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公開日 2021/09/22 06:30
【連載】ガジェットTIPS

HDMIケーブルの仕様にある「HEC」をサクッと解説

海上忍
HDMIケーブルでは、いろいろな信号がやり取りされます。ざっくりとした分類では、映像信号に音声信号、制御信号。映像はさまざまな解像度・フレームレートを扱えるし、音声信号はPCMやDolby ATMOSなど多数のフォーマットをサポートします。制御信号もいろいろ、CECやARCなどさまざまな規格を扱えます。

そしてときどき見かける「HEC」。CECはテレビとビデオレコーダーのリモコンを共有するための規格で、ARCはテレビの音をHDMIでAVアンプやサウンドバーに出力する規格、などとCECとARCについてはざっくりとした知識があってもHECは知らない、という向きは多いはず。このHEC、何に使うものなのでしょうか?

HDMIの「HEC」とは?

HEC(HDMI Ethernet Channel)はHDMIにイーサネットの信号を通す規格で、平たくいえば「テレビやレコーダーをHDMIでLANにつなげる」ものです。たとえば、HEC対応のテレビとレコーダーをHEC対応の(HDMI 1.4以降の)HDMIケーブルで接続すると、どちらかがLANに接続していればインターネットへ接続できるようになります。1台ぶんのLAN接続を省略できるため、テレビまわりの配線を簡略化できるメリットがあります。

しかし、2021年現在、HECに対応するテレビ/ビデオレコーダーはわずかです。通信安定性という部分ではLANケーブルおよびHDMI HECにメリットはあるものの、高速な無線LAN機器が普及し多くのAV製品が対応している現在、それほどニーズはないというのが実情です。

HECに対応するHDMIケーブルには、種類を表す部分に「○○○○○ with Ethernet」といった文字列が記載されます。ただし、48Gbpsの帯域をサポートするウルトラハイスピードケーブルは例外で、Ethernetの表記がなくてもHECに対応しています。

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