トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2016/09/09 15:43
2日間で6カテゴリのセッションを実施

<IFA>“次の20年”を展望する「IFA+Summit」。新時代を作るスタートアップ支援や最新技術動向をプレゼン

編集部:小澤 麻実
9月2日から7日まで、ドイツ・ベルリンにて開催された「IFA2016」。現地時間5日、6日には、併催イベント「IFA+Summit」も開かれた。

IFA+Summitの会場には多くの来場者が足を運んだ

「IFA+Summit」は今年で2回目となるイベント。“Next Level of Thinking”をテーマに、Intelligent Data/Smart World/Mixed Reality/Exponential Technology/Future Medicine/Understanding Designという6つのカテゴリにおいて、各業界のトップが約90分間のセッションを行うというものだ。メッセ・ベルリン社CEOのChristian Goeke博士が「IFAは次シーズンの新製品を発表する場であり、IFA+Summitは10年、20後以降の未来を展望する催し」だと説明する。

5日は、最初のセッション開始に先駆け、フランスの経済・財務大臣付 デジタル・イノベーション担当大臣のAxelle Lemaire氏が登壇。今後のヨーロッパ経済成長のためのスタートアップ企業の重要性についてスピーチした。

フランスのデジタル・イノベーション担当大臣 Axelle Lemaire氏も登場

フランスは企業設立数で欧州トップ。同国各所にスタートアップ企業を受け入れる場を用意しており、2016年には1,000以上を収容できる「Station F」をオープン。昨年からはプロジェクト1件につき4.5万ユーロの資金援助を行う「FrenchTech Ticket」も用意しており、2017年には世界中からコンペで選ばれた70のスタートアップに適用される予定だという。

多くのスタートアップ企業を受け入れる「Station F」も間もなくオープンするという

融資やビザ支給などで支援する「FrenchTech Ticket」も行っている

Lemaire氏は「ヨーロッパのテックシーンは好調ですが、現状は『寄り集まって素晴らしいロボットを作ったけれど、誰もその動かし方を知らない』という感じではないでしょうか。私たちは『デジタル・リパブリック』というのを提示しています。データやインフラをオープンに共有し、教育やイノベーション、新しい価値をつくる機会をともにつくることで、次なるユニコーン企業(非上場の大規模スタートアップ企業)が登場するきっかけになるかも知れません」と語った。

パリだけでなくフランス各地、世界各地でスタートアップを盛り上げる試みを行っていることを紹介した


IFAのTechWatchブースにも、70のスタートアップや100の企業、大学などが出展し、活況を呈していた

11時からの「Exponential Technology」のセッションでは、まずベルリン工科専門大学のManfred Hild博士が、未来の家庭内で活躍するロボットについて、ヒューマノイドロボット「MYON」とともにプレゼンテーションを実施。

Manfred Hild博士はヒューマノイドロボット「MYON」とともにプレゼンテーション

続いて登壇したのは、Open Bionicsの共同設立者でCOOのSamantha Payne氏。同社は筋電義肢を作るスタートアップ。購入しやすく、使いやすく、スタイリッシュな製品を作るのを目的としており、手を切断した子供達のためにスター・ウォーズやアナと雪の女王、マーベルコミックスのヒーローを模した義手を作り話題を呼んだ。Payne氏は「現実はSFの世界に限りなく近づいてきている」と語り、同社の取り組みを紹介した。

そのほか、SkycartのLukas Wrede氏はドローンを使ったデリバリーサービスについてプレゼン。ブレーメン大学の教授でRobotics Innovation CenterのCEOであるFrank Kirchner氏は、人間の動きを助けるための機構を作るアクチュエーターやセンサー技術の最新動向について語った。

   ◇   ◇   


「IFA+Summit」は企業だけでなくアカデミックな場の研究者も登壇し、最新情報や最先端の知見に触れられる場。コンシューマー側から見たトレンドもあわせ、今後のビジネスモデルやブレイクスルーについて考察することができる。各セッションには世界各国から多くの来場者が出席していた。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
2 Amazon Prime Videoの人気8チャンネルが2ヶ月間99円に!GW期間中キャンペーン
3 「キャリブレーション」で4Kテレビの真価を引き出す!有機ELと液晶モデルで実践してみた結果
4 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信
5 オスカー受賞『ゴジラ-1.0』4K UHDをフラゲ!特典盛りだくさんのパッケージ開封の儀
6 Beats、ブランド史上最小の完全ワイヤレス「Solo Buds」。ケースにバッテリー非搭載
7 ソニー、4スピーカーで立体音響を実現するシアターシステム「HT-A9M2」。新スピーカーで高音質化
8 コンパクトでハイコスパ、そして音が良い! Kanto Audio「YU2」がデスクでのスピーカー再生を楽しくする
9 明るく低遅延な4Kプロジェクター「X300G」がゲームプレイに最適!映像モードもゲームジャンルに最適化
10 クリプトン、内部配線材と吸音材を強化したピアノ仕上げ・密閉型スピーカー「KX-0.5P II」。バイワイヤリングも対応
5/1 11:17 更新

WEB