トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2020/06/02 06:40
【連載】ガジェットTIPS

次世代無線LAN「Wi-Fi 6」のメリットは、“速い”だけじゃない!

海上忍
家庭に必須の通信機器といえば、「Wi-Fiルーター」が思い浮かびます。ルーターといえば、光ファイバーなどブロードバンド回線の仲介役として、パソコンやテレビなど有線LAN(イーサネット)に対応する機器のインターネット接続を助けますが、Wi-Fiアクセスポイント機能を備えることで、スマートフォンやゲーム端末などのWi-Fi対応機器もインターネット接続できるようになります。

そのWi-Fiの最新規格が「Wi-Fi 6」。正式には「IEEE 802.11ax」と呼ばれる無線LANの通信仕様で、規格上の最大速度は9.6Gbps。2020年6月現在では、実効速度(スループット)はその半分程度の約4Gbpsですが、従来規格のWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)と比べて高速です。

なぜ「6」なのかを説明した図(バッファローのサイトより)

だからWi-Fiルーターを「Wi-Fi 6対応」製品に置き換えれば、自宅のWi-Fi回線のスピードアップを狙えますが、規格のスペック値だけが通信速度・体感速度を決めるわけではありません。Wi-Fi 6の場合、「複数端末の同時通信が快適」というメリットもあるのです。

Wi-Fi 6では、OFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続)というデジタル変調方式が採用されています。噛み砕いていえば、「同じ電波に複数の通信を相乗りさせる」技術で、Wi-Fiルーターと子機が効率よく帯域幅を利用できるようになり、遅延の発生や通信の寸断を緩和させる効果があります。

バッファロー「WXR-5950AX12」

具体的には、リビングではテレビでネット動画を、子ども部屋ではSwitchでどうぶつの森を、キッチンではスマートスピーカーで音楽サブスクを...という状況でも、通信が遅くなったり途切れたりが発生しにくくなります。速くなるだけでなく安定性が増す「Wi-Fi 6」、ルーターなど対応製品の導入を検討してみては?

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB