公開日 2026/07/13 13:58

Master Fidelity、専用ボリュームコントロールチップ搭載プリアンプ「NADAC L」

内部アーキテクチャーはデュアルモノ構成を採用
PHILE WEB編集部
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エレクトリは、同社取り扱いブランドであるMaster Fidelity(マスター・フィデリティ)のプリアンプ「NADAC L」を発売する。価格は、4,840,000円(税込)。

「NADAC L」

NADAC Lは、半導体パートナーと共同開発した専用ボリュームコントロール・チップを搭載するなどしたプリアンプ。2025年に発売された同ブランドのDAC「NADAC D」やクロック「NADAC C」のポテンシャルを引き出すモデルだと同社は説明している。

ボリュームコントロールには、半導体パートナーと共同開発したカスタムASICを採用。 JFETのような特性を持たせるように設計されたカスタムCMOS ASICアナログアッテネーションアーキテクチャーを採用している。

この方式により、音量変更時のクリックノイズを抑えたスムーズな操作を実現。チャンネルバランスも、左右の音量のズレ(ギャングエラー)が0.1dB未満という、人間の耳では判別不能なレベルまで抑えている。

THD+Nは-3dB時が0.00012%、-20dB時が0.0002%、-40dB時が0.0008%という超低歪率を実現。回路内で発生する高調波歪みを極限まで抑え込むことで、楽器本来の音色や倍音成分を損なうことなく再現するとしている。

 S/Nは-3dB時が130dBA、-20dB時が136dBA、-40dB時が142dBA。また、0dBから-60dBまで1dBステップでボリューム調整が行え、しかも「一般的なボリューム回路とは異なり、どの調整段階においても周波数特性やインピーダンスの変化が極限まで抑えられている」とアピールしている。

オーディオ回路とデジタル制御システムの間には、完全なガルバニック絶縁を施した。操作系や表示系から発生するノイズ干渉を抑え、音声信号の純度を維持する設計としている。カスタムASICボリュームとガルバニック絶縁を組み合わせることで、外部からのノイズ遮断と信号経路の純化を図った。

独自のボリュームコントロールチップの搭載によって、クリックノイズを防止する

また内部アーキテクチャーは、左右のオーディオチャンネルを電源部から信号処理回路まで独立させたデュアルモノ構成を採用する。チャンネル間の相互干渉、いわゆるクロストークを抑え、定位感とセパレーションを高めるとしている。

電源部には特注トロイダルトランスを搭載。コア材にはプレミアムグレードのセグメントを厳選したており、1ロールの素材からわずか10台分しか生産できないという希少な素材を使用している。

そして、音色に特定の癖を与えないトナリー・ニュートラルな特性を持つという大容量コンデンサーを配列。

また、多段リニア・レギュレーターによって、ノイズフロアの徹底した低減と、トランジェント・レスポンス(過渡応答)の最適化の両立を図っている。

さらに入出力ステージは、すべてのXLR入出力に、信号のプラスとマイナスを完全に独立して扱う『真のフル・ディファレンシャル設計』を貫いたとのこと。伝送経路で混入するノイズを回路で打ち消すことで、背景のノイズフロア低減と広いダイナミックレンジを追求した。

RCA入出力についても、たんなるバランス回路の流用ではなく、独立した専用シングルエンデッド回路を配置。信号の変換プロセスを最小限に抑え、アンバランス伝送の鮮度を維持するとしている。

また、出力ステージには高リニアリティ・カレントドライバーを備え、長いケーブルや複雑なインピーダンスのパワーアンプ接続時にも信号の整合性を保つことを狙った。

背面部

入力端子は、バランスXLR×4系統、シングルエンデッドRCA×2系統の計6系統。出力端子は、バランスXLR×3系統、シングルエンデッドRCA×1系統の計4系統を備える。

また、フロントパネルには±0.05dBの精度を持つピークレベルメーターを配置し、リアルタイムのオーディオダイナミクスを可視化するとしている。

筐体は、Master Fidelityシリーズ共通の重厚なアルミニウムシャーシを採用。精緻な加工を施した外装により、内部回路を外部ノイズや振動から保護する構造としている。

フロントにはディスプレイとボリュームノブを備え、リアパネルにはXLR/RCA入出力端子と電源部を配置する。

そのほか主な仕様は、バランス入力の最大入力電圧が標準10Vrms/最大12Vrms、シングルエンデッド入力が標準5Vrms/最大6Vrms。入力インピーダンスはバランス/シングルエンデッドともに500kΩ。出力インピーダンスはバランスが200Ω、シングルエンデッドが100Ω。

入力ステージは高精度ACカップリングを採用する。入力CMRRは80dB以上(10Hz - 20kHz)。

周波数特性は10Hz - 200kHzで±0.08dB以内。アナログゲインは1dBステップで全60段階。チャンネルゲイン偏差はすべてのゲインステージにおいて0.03dB未満、チャンネル位相偏差は0.1度未満(10Hz - 20kHz)。L/Rチャンネルセパレーションおよび入力チャンネル間セパレーションは、いずれも130dB以上(10Hz - 20kHz)。消費電力は標準12W/最大16Wで、リモコンが付属する。

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