AMラジオ局が続々と停波へ。「電波の空き地」は何に使われる?
2026年3月30日、NHKは運用中のラジオ3波(ラジオ第1放送、ラジオ第2放送、FM放送)を「NHK AM」と「NHK FM」の2波に再編しました。ラジオ第2放送は停波となり、そこで放送されていた番組一部は「NHK AM」または「NHK FM」へ移行する運びです。
AM停波を中心としたラジオ局の再編は、NHKに限った話ではありません。日本のAMラジオ局47局中44局がワイドFMの普及や設備老朽化を理由に、2028年秋までに停波しFM放送へ転換する「FM転換」計画を明らかにしています。ラジオ放送を管轄する総務省もAM局の運用休止に係る特例措置を設け、円滑な移行の後押しを行っています。
日本のAM放送では実用上531 - 1,602kHzの周波数帯が利用されており、AM局の停波が進むとその大半が使われなくなり "空き地" が生じることになります。総務省と日本民間放送連盟は、その "空き地" の活用に関する具体的な計画は明らかにしていませんが、緊急時の防災インフラとして使う、遠方まで届く中波帯の特性を活かし農業やIoT通信に転用する、などのアイデアが出されています。
AM局が使用してきた中波帯は、LED照明やスイッチング電源など家電製品が発するノイズに影響を受けやすいなど、現在の都市環境には不向きな側面があります。その点を考慮すると、非常時の活用を見据えつつ "空き地" のまま維持される可能性もあるのではないでしょうか。
