公開日 2008/11/21 20:21

マランツの「PM-11」「SA-15」新旧比較試聴会を一足先に体験!

想像以上の音質差
Phile-web編集部
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SA-15S1は2005年に発売されたので、SA-15S2は3年ぶりのバージョンアップモデルとなる。内部レイアウトなど共通点が多いPM-11S1/S2とは逆に、「SA-15S1とS2の内部はすべてが異なる」と澤田氏は説明。

SA-15S1(右)とSA-15S2(左)

まず、SA-15S1ではドライブがD&M共通の第4世代品だったのに対し、SA-15S2ではマランツ独自開発の「SACDM-10」に変更。SA8003/7003に搭載されたメカをベースに、台座部分を2mm厚の綱板で固定。回転部の振動をシャーシや基板に伝えることのないよう配慮した。

右がマランツ独自開発の「SACDM-10」。左は開発段階で使用していたトッププレート

また、電源トランスもEI型(40VA)からトロイダル型(60VA)に変更。外周にコアリングとショートリングの2重シールドを施して磁束漏洩を抑えた。

さらに、SA-15S1のDACはシーラスロジック社の「CS4397」だったが、15S2では最新デバイスの「CS4398」を採用。DACモードはスロー/シャープの、それぞれ音のテイストが異なる2つのモードを用意し、CDを再生しながら切り替えることが可能という。

さらにアナログ回路では、HDAM回路をアレンジし、フィルターアンプと送り出しバッファーアンプをくっつけ、ワンループアンプにするなどの細かな工夫も行ったという。

機能面では、リアパネルに光デジタル入力を装備。DAコンバーターとして使用することもできるように改善した。

比較試聴では、アンプにPM-11S2を、スピーカーにはB&Wの「802D」を使用。PM-11S1/S2で使用したものと同じ音源で試聴を行った。

結論から先に言うと、ここでもSA-15S1/S2の音質差は予想以上に大きかった。ジャズの「カンサス・シティ・セヴン/カウント・ベイシー」では、まず低音の制動力が増したことに気づく。高音域の伸びも著しい。トランペットの響きがより輝きを増した印象だ。

ジェニファー・ウォーンズのボーカルも、SA-15S2では深みや陰影が増し、ドラマティックさがより際立つ。シンバルの高音が綺麗に伸び、音の分離も確実に向上している。

■「SA-15S2の音作りは寿司職人に似ている」

澤田氏は、「SA-15S2の音決めは、『ネタがすべて』という意味で、寿司職人の仕事に似ていた。この3年で、より良いネタ(デバイスやパーツ)が使えるようになったので、できるだけそのネタの良さを殺さないように心がけた」と説明した。

マランツ製品の音決めを行っている澤田龍一氏。澤田氏の音質チェックを通らなければ出荷ができないという

外観はほとんど変わらないが、音質を大きく高めてきたPM-11S2とSA-15S2。ただ単にラインナップを新しくするためのマイナーチェンジモデルではない。その進化の大きさを、ぜひお近くのオーディオショップで体験してみてほしい。

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