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想像以上の音質差

マランツの「PM-11」「SA-15」新旧比較試聴会を一足先に体験!

Phile-web編集部

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2008年11月21日
(株)マランツコンシューマーマーケティングがあす22日に同社恵比寿ショールームで開催する、プリメインアンプ「PM-11S1/S2」(関連ニュース)とSACDプレーヤー「SA-15S1/S2」(関連ニュース)の新旧比較試聴会。セッティングを終えたショールームを訪れ、一足先にその違いを体験してきた。

試聴は、まずPM-11S1とPM-11S2の比較試聴からスタート。ご存じの通り、PM-11S1は2004年発売の製品で、S2は4年ぶりのバージョンアップモデルとなる。

■「スペックはほとんど同じだが音は全く違う」

マランツ製品の音質を管理する同社商品企画部の澤田龍一氏は、PM-11S2について、「外観は天板を5mm厚のアルミにしたほかはPM-11S1と同じ。入出力端子も、内部レイアウトも同じ。回路構成等は変えているが動作自体は変わらず、スペックもほとんど変わっていない」と、PM-11S1とS2の共通点を強調。

PM-11S2で新たに採用された5mm厚のアルミ天板

その上で澤田氏は「ここまで同じところばかり強調したが、では何が変わったのかというと、出てくる音が全く違う。スペックが変わらなくても音が大きく変わるのがアナログの面白いところだ」と述べ、音質を向上させるための工夫を説明した。

並べられた新旧PM-11。右がS1、左がS2

PM-11S2ではまず電源トランスを大型化し、コアサイズを大きくした。また、ケミコンについても18,000μFから22,000μFへ容量を高めた。澤田氏は「これらの変更によって電源供給能力が高まったが、あえて出力を上げずに、そのパワーを音質を高める方向に振り向けた」と説明した。

電源トランスは右のS1のものから大型化した


ケミコンもS2のもの(左)は大型化した

音決めで苦労したのは、5mm厚のアルミ天板を採用すると決めてからだったという。強度の高いパーツを組み入れたことで、締め込んだときのストレスが高まり、音が窮屈になってしまったのだという。「これを回避するため、ストレスをうまく逃がすような機構を設け、伸びやかな音が出るよう工夫した」(澤田氏)。

プレーヤーにはSA-7S1を、スピーカーにはB&Wの「802D」が使われた

実際にPM-11S1とS2の音を聴き比べてみよう。プレーヤーにはSA-7S1を、スピーカーにはB&Wの「802D」が使われた。アンプを置く場所によっても音が変わるので、PM-11S1で試聴音源を3曲続けて聴いた後、同じ位置にPM-11S2をセッティングし、厳密な音質比較を行った。

はじめに聴いたPM-11S1もよくまとまった音で、はたして編集者の耳で違いが聞き分けられるものかと、若干不安を感じながらPM-11S2にチェンジ。だが、その不安が杞憂だったことは、音が出た一瞬で判明した。

ジェニファー・ウォーンズの楽曲では、音量レベルが上がったような錯覚に陥るほど、楽音に力強さが漲る。誇張ではなく、一瞬で分かるほどの明瞭な差だ。音の分離も向上し、音場全体が広がった印象を受ける。

ピーター・ウィスペルウエイのベートーヴェン チェロソナタでも、この圧倒的な音質差の印象は変わらない。PM-11S2では、11S1に比べて低音の解像感が数段向上し、チェロの音の陰影がより的確に表現される。

さらにジャズの「カンサス・シティ・セヴン/カウント・ベイシー」では、ピアノのアタック音がよりダイナミックに表現され、さらにベースもより濃密な響きに変化する。音のエネルギー感が高まり、なめらかさ、艶やかさもはっきりとPM-11S2に軍配が上がる。

澤田氏は「マランツの音作りに携わって25年ほどになるので、非常に多くの製品を世に送り出してきた。その中でも、振り返ってみるといくつか印象深く、記憶に残る製品がある。PM-11S2は、間違いなくそのうちの一つになる」と説明。ドラスティックな変更を行わずに大きく音質を高めたという自信が、その言葉に漲っていた。なお、本日はデモを行わなかったが、新開発したフォノイコライザーの音にもぜひ注目してほしいとのことだ。

続いてSA-15S1/SA-15S2の音質を比較

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