載。WHS9410はエントリークラスの製品にも品質の高いオーディオパフォーマンスを実現するソリューションになるという。


音声認識対応スマートスピーカー向けプラットフォームも発表

スマートネットワークスピーカーの開発のためのプラットフォーム、「Qualcomm Smart Audio Platform」も発表された。このソリューションではAPQ8009とAPQ8017の2種類のシステムオンチップが提供される。提供開始は2017年第3四半期を予定している。

このソリューションは、応答性の高い音声起動やビームフォーミングによる複数マイクを用いた音声操作、エコーキャンセルやノイズ抑制などにより、信頼性の高い音声インターフェースをサポートする。

また、同社のマルチルームに対応した宅内音楽ストリーミング技術「AllPlay」もサポート。新プラットフォームではaptX HDもサポートされ、Bluetoothによる24bitのワイヤレスオーディオ再生が可能だ。

また、メーカーの開発期間を短縮するためのにシステムオンモジュールやリファレンスデザインが、Wistron社、Compal社、Quanta社、Pegatron社を含むODMから現在提供されているという。APQ8009・APQ8017向けのDeveloper Platformは、クアルコムから提供される予定だ。

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