公開日 2016/08/25 13:27

新機能も追加、ソニーの電子ペーパー学習リモコン「HUIS」をAVファン目線で使いこなす

連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト
ソニーの新規事業創出プログラムから2015年から生まれた電子ペーパー搭載学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」。同製品の新たな展開として、8月30日からは「HUIS BLUETOOTH CRADLE」が発売されるほか、製品のUIをカスタマイズできるアプリ「HUIS UI CREATOR」も公開される。

今回は新たに登場する「HUIS BLUETOOTH CRADLE」「HUIS UI CREATOR」の実機をレビュー

「HUIS」製品単体のレビューは本連載で過去に紹介しているほか、クレードル等の発表の概要は編集部によるニュース記事でも紹介しているが、本記事では開発者の言葉と、先行して入手した「HUIS BLUETOOTH CRADLE」「HUIS UI CREATOR」実機レビューをお届けしよう。

HUISの開発チーム

■たんなる学習リモコンではない「HUIS REMOTE CONTROLLER」

「HUIS REMOTE CONTROLLER」を“ボタン部に電子ペーパーを利用した赤外線学習リモコン”と捉えている人も多いと思う。だが、プロジェクトを率いるソニー新規事業プラットフォーム 新規事業創出部HUIS事業室統括課長の八木隆典氏によると、「HUISはリモコンを作るプロジェクトではなく、毎日使う家のUIを変えていくプロジェクト」だという。

「HUIS REMOTE CONTROLLER」を実際に購入したユーザーからのリクエストとして一番多いのが「PS4を動かしたい」というものだったそうだ。八木氏は「TVやAV機器等をHUISでまとめて操作するのだけど、PS4やApple TVなどBluetooth方式のコントローラーもまとめたいという声が多かったですね」と語る。そんなユーザーの要望に応える形で登場したのが「HUIS BLUETOOTH CRADLE」だ。

「HUIS BLUETOOTH CRADLE」は、BluetoothのLow Energyのみ対応するHUIS本体と、他のBluetooth側の機器との中継する仕組み。HID(Human Interface Device Profile)規格のBluetoothキーボードをエミュレートしながらボタン配置を工夫することで、キーボードで操作するのはひと味違ったリモコンライクな動作を実現している。

HUISとして初の周辺機器となる「HUIS BLUETOOTH CRADLE」

「HUIS BLUETOOTH CRADLE」はHUISとペアリングして用いるBluetoothの中継役という位置づけ

ここで、「PS4ならゲームパッド(いわゆるコントローラー)のエミュレートでも良いのでは?」と思う人もいるかもしれない。だが、「キーボードならPS4やアップルTV、Nexus Player、FireTV、Android TV(同社のブラビア)までを1つの方式でカバーする」(八木氏)と、ソニー製の周辺機器ではなく、様々な機器と繋がる汎用性を確保できるというわけだ。

ペアリングが完了したらHUIS側から操作できる

■「HUIS BLUETOOTH CRADLE」でPS4と接続。その動作感は?

今回、そんな経緯から登場した「HUIS BLUETOOTH CRADLE」の操作性を試すことができた。

実際に操作を試みたのはソニーのPS4だが、「HUIS REMOTE CONTROLLER」と「HUIS BLUETOOTH CRADLE」のペアリングさえ済めば、あとは通常のBluetoothキーボードとして認識される。「HUIS BLUETOOTH CRADLE」自体はBluetoothの届く範囲内であれば部屋のどこにあっても問題ないので機器配置の点での不自由さは感じない。

次ページPS4でのNetflixなどの視聴における操作感は?

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