ガジェット 公開日 2026/03/10 13:00

iPhone 17e速報レビュー。どう変わった?上位機との違いは?

魅力的なiPhone 17ファミリーの末っ子
Gadget Gate

アップルが3月11日に発売するiPhone 17e。6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイを採用。ProやAirに比べるとベゼルがやや太め
iPhone 17ファミリーに新たなエントリーモデルの「iPhone 17e」が加わる。A19チップによる優れたパフォーマンスと、ベースラインの価格が99,800円(税込)という手に取りやすい価格を両立した。発売日の前に実機を試したファーストインプレッションを報告する。

■ヒット確実な「ソフトピンク」と進化した耐久性

iPhone 17eにはブラックとホワイトのほかに、新しいカラーバリエーションの「ソフトピンク」が追加された。日本人の感覚としては「サクラ色」に近い、淡い色のピンクだ。桜のシーズンが到来する直前に発売時期が重なることから幅広く人気を集めそうだ。

サクラ色のソフトピンクが日本だけでなく世界中で人気を集めそうだ

耐久性能の面に注目したい。ディスプレイを保護する「Ceramic Shield 2」は従来のCeramic Shieldよりも強度を高めた。耐スクラッチ性能は3倍に向上している。さらに7層の反射防止コーティングにより、前面パネルは反射を33%低減する。屋外で試すと、ディスプレイの視認性が大きく改善された印象を受ける。

筐体はIP68等級の防水・防塵性能を備え、水深6メートルで最大30分間の耐水性を備えている。日常の過酷な使用環境に耐えうる基本性能の底上げが図られたことにより、長くiPhoneを使い続けたいユーザーの期待に応えてくれるだろう。

アップルのラボでは、独自の厳しい品質基準に基づく評価を重ねながらiPhoneの耐久性能をテストしている

iPhone 17eの心臓部には、上位モデルのiPhone 17と同じ最新世代の「A19」チップが搭載されている。第2世代の3nmプロセスで製造された最新鋭のチップは、パフォーマンスと電力効率の両面で進化を遂げている。

搭載される6コアCPUは、iPhone 11と比較して最大2倍の高速化を実現した。4コアGPUはハードウェアアクセラレーテッド・レイトレーシングに対応し、AAAゲームなどの高いグラフィック性能を要求するコンテンツも快適に動作する。そして最新世代のチップを搭載しているので、今後数年にわたるiOSのアップデートを上位モデルと同様に受けられる安心感もある。

A19チップの性能は、iOSに深く統合されたApple Intelligenceの機能を使う時に実感を伴う。例えばビジュアルインテリジェンスは、キャプチャした画像に関連する情報の検索をChatGPTに聞きながらスムーズに調べられる。AirPods Pro 3と連携する「ライブ翻訳」の使い心地も快適だ。

ビジュアルインテリジェンスによる写真検索も快速

■カメラは日常使いに過不足ないが、やはり上を目指すならPro

背面にはシングルレンズユニットの48MP Fusionカメラシステムが採用された。24MP/26mm広角と、12MP/光学品質の2倍望遠撮影を1つのレンズシステムでカバーする。デフォルトの解像度は24MPに設定されており、精細な描写と共有しやすいファイルサイズを両立している。

ポートレート機能は静止画撮影モードで、人物やペットの被写体自動検知が可能となった。撮影後に写真アプリからフォーカスを合わせたい被写体と、同時に背景にボケ味を加える加工が行える。

写真アプリでは、撮影後の被写体を選んでフォーカス対象を変更できる

メインカメラによるビデオ撮影においても4K 60fpsのDolby Visionに対応し、風切り音を低減するアルゴリズムや、収録後の音声バランスを調整できる「オーディオミックス」など、高度な編集機能が搭載された。

筆者がカメラにおいて物足りなさを感じる点は、マクロ撮影機能がiPhone 16eと同様に搭載されなかったことだ。接写を多用するユーザーは、iPhone 17ファミリーの上位モデルを選ぶべきかもしれない。iPhone 13 miniなど、マルチカメラシステムを搭載するiPhoneから本機に乗り換える際には、デジタルイメージング&ビデオの表現力に制約を感じる可能性があることは留意したい。

マクロ撮影機能は搭載していないが、植物など被写体をダイナミックに撮れるカメラは十分に魅力的だ

■満足のバッテリー性能。ゲーミング時の注意点

iPhone 16eから進化したポイントがもう1つある。MagSafeに対応したことだ。最大15Wの高速ワイヤレス充電ができるようになり、またiPhoneの背面に磁力で固定するMagSafeアクセサリの利便性を享受できる。

バッテリー駆動時間は、A19チップとC1Xモデムの電力効率向上により、ビデオ再生で最大26時間を実現している。実機を試した限りでは、ウェブブラウジングや動画視聴といった一般的な用途であれば、朝のフル充電から1日を通して十分にバッテリーが持続する。

ただし、Apple Arcadeで配信が始まった「オーシャンホーン3」のように、緻密なグラフィックスの表示に高い負荷がかかるゲームを長時間に渡ってプレイすると、バッテリーの減りが早くなるし、iPhone 17eの本体が熱を持つ。筆者が試した時には、45分で約20%のバッテリーを消費し、本体が暖かく感じられるほどに熱を持った。

A19チップに高い負荷がかかるモバイルゲームをプレイすると、バッテリーの減りが通常より早くなった

通信面では、Apple自社設計の「C1X」モデムが搭載されている 。これはiPhone 16eに搭載されていたC1と比較して最大2倍の通信速度を実現し、iPhone 17やiPhone Airと同等の性能を持つ。セルラー通信の安定性が高まることが期待できそうだ。

MagSafeに対応するモバイルバッテリーも快適に使える

■eSIM専用や映像出力非対応のUSBなど注意点

一方で、本機はeSIMのみの対応になった。iPhone 16eがサポートした物理SIMカードが使えない。iPhone 17eに機種変更をする際、現在物理SIMカードを使っている方はeSIMへの切り替え手続きが必要となる。手続きは無料で行える場合と、手数料が発生する場合もあるので注意したい。

デジタルポートはUSB 2対応だ。エントリークラスのiPhoneであることを考えれば、データ転送速度の制限があることはある程度仕方ないが、DisplayPortによる外部映像出力に対応していない点には注意したい。例えば筆者が使っている、有線接続を前提とするスマートグラス「XREAL 1S」に接続ができなかった。周辺機器が利用できない場合がある。

デジタルポートがUSB 2対応。映像出力ができない点は注意したい

iPhone 17eは、昨今のコスト上昇や円安傾向が続く中で、10万円を切る販売価格を維持しながら、最新のA19チップと256GBをベースラインとするストレージ容量を実現した “お得感” が得られるエントリーモデルだ。

169gという軽量な筐体は、純正のボディストラップ等と組み合わせることで、優れたポータビリティも実感できるだろう。とても魅力的なiPhone 17ファミリーの末っ子が誕生した。

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