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公開日 2013/06/17 12:00

東芝<レグザ>「Z8X」シリーズを徹底解剖 − 高画質・高機能の「Z」がついに“4K対応”

【特別企画】タイムシフトマシン搭載の4Kテレビ登場
レポート/折原一也
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東芝<レグザ>「Z」シリーズがついに“4K”に対応した。ブルーレイやテレビの映像も高画質化する「4K超解像技術」や、快適なテレビ録画・視聴を楽しめる「タイムシフトマシン」「ざんまいプレイ」など、革新機能を取り込み進化した最新モデル「Z8X」シリーズの全貌に、折原一也氏が迫る。

■今度の<レグザ>「Zシリーズ」は“4K対応”

2011年12月に世界初の4K対応テレビ<レグザ>55X3」を発売した東芝は、以後も世界の4Kテレビ市場をリードし続けている。今年に入ってからも各社から4Kテレビが発表されるなか、東芝は満を持して<4Kレグザ>の“第3弾”となる「Z8X」シリーズを発売する。


4K対応へと進化した<レグザ>「Z8X」シリーズは84V/65V/58V型の3モデル展開
<レグザ>シリーズの13年夏・主力商品となる「Z8X」シリーズは84V/65V/58V型の3モデル展開。シリーズの伝統に則れば、「Z」の型番が付くモデルは、ラインナップの中でも高画質・高機能を兼備しながら、<レグザ>の主力機種として幅広いユーザーに支持されてきた。一方で「CELL REGZA」やこれまでの4Kモデルである「55X3」「55XS5」など、「X」の型番を冠したシリーズは、東芝の先進技術を投入した革新的な次世代モデルのイノベーティブなフラグシップとして君臨してきた。今回「84Z8X」「65Z8X」「58Z8X」の3モデルには「Z」のシリーズネームが付けられている。それは<レグザ>の上位高機能シリーズであり、主力モデルである「Z」の最新機種には「4K化」が必要という意味が込められている。末尾の“X”は4Kという意味であり、一気に4Kテレビの本格普及を狙う、東芝の本気度が伝わってくるネーミングだ。


■「シネマ4Kシステム」が驚きの高画質を実現

「Z8X」シリーズの画質面でのプロフィールを紹介していこう。パネルの画素数は「4K(3840×2160ドット)」の高精細を備え、84V型がIPS、65/58V型がVAパネルを搭載する。3D表示は58V型のみがアクティブ方式で、84/65V型がパッシブ方式。倍速駆動パネルとエリア分割によるバックライト制御・スキャン技術を組み合わせた「4Kアクティブスキャン240」を搭載する。最先端の4K高精細液晶パネルに、「レグザエンジンCEVO 4K」を組み合わせたテクノロジーを、東芝は「シネマ4Kシステム」としてアピールしている。


「レグザエンジンCEVO 4K」

従来のフルHDパネル(写真左側)と、Z8Xシリーズが搭載する4K高精細液晶パネル(写真右)との画素の密度感を比較したイメージ。4Kパネルではよりリアリティ豊かな映像表現が可能になる
<4Kレグザ>の第3弾モデルとなる「Z8X」シリーズには、4Kクオリティのリアルタイム映像信号処理に特化させた「レグザエンジンCEVO 4K」を搭載。高度な処理能力により、<レグザ>シリーズを象徴する「超解像技術」も4K表示に最適化されている。

今回のZ8Xシリーズの超解像処理は2回に分けて行われる。最初の超解像処理では、入力された映像信号に「再構成型超解像技術」「自己合同性型超解像技術」「3次元フレーム超解像技術」「色超解像技術」をかけ、DVDや地上デジタル放送などをフルHD解像度にアップ。そして2回目の超解像処理で4Kパネルに表示するため、4K解像度にアップコンバートする。


この2回目の処理には新しく開発された3つの技術が投入されている。1つめの「4K微細テクスチャー復元」は、映像のディテールがきめ細やかな箇所の質感を向上させ、リアリティある映像を再現する技術。映像のテクスチャー部、エッジ部、平坦部をリアルタイムで抽出・解析することによって、それぞれに最適な高画質化処理を行って、被写体の質感に合わせたディテール表現を可能にする。

2つめの「4K輝き復元」は、映像の光沢成分のみを抽出して通常の画像処理と分離しながら再合成、高画質化処理の過程で失われ鈍っていた映像の、光沢部の輝きをより活かした映像を再現する。

そして「絵柄解析 再構成型超解像技術」では、ひとつの映像フレーム内にある映像を部位ごとに解析しながら、被写体情報に応じてピクセル単位で精細感の調整を行い、画面全体の精細感を高めてくれる技術だ。


コンテンツモードに搭載された「高解像度シネマ」モードにより、4Kカメラで撮影されたBD映画などリッチコンテンツを高品位な映像で楽しめる
また今回、「シネマ4Kシステム」を象徴する映像モードとして、新たに「高解像度シネマ」モードが搭載されている。これは4Kカメラで撮影されたコンテンツ、大型フィルムで撮影して4K/8Kの高解像度スキャンを行いリマスター化した、高解像かつS/Nに優れた映像コンテンツに特化したモードである。入力信号バッファーを非圧縮12bitキャプチャー、クロマフォーマットALL 4:4:4による高色解像処理、微細なテクスチャー成分をすべて画像部で復元する。そして非巡回型3次元YNRをオフにし、動きに伴うテクスチャーボケも低減。高解像度コンテンツに特化した信号処理も選択できるようになった。

「シネマ4Kシステム」ではBDなどのフルHDの映像信号の入力から、オリジナル4K信号100%に対するスペクトル分布として「約90%※注」の再現率を実現。フルHDの映像ソースから、4Kクオリティに極めて近い高画質の映像を復元することができるのだ。
※注:東芝調べ

■「タイムシフトマシン」や「ざんまいプレイ」、レグザクラウドサービス「Time On」も“全部入り”

“第2世代の4Kテレビ”として<レグザ>「Z8X」シリーズに注目すべきポイントは「シネマ4Kシステム」による4K高画質だけではない。「タイムシフトマシン」「ざんまいプレイ」「レグザクラウドサービスTime On」といった、東芝<レグザ>シリーズが誇る先進の録画機能のすべてを搭載していることにも注目したい。

本体には昨年発売された<レグザ>「Z7」シリーズと同じく、タイムシフトマシン対応外付USB-HDDへの「タイムシフトマシン」によるキャッシュ録画機能を内蔵しており、地上デジタルを6chまで同時にキャッシュできるタイムシフトマシン専用チューナーを内蔵。加えて2番組同時録画+裏番組視聴が楽しめる「地デジ見ながらW録」機能にも対応したことから、合計9ch分のデジタル放送チューナーが本体に搭載されている。

外付USB-HDDに地上デジタル放送6ch分を最大80時間キャッシュできる(THD-450T1<別売>の場合)「タイムシフトマシン」録画機能を搭載

<レグザ>専用の“純正タイムシフトマシン対応USB-HDD”に4.5TBの「THD-450T1」(別売)もラインナップ


タイムシフトマシンでキャッシュしたアーカイブの中から、見たい番組を簡単に検索・視聴できる「ざんまいプレイ」の機能を搭載。「ほかにもこんな番組」ではメイン画面に表示される現在視聴中の番組の画面右側に、視聴番組に関連したキャッシュ済みの番組から、おすすめコンテンツを小画面表示する

「あなたにおすすめ番組」の機能は、タイムシフトマシンの録画・再生情報を利用して、ユーザーが“まだ見たことのない番組”をテレビがおすすめしてくれるというもの
テレビの背面に設置可能な「純正タイムシフトマシン対応USB-HDD」には、4.5TBの大容量を備えた「THD-450T1」(別売)も発売。テレビのスリムな外観を損なうことなく、背面にすっきりと設置できる点は大きな魅力だ。なお、4.5TBの純正USB-HDD「THD-450T1」を使って、地上デジタル放送6chが最大約80時間もタイムシフトマシン録画によりキャッシュしておくことができる。

タイムシフトマシンによりキャッシュ録画した番組の中から、ユーザーが見たい番組を手軽に探して楽しめる「ざんまいプレイ」の機能も「Z7」シリーズの使いやすさをそのままに継承している。また<レグザ>専用のクラウドサービス「Time On」にも対応したことで、インターネット上のクラウド情報と連携して、<レグザ>で録画した番組の中から“見たいシーン”だけを手軽にピックアップして、好きなアーティストや知りたい情報が紹介されているニュース番組などを次々と連続して視聴することも可能なのだ。


レグザクラウドサービス「Time On(タイムオン)」にも対応。「クラウド」にある番組情報を活用して、<レグザ>に録画した番組アーカイブをシーン単位で検索・視聴ができる

キーワードによるシーン検索のイメージ


インターネット上で話題のキーワードをYahoo!検索の機能と連動して表示する「検索急上昇ワード powered by Yahoo!検索」の機能

ユーザーが気になるトピックスの「番組コミュニティ」に登録すれば、関連番組をまとめて自動録画できる「おまかせ録画コミュニティ」のサービスにも対応
■デジタル放送までもが高画質 − テレビライフがより快適に

<レグザ>「Z8X」シリーズでは、日常の生活の中で頻繁に視聴するデジタル放送のテレビ番組についても、高画質ブルーレイや4Kカメラで撮影したネイティブ4K映像など、徹底したハイエンド志向の映像素材も、独自の「4K超解像技術」により、今までにない高品位な映像で楽しむことを可能にしたテレビであると言える。

「シネマ4Kシステム」の中には「デジタル放送アップコンバートノイズクリア」という、デジタル放送のテロップやアニメ放送コンテンツの輪郭部に発生しがちなブロックノイズやモスキートノイズを効果的に抑制するための新技術も搭載されており、日々のテレビ・ライフでも本機の高画質機能の恩恵を受けることができる。

4Kテレビへの取り組みについては、いまテレビメーカー各社が加速させているところであり、最新の高画質テクノロジーを投入したフラグシップモデルを商品化してきている。しかしながら、いざ薄型テレビの購入を検討する段階で、一般的な視点に立って、ファミリーと共有するリビングのテレビを選ぶとなれば、ピュアな“4K高画質”の魅力以外にも、録画機能やネットワーク機能、全般的な使い勝手の良さ、デザインなど他にも多々ある付加価値のファクターも検討材料として加わってくる。


レコーダー等に録画したデジタル放送を視聴する場合、コンテンツモード「ビデオ(放送)」を選択すれば、より高画質で楽しめる
このような視点から、改めて東芝の<レグザ>「Z8X」シリーズを見直してみても、「シネマ4Kシステム」や「4K超解像技術」など4Kテレビとしての価値だけにとどまらず、先進的な録画機能やDLNAネットワーク対応、シンプルでスタイリッシュなデザインなど、最上級の薄型テレビとしての魅力を数多く備えていることに気が付くはずだ。

東芝の<レグザ>シリーズはこれまでも先進的なユーザーからの声に耳を傾け、意見を採り入れながら、高画質な映像と、徹底したユーザー志向の録画機能を充実させてきた。中でも薄型テレビのイノベーターとして脚光を浴びてきた<レグザ>の「Zシリーズ」が、いよいよ4K高画質を取り込み進化した「Z8X」シリーズは、画質・機能のすべてにベストを求める従来のファンの期待も満足させながら、4K高画質の感動を多くのユーザーに知らしめるテレビになるはずだ。




【SPEC】
<84Z8X>
●サイズ:84V型 ●映像処理システム:レグザエンジンCEVO 4K ●パネル:IPS方式 倍速LEDパネル (4Kアドバンスド・クリアパネル)●解像度:3,840×2,160(QFHD) ●チューナー:地上デジタル×9、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×1、ビデオ入力×1、HDMIアナログ音声入力×1(ビデオ入力端子用と兼用)、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、USB×4(タイムシフトマシン専用2/通常録画用1/汎用1)、LAN×1、SDメモリーカードスロット ●消費電力:630W(リモコン待機時:0.3W)●外形寸法:1916W×1195H×450Dmm(卓上スタンド含) ●質量:78.0kg(卓上スタンド含)

<65Z8X>
●サイズ:65V型 ●映像処理システム:レグザエンジンCEVO 4K ●パネル:VA方式 倍速LEDパネル(4Kパネル) ●解像度:3,840×2,160(QFHD) ●チューナー:地上デジタル×9、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×1、ビデオ入力×1、HDMIアナログ音声入力×1(ビデオ入力端子用と兼用)、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、USB×4(タイムシフトマシン専用2/通常録画用1/汎用1)、LAN×1、SDメモリーカードスロット ●消費電力:424W(リモコン待機時:0.3W)●外形寸法:1463W×940H×374Dmm(卓上スタンド含) ●質量:49.5kg(卓上スタンド含)

<58Z8X>
●サイズ:58V型 ●映像処理システム:レグザエンジンCEVO 4K ●パネル:VA方式 倍速LEDパネル(4Kパネル) ●解像度:3,840×2,160(QFHD) ●チューナー:地上デジタル×9、BS・110度CSデジタル×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×1、ビデオ入力×1、HDMIアナログ音声入力×1(ビデオ入力端子用と兼用)、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、USB×4(タイムシフトマシン専用2/通常録画用1/汎用1)、LAN×1、SDメモリーカードスロット ●消費電力:264W(リモコン待機時:0.3W)●外形寸法:1306W×857H×374Dmm(卓上スタンド含) ●質量:36.5kg(卓上スタンド含)



【問い合わせ先】
東芝テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674

※本レポートの中で紹介している<レグザ>「Z8X」シリーズのGUI画面は開発中のものであり、実際の画面とは異なる場合があります。
※タイムシフトマシン機能のシステムメンテナンス用に設定した時間は一時保管が一時中断されます。
※タイムシフトマシン機能等の利用には別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスクが必要です。
※各種機能・サービスには制限や制約があります。詳細はホームページ等で確認してください。





折原一也 プロフィール
コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。

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