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公開日 2026/05/14 06:40
【連載】ガジェットTIPSリターンズ

知ってた? テレビのアンテナ線、実はいまだにアナログ信号。その深いワケ

海上 忍

2026年現在、日本のテレビ放送はデジタル化が完了しています。アナログ放送は2011年7月に停波しているので、もはやテレビ放送をアナログ信号で受信することはできません。しかし、家庭でテレビ放送を見るためのアンテナ線(同軸ケーブル)を流れているのはアナログ信号……と聞いたら混乱するかもしれませんね。



image:Hsyn20/shutterstock.com


テレビ放送に関していえば、設置したアンテナで受信した信号にせよケーブルテレビの信号にせよ、テレビにつながる同軸ケーブルを流れているのは高周波信号(RF、Radio Frequency)です。


地デジは470 - 710MHz(UHF帯)、衛星放送/BSは11.7 - 12.75GHz(SHF帯)、ケーブルテレビは70 - 770MHzと伝送に使用する帯域の違いはあります。ですが、いずれも映像/音声データを変調した、連続して変化する高周波信号、すなわちアナログ信号です。


高周波信号に変調される理由は、デジタル信号そのままでは電波として飛ばしにくいことにあります。データを高周波の搬送波に乗せることによって、効率よく放射できるのです。地デジが採用している変調方式「OFDM」は反射に強く、電波の一部に乱れがあっても復元可能なことから、通信の安定化にも役立ちます。


ただし、その高周波信号に変調された映像/音声データは、あくまで「0」と「1」だけで構成されるデジタル信号です。放送局で変調されたアナログ信号を受信し、内蔵チューナーによりノイズや反射波で生じた歪みを補正(誤り訂正)するなどの処理を行いつつ、高周波信号を元のデジタルデータに戻す復調処理を施し映像・音声を再現することがテレビの役割というわけです。

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