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公開日 2025/12/05 06:35
最高峰にして至高のコストバリュー

欧州最高権威EISAアワードでも高評価。デノン「3000シリーズ」の価値をいまあえて問う

小原由夫

写真右がアナログプレーヤー「DP-3000NE」、左上がSACDプレーヤー「DCD-3000NE」、左下がプリメインアンプ「PMA-3000NE」


欧州で最も権威のあるアワードとして知られているEISA Award。世界各国から各分野の「エキスパート」が集結する同アワードのHi-Fi部門の審査員として、日本から唯一本誌『季刊・オーディオアクセサリー』誌が審査委員に選出されている。


そして本年度の同アワードで最も注目を集めた受賞モデルのひとつが、ハイファイ・システム部門で受賞を果たしたDENONの3000シリーズ。発売からすでに1年が経過した今、改めてその実力が高く評価されてきている。


デノンの最高峰シリーズにしてこの価格。ピュアオーディオ製品の高額化が進む昨今の状況にあって、一生もののシステムを現実的な価格感で入手できることは、より幅広いオーディオファンの方々に夢を与えてくれるはず。


今回はキャンペーン期間にも入った3000シリーズの魅力を小原由夫氏が体験。キャンペーン特典でのグレードアップも含めて、改めてシステムとしての魅力をお届けする。


独自の技術やノウハウが結集した最高峰シリーズ


デノンの3000シリーズは、ちょっと頑張れば手の届く価格帯にありながら、同社の持てるオリジナル・テクノロジーや長年培ったノウハウが結集された、現行で最上位に位置付けられる製品ラインアップである。現在はアナログプレーヤーDP-3000NE、SACD・CDプレーヤーDCD-3000NE、プリメインアンプPMA-3000NEの3アイテムが揃う。


今般これら3機種の製品購入者に、オーディオクエストのケーブルがもれなくプレゼントされるキャンペーンがスタートする。


そこでこれら機器とその対象ケーブルを集め、改めてこの3機種の魅力を紐解いてみることとなった。


信頼性と正確性を極めた、伝統を継承する製品群


アナログプレーヤー:DP-3000NE



DENON「DP-3000NE」385,000円(税込)



まずは各機種の特徴をおさらいしておこう。


DP-3000NEは、デノンが長年に渡ってブラッシュアップを図ってきたダイレクトドライブ(DD)・サーボーモーター方式を採用したレコードプレーヤー。


そこには放送局用プレーヤーを輩出してきた同社ならではの信頼性と正確性、安定性が担保されているが、その根幹となっているのが3相16極のDCブラシレスモーター。これを空間ベクトル・パルス幅変調方式という高精度な回転制御方式で駆動している。DD方式の豊富な実績とノウハウを有する同社ならではのアプローチである。


トーンアームは伝統のS字型スタティックバランス方式。古い設計図を元に、OBエンジニアからのアドバイスも受けつつ現代仕様にアップデートされたものだ。


円錐型のターンテーブルのデザインにアルミダイキャストプラッターの組み合わせも、デノンとしては外せない意匠。一方でラウンド形状の木製キャビネットは、現役デザイナーのこだわりである。


今回の試聴では、これに同社のシンボリックな存在のMCカートリッジ DL-103を組み合わせた。


SACDプレーヤー:DCD-3000NE



DENON「DCD-3000NE」462,000円(税込)


DCD-3000NEは、がっちりとした台座に据え付けられた独自開発のメカニズム「Advanced S.V.H. メカニズム」の採用が目玉だ。


D/Aコンバーターは4基構成の「Quad‐DAC」で、これに独自の高音質符号化再現技術「Ultra AL32 Processing」にて最大1.536MHz/32bitへとアップサンプリングとビット拡張の機能が組み合わせられている。


プリメインアンプ:PMA-3000NE



DENON「PMA-3000NE」528,000円(税込)


プリメインアンプPMA-3000NEは、デノンの伝統であるUHC-MOSによるシングルプッシュプル・パワー段を搭載したプリメインアンプ。4Ω負荷で160W×2の出力をギャランティーする。


MM/MC対応の高性能なフォノイコライザー回路を含めたアンプ部は純アナログ回路だが、光/同軸に加え、384kHz/32bit対応のUSB‐B入力を有したハイレゾ対応DAC回路を内蔵しているのが、現代プリメインアンプたる所以。同社独自の「Ultra AL32 Processing」も装備している。


音質レビュー:DENON 3000シリーズ 3機種を組み合わせて試聴


アナログの再現性:余裕のある重厚さと、ていねいな細部の描写力


以上の3機種を組み合わせ、まずはレコードを聴いてみよう。組み合わせたスピーカーは、B&Wの新たな特別仕様モデル、707 プレステッジ・エディションだ。



本誌試聴室にてDENON 3000シリーズを堪能した小原由夫氏。スピーカーに選んだのはBowers & Wilkinsのサントス・グロス仕上げを纏った限定コンパクトスピーカー「707 Prestige Edition」


メル・トゥーメのヴォーカルは瑞々しく、艶やかな質感が感じられる。トゥーメならではのベルベットのような声の滑らかさと風合いがあるのだ。しかもDL-103らしいローエンドのがっちりとした骨格と重心の安定感がある。ベースのピッチも安定しており、ピアノの音色は鮮明だ。


アリーナ・イヴラギモヴァの独奏によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲では、ナチュラルでしなやかなヴァイオリンの響きがいい。オーケストラのハーモニーもスケール感が雄大だが、決して大仰にならず、重厚さに余裕が感じられる。しかも細部の描写が実にていねいだ。


キャンペーン賞品のRCAフォノケーブル「Golden Gate Turntable」に交換


ここで付属ケーブルから、キャンペーン対象であるRCAフォノケーブル「Golden Gate Turntable」に交換してみる。


メンデルスゾーンでは情報量が上がり、分解能が高まったような印象に変わった。エネルギーバランスがやや高域寄りにシフトしたが、腰高になるような違和感はない。むしろ空間表現力が向上し、オーケストラと独奏ヴァイオリンに距離感が生まれ、音場感がより立体的になった。


SACD/CDの再現性:圧倒的に精巧な再現力と、素晴らしい空間の描写力


続いてDCD-3000NEを使ってSACDやCDを聴いた。始めの結線は汎用的なRCAケーブルである。


サマラ・ジョイのヴォーカルは声のニュアンスが繊細に再現されると共に、余韻がナチュラルに響く。音像フォルムには厚みもある。また、リズムセクションが繰り出すビートのピッチが克明に感じられた。4管のアンサンブルは立体的で、それぞれの音像の立ち位置がクリアに見通せた。


ハイティンク指揮/ウィーンフィルによるブルックナーの交響曲第8番第一楽章、エソテリック版SACDでは、低弦のトレモロが醸し出す重苦しいリズムの強弱、ティンパニの力強い連打等によって提示されるテーマの精巧さが圧倒的。また楽器配列の見通し、奥行きの再現も素晴らしい。


キャンペーン賞品のRCAインターコネクトケーブル「YUKON」に交換


結線をここでRCAインターコネクトケーブル「Yukon」に繋ぎ替えると、ブルックナーではより強靭なリズムに変わり、合奏のトゥッティが一段と逞しい響きになった。情報量のアップももちろんだが、ローエンドの安定感がさらに増した印象を受けた。


使い込むほどにその価値が実感できる末長く愛せる製品だと、私が保証する


これら機器すべてに共通していえることは、必要十分な機能とパフォーマンスにより、使い込むほどにその価値が実感できるということだ。そこには、音楽鑑賞の楽しさを味わってほしいというエンジニアの思いが込められている。これをブランドの良心といわずして何といおう。私は今回の試聴でそれを再認識することができた。


末長く愛でながら使い続けられる製品であることは、私が保証する。


EISA Award審査委員が語る DENON 3000シリーズの魅力


これ以上何を求める必要があるのだろう


本年度のEISAアワードで最も関心の高かった話題のひとつが、このデノン3000シリーズの受賞であった。ハイファイ・システム部門としての選出。正直なことを申して、私自身はこの受賞について不意をつかれた気分だった。なぜならばこの3000シリーズは1年前に発売された製品で、すでに十分なくらい評価されているからだ。なぜ今年だったのか?そんなことを思いながら、改めてデノン3000シリーズの価値を見直してみた。


やはり一言で言えばこの内容と価格で最高峰であることに尽きる。しかもいつまでも愛せるデザイン、機能、使いやすさ、頑丈さ。デノンの本質にある魅力を完璧に具現化したシリーズだと思う。


とある休日、本誌試聴室に好きなレコードとCDを持ち込んだ。


いま最もお気に入りのスピーカー、リバイバルオーディオの「ATALANTE 3」もお貸出しいただき、3000シリーズとともにたっぷりと味わわせていただいた。


音楽のうまみを絶妙にとらえた味わいと、ハイファイサウンドの見事なる両立。この音を作り上げた山内さんはすごい。オーディオシステムを組む上で、これ以上何を求める必要があるのだろうか。(本誌・伊佐山)




お気に入りのレコードやCDを持参し、本誌試聴室にてデノン3000シリーズの試聴を行った



3000シリーズと組み合わせたRevival Audioのスピーカー「ATALANTE 3」(484,000円/税込・ペア)
●取り扱い:(株)エレクトリ



3000NEシリーズ発売1周年記念 高音質ケーブルプレゼントキャンペーン



購入した製品に応じて、4種類のケーブルからいずれかをプレゼント


2026年1月12日(月)までの対象購入期間中に、3000NEシリーズのレコードプレーヤー「DP-3000NE」、SACDプレーヤー「DCD-3000NE」またはプリメインアンプ「PMA-3000NE」を購入の上、キャンペーンへの応募者全員にAudioQuestのアナログインターコネクトケーブル、またはスピーカーケーブルをプレゼント。


 プレゼント賞品


●DP-3000NEを購入した場合、下記の内からいずれか1つを選択して応募が可能



  1. インターコネクトケーブル「Golden Gate Turntable」(1.5mペア/RCA+グラウンド端子)国内未発売品:28,380円(税込)相当

  2. スピーカーケーブル「Q2」(3m/ペア/バナナプラグ仕様)26,400円(税込)


●DCD-3000NEまたはPMA-3000NEを購入した場合



  1. インターコネクトケーブル「Yukon」(1.0m/ペア/RCA)93,500円(税込)

  2. スピーカーケーブル「Rocket 33.2(2m/ペア/シングルバイワイヤ/金メッキバナナプラグ仕様)86,900円(税込)


キャンペーンに関する問い合わせ先


デノンお客様相談センター
TEL 0570-666-112/ 050-3388-6801
受付時間 10:00〜18:00(土・日・祝日、同社休日を除く)


今回のシステム構成で使用した製品情報・スペック


アナログプレーヤー:DP-3000NE



DENON「DP-3000NE」



  • 駆動方式:ダイレクトドライブ

  • 回転数:33 1/3、45、78回転

  • ワウ・フラッター:0.06%以下 WRMS

  • 起動時間:1秒以内で規定回転(33回転時)

  • 起動トルク:4.5kg・cm

  • プラッター:アルミダイキャスト/ステンレス、直径305mm

  • モーター:ブラシレスDCモーター

  • スピード制御方式:SV PWM制御、クォーツロック

  • 回転数偏差:±0.5%

  • SN比:70dB以上

  • トーンアーム:スタティックバランス/S字型パイプアーム

  • アーム有効長:244mm

  • オーバーハング:14mm

  • オフセット角:20.5度

  • トラッキングエラー:2.5度以内(最大)

  • 高さ調整幅:0〜9mm

  • サイズ:500W×185H×394Dmm(ダストカバーを含む)

  • 質量:18.5kg(ダストカバーを含む)

  • 消費電力:4W以下(待機電力0.3W以下)

  • 価格:385,000円(税込)


SACDプレーヤー:DCD-3000NE



DENON「DCD-3000NE」



  • 再生周波数範囲:2Hz〜100kHz(SACD)、2Hz〜20kHz(CD)

  • 再生周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB/SACD)、2Hz〜20kHz(±0.5dB/CD)

  • SN比:122dB

  • ダイナミックレンジ:115dB(可聴帯域/SACD)、101dB(CD)

  • 高調波歪み率(1kHz):0.0005%(可聴帯域/SACD)、0.0015%(1kHz/CD)

  • ワウ・フラッター:測定限界以下

  • 出力レベル:2.2V(10kΩ)

  • 出力端子:RCA×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1

  • サイズ:434W×138H×405Dmm

  • 質量:16.8kg

  • 消費電力:35W(待機電力0.3W以下)

  • 価格:462,000円(税込)


プリメインアンプ:PMA-3000NE



DENON「PMA-3000NE」



  • 定格出力:80W+80W(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.07%)、160W+160W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)

  • 全高調波歪み率:0.01%(定格出力、-3dB時、負荷8Ω、1kHz)

  • SN比(Aネットワーク):89dB(PHONO/MM、入力端子短絡、入力信号5mV)、74dB(PHONO/MC、入力端子短絡、入力信号0.5mV)、107dB(CD、NETWORK/AUX、RECORDER、入力端子短絡)

  • 周波数特性:5Hz〜100kHz(0〜-3dB)

  • 入力感度/入力インピーダンス:2.5mV/47kΩ(PHONO/MM)、200μV/100Ω(PHONO/MC)、150mV/15kΩ(CD、NETWORK/AUX、RECORDER)、1.0V/15kΩ(EXT.PRE)

  • RIAA偏差(PHONO):±0.5dB(20Hz〜20kHz)

  • 最大入力:130mV/1kHz(PHONO/MM)、10mV/1kHz(PHONO/MC)

  • 入力端子:RCA×3、PHONO×1、EXT.PRE×1、USB-B×1、同軸デジタル×1、光デジタル×3

  • 出力端子:RCA(RECORDER)×1、ヘッドフォン×1

  • その他入出力:IRコントロール×1

  • サイズ:434W×182H×443Dmm

  • 質量:24.6kg

  • 消費電力:400W(待機時消費電力0.2W)

  • 価格:528,000円(税込) 


スピーカーシステム:Bowers & Wilkins 707 Prestige Edition



Bowers & Wilkins「707 Prestige Edition」 



  • 型式:2ウェイ・バスレフ型

  • 最大推奨ケーブルインピーダンス:0.1Ω

  • ドライブユニット:25mmデカップリング・カーボンドーム・トゥイーター×1、130mm コンティニュアム・コーン・バス/ミッドレンジ×1

  • 周波数範囲:45Hz〜33kHz

  • 周波数レスポンス:50Hz〜28kHz ±3dB

  • 感度:84dB spl(軸上1m/2.83Vrms)2次および3次高調波(90dB、軸上1m)

  • 高調波歪み:1%未満(100Hz〜22kHz)、0.5%未満(150Hz〜20kHz)

  • 公称インピーダンス:8Ω(最小4.0Ω)

  • 推奨アンプ出力:30W〜100W(8Ω、クリップしていない音源で)

  • サイズ:165W×247D×300Hmm(キャビネットのみ)

  • 質量:6.16kg

  • 価格:330,000円(ペア/税込)サントス・グロス仕上げ


MC型カートリッジ:DL-103



DENON「DL-103」



  • 出力電圧:0.3mV

  • 再生周波数:20Hz〜45kHz

  • インピーダンス:40Ω

  • 針先:16.5ミクロン丸針

  • 針圧:2.5±0.3g

  • コンプライアンス:5×10-6cm/dyne

  • 自重:8.5g

  • 価格:53,900円(税込)


取り扱い:(株)ディーアンドエムホールディングス




※本記事は『オーディオ・アクセサリー 199号』からの転載です。

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