公開日 2026/04/21 06:30

アニメのポスプロスタジオが西新宿に誕生。5.1chに対応、グローバル市場を見据えた新たな制作拠点に

作品数の増加やローカライズ需要に対応
編集部:筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、アニメーション市場における音響制作事業を強化すべく、西新宿に新たな制作スタジオ「新宿アニメーションスタジオ」を開設、3月23日より正式に稼働を開始した。

5.1chの作品制作も可能な「新宿アニメーションスタジオ」Studio 1

アニメの音作りに活用できるStudioを合計3部屋用意し、そのうちひとつは5.1chの制作環境に対応。オフライン・オンラインの編集作業ができるeditingルームを4つ用意する。

アニメーション専門のスタジオ開設の背景について、「制作される作品数の増加やプラットフォームの多様化に対応するべく、スピード感と精度の高いスタジオ」が急務になったと説明。映像編集と音響現場の情報共有をより密にすることで、よりクリエイティブな作業に集中できる環境を用意することを考えているという。

効率的なアニメーション制作への需要が高まっている 

また、アニメ作品のグローバル展開が加速していることから、各国ごとの吹き替えや字幕作成といったローカライズ版制作の効率化も狙っているという。

Studio 1は5.1ch作品制作が可能な環境が用意されており、GENELECのアクティブモニター「S360」とサブウーファー「7371A」による5.1ch構成と、ヤマハの「HS5」がステレオで設置されている。いずれも制作現場のスタンダードと言えるスピーカーである。なお、ドルビーアトモスには非対応となっている。

天井に取り付けられたGENELECの「S360」

声優はもちろん、原作者や製作委員会のスタッフなどが訪れることも多いため、スタジオの内装はリラックスして過ごせるように落ち着いた色合いで統一されている。

ドルビーが制作した5分ほどのアニメーションのデモムービー(5.1ch)を体験したが、非常にクリアかつ見通しの良い音で、ダイナミックな効果音の動きもよく分かる。非常に質の高い音声制作環境が用意されていると理解できた。

隣には最大20人まで収容できる録音ブースを用意(収容マイク本数は4本)。ノイマンの「U87Ai」やゼンハイザーの「MKH-416」、DPAのマイクなどが用意されており、アフレコなど、とくに声の収録に特化したブースとなっている。

声の収録に特化した録音ブース

IMAGICAでは制作環境の一貫性も重視しており、Studio 2とStudio 3についても、ステレオ環境ではあるが同じGENELECとヤマハのスピーカーを設置。日数がかかる作業の場合、途中までStudio 2で作業し、途中からStudio 3に変更になるとしても、機材や部屋の広さもほぼ同一の環境で作業できるとアピールする。

編集ルームについてはオンライン編集ルームを2部屋、オフライン編集ルームを2部屋用意する。こちらも広めのスペースが確保されており、セキュリティ管理も含め、作業に集中できる環境となっている。

映像制作を行うオンライン編集ルーム。製作委員会の関係者などがチェックできるように広めの環境を準備している

オフライン編集ルーム

ほかにもオープンの打ち合わせスペース、喫煙所、また情報解禁前の情報を扱うことが多いことから、完全個室の打ち合わせブースも用意されており、制作関係者の“使い勝手の良さ”も追求しているという。

広めの打ち合わせスペースを用意 

新宿アニメーションスタジオの入り口看板

日本のアニメーションのクオリティの高さは世界でも高く評価されている。IMAGICAスタジオから誕生する新たなアニメーション作品、音質クオリティも含めて期待したい。

IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 新宿アニメーションスタジオ

〒160-0023
東京都新宿区西新宿六丁目13番-1 住友不動産新宿セントラルパークビル6F
交通アクセス
都営大江戸線「都庁前駅」徒歩4分
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」徒歩7分

 

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「ニチレイレディス」6/19から3日間の放送・配予定
2 NTTソノリティ、耳を塞がない集音器「cocoe Ear」一般発売開始。テレビ向け送信機も同時発売
3 音楽の熱量や快感までも引き出す。コスパ抜群、FOCALのアクティブスピーカーの可能性は無限大!
4 テレビの映りが悪い!真っ先に確認したい3つのポイント
5 7畳に4K/100型&5.1.4chを実現!Dolby Atmos対応の本格シアター
6 濃厚なアナログ・テイスト、aurender15周年記念の旗艦ネットワークプレーヤー「A1」の音楽性
7 <HIGH END>WiM、初のサウンドバー「WiM Bar」発表。ドルビーアトモス対応、リアスピーカーも追加可能
8 ヤマハの振動板技術が北日本音響のスピーカーユニットに採用。9cmフルレンジユニット「MS-TAMANEGI」
9 ゼンハイザー初のイヤーカフ型イヤホン「ACCENTUM Clip」。LDACにも同社初対応
10 Google、Gemini搭載の新スマートスピーカー「Google Home スピーカー」
6/19 10:49 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix