• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2023/06/12 21:15

ポルシェ、“ニュル最速”の電気ハイパーカーコンセプト「Mission X」発表

量産化されるなら、ニュル最速アタックへ
Gadget Gate
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ポルシェが「ハイパーカーを再解釈」したという次世代電気スポーツカーのコンセプト「Mission X」を発表した。このマシンは、シュトゥットガルトのポルシェミュージアムで開催される「ポルシェスポーツカーの75年」展に併せて発表されたものだ。

ポルシェは75年前の1948年6月に、一般公道走行が可能な最初のモデルである356を生み出し、スポーツカーブランドとしての道を歩み始めた。

ポルシェ会長のオリバー・ブルーメ氏は、今回発表になったMission Xがポルシェ車の未来の姿を形にするコンセプトモデルであり、959、カレラGT、そしてその前の918スパイダーなどのように、将来のポルシェの進化や発展に重要な推進力を提供するものだと述べた。

Mission Xのデザイン責任者であるミハエル・マウアー氏は、同車を「ブランドの中核に対する明確な取り組みだ」と述べ、「量産モデルの開発をナビゲートする明確な取り組み」であり「紛れもないモータースポーツのDNAと、豪華な全体的な印象の共存を具現化」していると語った。

Mission Xは全長約4.5m、幅約2mと、昨今のスポーツカーとしては比較的コンパクトに設計されている。なお、ホイールベースは2.73mであり、これはカレラGTや918スパイダーと同じ仕様になっている。タイヤに関しては前後でプロファイルが異なり、フロント側には20インチ、リアには21インチのホイールを採用。また、マシンを構成するコンポーネントの中で最も重部類に入るバッテリーは、ドライバー背後の位置に搭載される。これは従来のスポーツカーのミッドシップレイアウトと同様に、重量物を車体中央付近に搭載することで走行時の機敏さなどを獲得するのが目的だ。

ルーフの高さを1.2m未満におさえ、前後のタイヤで地面に這うような姿はまさにスポーツカーそのもの。それでいて、決して過剰なエアロパーツを纏うような攻撃的な外観ではなく、むしろエレガントさを感じるような印象に仕上げているのは、ポルシェらしいところかもしれない。

またインテリアに目を移すと、ドライバーズシートとパッセンジャーシートで異なるカラーを使用し、ドライバーの操作するステアリング周りはレーシングカーのように様々な機能スイッチが配置されている。一方のパッセンジャー側にも、アナログとデジタルディスプレイを備えたストップウォッチモジュールがダッシュボードに組み込まれ、サーキットにおけるタイムアタックやラリー走行での計時にも使用可能とのこと。

そして、このマシンが「量産されるのであれば」との前置き付きながら、ポルシェは「ニュルブルクリンク北コースで最速の公道走行車両となること」「パワーウェイトレシオ1kg/PS」「911 GT3 RSを遙かに上回るダウンフォース」「900vアーキテクチャー採用による、タイカン・ターボSの約2倍の速さでの充電」を実現すると述べている。

このなかでも特に世の中が注目するのは、ニュルブルクリンク北コースのコースレコードを達成するという宣言だろう。1985年のポルシェ959は、最高速度で当時の量産スポーツカー最速となる317km/hを記録した。また2013年にはハイブリッド技術を搭載する918スパイダーが、公道走行車両として初めて、20kmを超えるこのコースで7分を切るタイムを記録した。

ポルシェはMission Xでも「ニュルブルクリンク北コースで最速の公道走行車両になる」ことを、量産に向けたビジョンとして掲げている。

Source: Porsche

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple MusicとiCloud+を使ってる? なら「Apple One」にした方がおトク!
2 手の届きやすい価格で迫力満点サウンド!AVIOT「TE-W1」「TE-W1-PNK(ピヤホン8)」を徹底レビュー
3 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
4 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
5 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
6 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
7 カロッツェリア、Apple CarPlay/Android Auto対応のディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」
8 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
9 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
10 LG、360度回転アーム搭載の4Kプロジェクター「CineBeam Q」。超小型でバッテリーも内蔵
5/17 11:27 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX