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公開日 2026/04/01 06:30
JBL、DALI、TRIANGLE、ELAC、KEFと実力派スピーカーが勢揃い!

新生活に音楽の彩りを。15万円以下・ブックシェルフスピーカー10モデル徹底試聴!〈前編〉

生形三郎

オーディオ再生の花形は、やっぱりスピーカー!


何かと価格上昇が著しい昨今だが、そんな中でも、低価格でも高い実力を持った驚きのスピーカーが数多く登場してきている。



音楽再生の喜びを身体で体感させてくれるスピーカー。部屋の空気を振動させてダイナミックに音楽を楽しませてくれることが魅力だ。


今回は、2024年以降に発売された15万円以下の実力派・ブックシェルフスピーカーの魅力を一斉チェック(すべてパッシブモデル)。まずは全10モデルのうち、前半5ブランドをご紹介しよう。


前半5機種のスピーカー(すべてペア・税込価格)


JBL「Stage 250B」55,000円
DALI「KUPID」57,200円
TRIANGLE「BR02」66,000円
ELAC「Debut B5.3」82,500円
KEF「Q1 Meta」88,000円


 


JBL「Stage 250B」 -グイグイと前に出る躍動感-


圧倒的ハイコスパなJBLのエントリーシリーズだ。アルミ製ドームトゥイーターに、同社の卓越したホーン技術を注ぎ込んだ最新のウェーブガイドを装着。ゆったりと響く豊かな低音による包まれ感が心地よく、スピーカー再生の愉悦を味わわせてくれる。



JBL「Stage 250B」(55,000円/以下全てペア・税込)


ボーカルは温かみある音で明快に定位し、ギターやドラムもグイグイと前に出る躍動感がある。そして、ベースやバスドラムは低音の量感が豊かで心地よい。オーケストラは、各楽器の音像やホールの奥行きをしっかりと再現する明瞭さがありながらも、弦楽器は決して尖らずソフトさも併せ持つ。低弦やティンパニの強打にも破綻しない安定度の高さもポイントで、コンパクトながら充実した表現を楽しませる。


DALI「KUPID」 -キレの良く軽やかで上品な音調


同社弩級フラグシップのコンセプトを最小サイズで実現した意欲作。磁性流体の使用を最小限に抑えた極薄膜のソフトドーム・トゥイーターをはじめ、シリーズ化することなく本機だけのために開発されたパーツで構成される、エントリーらしからぬ驚きの仕様を持つ。



DALI「KUPID」(57,200円) 


ピンポイントに浮かび上がる明瞭で抜けの良いボーカル表現が白眉。さっぱりとした音色と、キレの良い表現で、軽やかで上品な音調なのだ。低域は控えめでやや腰高ではあるが、ピアノの打鍵の微妙なタッチの違いや、弦楽器のボウイングの素早さや強弱、打楽器は打面の微細な震えなど、音楽のディティールを巧みに拾い上げ、端正で品格ある表現が快い。とりわけクラシック・ソースとの相性が絶妙。能率は83dBとやや低めだ。


TRIANGLE「BR02」-ナチュラルに機嫌良く歌い上げる


背面のスピーカー・ターミナル取り付けプレートまで美しくデザインされ、エントリーながらも上質さを感じるルックスを備えた注目のシリーズ。同社が長年こだわるペーパーコーンを搭載することが最大の特徴だ。89dBと小型ブックシェルフにしては高能率な点もポイント。



TRIANGLE「BR02」(66,000円)


その能率の高さを感じさせる生き生きとした表現で、ボーカルの弾みある躍動的な表現が爽快だ。演奏の抑揚が快活に伝わることが気持ち良い。柔らかくしなやかな音色とペーパーならではの質感で、耳当たりはナチュラル。低域は無理のない自然な表現で量感も十分。それもあって音楽の運びが自然で、バランスが良好。どのような音楽ソースも実に機嫌良く歌い上げてくれるスピーカーだ。


ELAC「Debut B5.3」 -重心低く落ち着いた味わい


3世代目となる同社エントリーラインで、シリーズ初のハードドームとなる新開発の25mmアルミドーム・トゥイーターを搭載。お馴染みのアラミド・ファイバー・ウーファーも、磁気回路やボイスコイルが強化され、より正確でインパクトのある低音再生が追求されている。



ELAC「Debut B5.3」(82,500円)


深みとボリューム豊かな低域の下支えがあり、重心の低いサウンドが特徴だ。高域は落ち着いていながらも、ボーカルの子音やシンセサイザーのビートなど電子音をフレッシュかつキレ良く再現し、現代的でエレクトリックなソースとの相性が抜群である。オーケストラソースも、弦楽器の滑らかでしなやかな連なりを、十分に静けさに富んだ表現で聴かせる。小音量で聴いても音痩せがなく、扱いやすいスピーカーと言える。


KEF「Q1 Meta」 -反応がタイトで見通し良好!


約30年の歴史を誇る同社エントリーとなるQシリーズ。Meta化によって低歪みなサウンドを獲得するとともに、低域表現の品位が大幅に引き上げられ、画期的な刷新を遂げている。本機は同軸ユニット1発による2ウェイ機で、KEFの点音源思想が凝縮されたモデルだ。



KEF「Q1 Meta」(88,000円)


同軸ならではの定位の良さで、ボーカルを中心に周囲へと立体的に居並ぶ音像描写が心地よい。各楽器は精緻に分離し、左右の配置や粒立ちも明確。フラットな周波数バランスで、音域を問わず音のスピード感も揃っている。中低域はやや控えめで、ローエンドの深さを重視したバランスだ。小型キャビネットも奏功してか、反応がタイトで剛性感が高い低音で、それが見通しの良い音に貢献している。


エントリーモデルにこそ、最新の成果が発揮される


ここまで前半の5機種を試聴したが、実際に横並びで聴いてみると、そのレベルの高さを如実に体感させられた。いずれも、ここ最近に発売されたモデルということで、各社がこれまで培ってきたノウハウが最大限に発揮された、最新の成果というべき強者達なのである。


昨今は物価高であるが、いずれのメーカーも、入り口となるエントリー価格帯モデルに十全に力を入れていることが伝わる内容であった。


価格を見てみると、5万円台中ばのJBLからKEFの9万円弱までと比較的幅広いが、実はKEFのQ1は、約12万円の上位機Q3に比べてかなりお買い得感がある戦略的な価格設定となっていたりと、やはり10万円以下は各社がしのぎを削る激戦区となっているのである。


いずれも大変なコストパフォーマンスの高さで、どれを選んでもきっと満足させてくれるに違いない。続く後半5モデルのレビューもお楽しみに!


組み合わせ機材


ネットワークプレーヤー BLUESOUND「POWERNODE」



後半5機種のスピーカー


elipson「Horus 6B」88,000円
DALI「SONIK1」90,200円
MONITOR AUDIO「Bronze 50-7G」99,000円
FOCAL「Theva N1」121,000円
ECLIPSE「TD508MK4」149,600円


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