公開日 2026/07/18 19:58

<ヘッドフォン祭mini>RME「ADI-2 Pro EX」初登場!ドライバー構成多彩なイヤホン/アップグレードケーブルも豊作

上海生まれの静電型ヘッドホンなども上陸
編集部:成藤正宣
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フジヤエービックが主催するポータブルオーディオ展示試聴イベント「夏のヘッドフォン祭 mini 2026」が、7月18日(土)に東京駅そばのステーションコンファレンス東京にて開催された。本稿では、RME “ADI-2シリーズ” の新モデルとして後日発売予定の「ADI-2 Pro EX」をはじめ、602Aルームに出展された注目製品をお届けする。

RMEのAD/DAコンバーターにニューモデル!「ADI-2 Pro EX」

ジェネレックジャパンのRMEブースでは、AD/DAコンバーター “ADI-2シリーズ” の新モデルとして9月末の発売を予定する「ADI-2 Pro EX」を、いち早く参考出展した。2020年発売モデル「ADI-2 Pro FS R Black Edition」をベースに、筐体のデザインから内部の回路設計まで改良が施されている。価格は現時点でまだ調整中とのこと。

「ADI-2 Pro EX」

外見上の違いとして、前モデルから筐体の奥行きが30mmほど長くなり、放熱性を高めるための肉抜き穴が設けられた点がポイント。また脚部がゴム脚からインシュレーターに変更され、振動対策も強化された格好だ。

背面端子部に置いては、USB端子がType-BからType-Cに刷新。不意のケーブル抜けを防ぐロック機構も装備している。

DACチップは前モデルから据え置きの「AK4493」で、PCM 768kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでの再生に対応。ヘッドホン出力も6.3mmが2系統で変わりないが、ヘッドホンアンプの出力がよりパワフルに強化されているとのこと。

ほか電源部に新しい保護回路を追加しているが、この影響からか前モデルから音質に変化が感じられるという。既存モデルのユーザーは、ぜひ次の試聴機会に違いを確かめてみてほしい。

中国ブランドから個性的なイヤホン/ヘッドホンが続々登場

サウンドアースは、まずDUNUブランドから年内に発売予定のイヤホンを参考出展。

多ドライバーながら3 - 5万円前後の比較的手頃な価格帯で投入するという “PRSシリーズ” からは、ダイナミック×1/BA×3/平面×1の「PRS 5」、そしてダイナミック×1/BA×4/MEMS×1の「PRS 6」の2モデルが9月ごろ登場見込み。華やかなフェイスプレートのデザインも特徴的だ。

フェイスプレートの鮮やかさも特徴のDUNU「PRS 5」(左)/「PRS 6」(右)

「Lynn」は年末までに国内販売を目指している、日本円にして20万円前後のハイエンドモデル。ダイナミック×2/BA×2/静電トゥイーター(EST)×2/骨伝導(BC)×2の8ドライバー/クアッドブリッド構成を採用している。

「Lynn」

9月ごろを目処に取り扱い開始予定の台湾ブランド「Rossi & Wing(ロッシ アンド ウイング)」のイヤホンも先行出展。

国内第1弾として展開予定の “LUAシリーズ” は、通常モデル3機種と、チューニング違いのリミテッドモデル3機種、合計6機種をラインナップ。ドライバー構成についてはあえて伏せられているが、いずれもダイナミックドライバーと独自技術「Magna Resonus」を採用しているという。

サウンドアースが新たに取り扱うRossi & Wingブランド。第1弾として、イヤホン3モデルとそのチューニング違いの限定モデル、合計6モデルの“LUAシリーズ”を展開する
“LUAシリーズ”の最上位モデル「CELESTIAN」。ケーブルは標準で4.4mmバランスケーブルが付属する

また、日本円にして100万円を越えるダイナミック+BAハイブリッド機「First Light」、約70万円クラスの「Four Winds」の試聴機も用意。新ブランドを一望できる出展となった。

高級モデル「First Light」

aune audio/Binary Acoustics/MUSE HIFIなど多彩なブランドを取り扱うミミソラ。前述のブランド製品をはじめ注目を集めていたのが、香港ICE LABブランドから発売を予定する「LUMIRA(ルミア)」。チタンダイナミック+平面磁界ドライバーのハイブリッドイヤホンだという。

ICE LAB「LUMIRA」はメカニカルなハウジングにチタン振動板ダイナミックドライバーと平面磁界ドライバーを搭載

また、Juzearブランドが元イヤホン専門店スタッフのレビュアー かじかじ氏とコラボレーションしたイヤホン「Nebula」は、ダイナミック×1/BA×3/平面×1のトライブリッド構成ながら、約2万円で販売見込みというコストパフォーマンスに優れたアイテムとなっていた。

Juzearブランドと国内レビュアー かじかじ氏のコラボイヤホン「Nebula」

フォーリーフのブースでは、TANCHJIM/Softears/NICEHCK/ARTPICALといったブランドが展開。

中でもARTPICALからは、10mm PU+LCP振動板ダイナミックドライバーを搭載する「Raphael(ラファエル)」が発売に先駆けて参考出展。これまで10万円を越えるイヤホンを中心に展開していた同ブランドとしては初めて約3万円という価格帯に投入するモデルとなり、ブランドの名刺代わりの1台になりそうだ。

3万円前後で発売見込みのARTPICAL「Raphael」 

TANCHIJIMからは、1万円を切るエントリークラスのイヤホン「OLA」の後継モデルとして、ダイナミック+BAのハイブリッドドライバー構成にグレードアップした「OLA II」や、コンパクトなDAC/アンプ「SPACE II」が先行展示。

Softearからは、ダイナミック×1/BA×4/BC×2/EST×2/MEMS×1という5種類ものドライバーユニット合計10基を搭載するテクニカルな設計のイヤホン「Karma」(約51万円)、チタン筐体に11mmダイナミックドライバー1基、独自の迷路状の音響構造を内蔵する「Edge」(約9.5万円)が参考展示された。

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「OLA II」
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「SPACE II」
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「Karma」
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「Edge」

そして、フォーリーフが今後取り扱いを予定している新ブランド Hongshu Audioがお目見え。

上海生まれの静電型ヘッドホンブランドだそうで、ブースにはグリルに花弁のような模様が浮かび上がる静電ヘッドホン「EH-1」、卓上サイズの専用アンプ「EHA-1」の組み合わせが登場した。価格はヘッドホン/アンプセットで12.7万円前後を見込んでいるという。

国内導入予定のHongshu Audioは静電型ヘッドホンを手掛けるブランド。静電ヘッドホン「EH-1」と専用アンプ「EHA-1」がセットで展示された

ワイズテックのケーブルブランドNOBUNAGA Labsは、本日発売したイヤホンケーブル “PREMIUMシリーズ” (約1万円)を中心に展示。

10年以上販売を続けるロングセラーケーブルのリニューアルモデルとなっており、音質傾向から取り回しまで再調整を行っている。イヤホンコネクターはMMCX/2pin、再生機器側プラグは3.5mm/4.4mmバランスをラインナップしている。

本日発売のNOBUNAGA Labs新 “PREMIUMシリーズ”。写真は2pinコネクターモデルの「WALKURE Evo」(3.5mmプラグ)と「HERCULES Evo」(4.4mmバランスプラグ)

これに加えて参考出展されたのが、PREMIUMシリーズのヘッドホン向けモデル。

2.5mm 2極プラグを採用する左右両出しタイプのヘッドホンに対応し、プラグは4.4mmバランスで展開予定とのこと。価格は1万円をすこし越える程度に抑え、ヘッドホン向けケーブルの入門モデルとしての位置づけも想定しているそうだ。

参考出展されたPREMIUMシリーズの両出しヘッドホン向けモデル

さらに、ユーザーからの要望を受けて試作したという2pin - USB Type-Cケーブルもお披露目。PREMIUMシリーズをベースに近年のスマホやPCのほとんどと接続できるUSB Type-Cコネクターと、通話に使えるインラインマイクを備えたケーブルとなっている。

ふだん音楽鑑賞に使っているイヤホンを、日常生活やビジネスでも活用したいというニーズは意外とある模様だ。

USB Type-Cコネクターとインラインマイクを搭載した試作ケーブル。音質の良いイヤホンをビジネス等のシーンでも活用したいという要望が意外と寄せられているそうだ

オーディオみじんこブースでは、好評のUSBケーブル「妖刀USB」と同じ線材を使用したインターコネクトケーブル「妖刀IC」(約7.5万円)を初公開。4.4mm - 4.4mm/3.5mm - 3.5mmの2タイプが展示され、DAPとポータブルアンプの接続用として注目を集めた。

オーディオみじんこで人気のUSBケーブルと同じ導体で製作されたインターコネクトケーブル「妖刀IC」

また、ディップフォーミングOFC導体を使用したヘッドホンケーブル「NOCTURNE(ノクターン)」(2m:約8.2万円)より、オーディオテクニカのヘッドホン「ATH-ADX7000」用モデルも登場。

オーディオテクニカ「ATH-ADX7000」用に製作されたケーブル「NOCTURNE」

お隣のAIMブースでは、7月7日発売の最上位イヤホンケーブル「SEVEN」(約16.5万円)が展示。三菱マテリアルの高純度銅導体 7N DUCCを採用し、非常に広いレンジ感と高い解像度を追求した4.4mmバランスケーブルとなっている。

14芯ツイスト構造による適度に柔らかい取り回しも特徴となるほか、同じ導体を用いたインターコネクトケーブル「SEVEN IC」(約6万円)も同時にラインナップされている。

AIMのフラグシップケーブル「SEVEN」

コペックジャパンは、Cayinブランド初のポータブルCDプレーヤー「CP6」を参考出展。

年内に15万円前後で発売予定だという高級モデルで、DAPやアンプで培った真空管技術を活用したアナログらしいサウンドが持ち味だそうだ。USB接続によりDAC/ヘッドホンアンプのように使うことも可能となっている。

Cayinの真空管ノウハウを活かしたポータブルCDプレーヤー「CP6」。2026年内に発売予定
前面に液晶や3.5mm/4.4mmヘッドホン端子を搭載。USB接続にも対応し、DAC/ヘッドホンアンプのようにも使用できる

ネットワークオーディオブランドのBLUESOUNDは、フラグシップ・ネットワークプレーヤー「NODE ICON」(約22万円)と「NODE(N132)」(約11万円)のヘッドホン再生能力をデモンストレーション。

ヘッドホンにはオーディオテクニカの黒檀ハウジングヘッドホン「ATH-AWKT」を組み合わせる。

BLUESOUNDS「NODE ICON」とオーディオテクニカ「ATH-AWKT」

ブースを訪れた方からは、やはり最初はサイズ/価格ともに導入しやすいNODE(N132)が注目されるものの、NODE ICONの音質や前面ディスプレイの情報量という魅力も試聴を通じて伝えることができたとのこと。

EDIFIERでは、昨年発売したハイブリッドノイズキャンセリング(ANC)搭載/LDACコーデック対応のBluetoothヘッドホン「WH950NB Gen2」(約2万円)や、完全ワイヤレスイヤホンではまだ珍しい平面磁界ドライバー搭載モデル「NeoBuds Planar」(約3万円)が人気を集めた。

「NeoBuds Planar」
「WH950NB Gen2」

Fosi Audioでは、8月2日までクラウドファンディングを実施中のポータブルDAC/アンプ「MD3」(一般販売価格:約2.6万円)に加え、CDが剥き出しとなるデザインが目を引くポータブルCDプレーヤー「DISK Nano」の参考出展が目玉に。DISK Nanoはおよそ2 - 3万円程度で、9月ごろの販売を目指しているという。

CDが剥き出しとなる印象的なデザインの「DISK Nano」
円形ディスプレイが特徴の「MD3」(写真左)

HIFIMANでは、単独でWi-Fi接続によるネットワーク再生を楽しめる「HE1000 WiFi」(約45.7万円)、「Arya WiFi」(約23.7万円)を中心に、平面磁界ヘッドホンをラインナップ。またWiFiモデルのベースモデルにあたる「Arya Organic」(約19.9万円)にも再び注目が集まっているそうだ。

Wi-Fi接続によるワイヤレス再生対応モデルだけでなく、そのベースモデルも再注目されているというHIFIMANの平面磁界ヘッドホン

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