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<ヘッドフォン祭mini>SHANLINGのコンパクト&高音質モデルが多数登場/Meze Audio新平面ドライバー搭載ヘッドホン世界初お披露目
東京駅そばのステーションコンファレンス東京にて、フジヤエービック主催のポータブルオーディオ展示イベント「夏のヘッドフォン祭 mini 2026」が開催された。本稿では、SHANLING/iBasso Audio/TOPPINGなどを取り扱うMUSIN、Meze Audio/Dan Clark Audioなどを取り扱う完実電気を中心に、全5ブースの様子をお届けする。
MUSIN
MUSINブースの注目は、17日に予約開始したSHANLINGのポータブルDAP「M0 Pura」。コンパクトなサイズ感と独自OSの機能性で人気を集めた「M0 Pro」のアップグレードモデルで、胸ポケットに収まる小型軽量の筐体はそのままに、DACチップ「CS43131」をデュアル構成へと刷新。サウンドおよび出力のクオリティアップを図った、コンパクトかつ高音質なポータブルDAPとして新たにラインナップする。
フルバランス出力に対応する独自の3.5mm 5極端子を装備するほか、3.5mm 5極to 4.4mmアダプターをアクセサリーとして同日に発売する。
同日に予約開始したポータブルCDプレーヤー「EC Play」は、シリーズ最小かつ最軽量の設計。耐久性に優れるアルミニウム筐体、さらにプレーヤーの開閉と操作をロックできる「ロックスイッチ」を搭載し、よりポータブルシーンでの使いやすさを追求した。出力は3.5mmと4.4mmバランスを装備。「アクティブマグネティック・クランプ」方式を採用し、ドライブの動作精度を高めてノイズと振動を抑制、安定したCD再生をサポートする。USB-DACとしても運用できるほか、Bluetooth接続にも対応。
参考出展のイヤホン「Moria」も。径10.2mmの60層スパッタリング・チタンメッキ振動板を採用したダイナミックドライバーを1基搭載。3つの内部チャンバーとデュアルマグネティック回路により、パワフルさだけでなく自然なダイナミクスを表現する。担当者は「この価格帯では珍しいテイストで、解像感の高いすっきりとした、長時間つかっても聴き疲れしない音になっています」と説明していた。ケーブルは銀メッキ5N長結晶無酸素銅を導体に採用する。
iBasso Audioからは、688台限定の新しいフラグシップDAP「DX340MAX」の実機を出展。独自の「ディスクリートPWM-DAC」のパーツを増加、また音声を処理する増幅回路も設計の見直しを行い、「DX340」+AMPカード「AMP18」の仕様からさらなる強化を目指したのだという。歪みとノイズの低減を実現しつつ、音の精度を高めた。イベントでは「DX270」「DX340」、さらに真空管アンプ「PB6」も用意されており、既存ラインナップとの比較視聴が可能となっていた。
TOPPINGからは、卓上DAC/アンプ「DX5U」が約4分の1サイズになった小型モデル「DX1 II」が参考出展された。
USB Type-Cによる電源供給でバスパワー駆動が可能ながら、最大出力1,000mAhを発揮する。本モデルの発売に合わせてTOPPINGのWeb APP(日本語バージョン)を公開予定といい、特にデスクトップ用途での操作感がアップする。ほか、別売でラインナップ予定のY字型ケーブルによって、スマホなどポータブルでの運用にも対応可能とのこと。
完実電気
完実電気ブースでは、Meze Audioのフラグシップライン “Eliteシリーズ” から、新たな上位モデル「ARTA」が、世界に先駆けてお披露目された。
Rinaro Isodynamicsと共同開発を行った独自の平面磁界駆動型ドライバー「MZ5 HΩ」を搭載し、高電圧・低電流での動作が可能な高インピーダンス設計によって、より自然で滑らかな音のつながり、また音量に左右されない低歪を実現する。
グリルは角度のついたブレード形状で構成されており、これによってドライバー内部発生する不要な反射を抑制。筐体は精密加工されたメタル、カーボンファイバー、レザーで構成され、アール・ヌーヴォーの特徴をインスパイアしたデザインに仕上げている。
Dan Clark Audioのエントリーヘッドホン「Aeon Core」も参考出展。最初に手に取るDan Clark Audio製品として、Dan Clark氏本人がブランドの代表的なモデルと評する密閉型ヘッドホン「stealth」の音質を踏襲するチューニングが施されている。
またチューニングは、現代のリスニング環境に合わせて、オリジナルのハーマンカーブの制作に携わったShawn Olive氏と共同で改良を行った、アップデート版のハーマンカーブが活用されているという。
コストを抑えるため独自の「Acoustic Metamaterial Tuning System (AMTS)」は搭載せず、ホールの位置とアコースティックフィルターの設計によって音の拡散・吸音、ならびに位相のコントロールを行い、音質を高めた。またエントリーラインであることを示すため、既存ラインナップと意匠の異なるウッドのハウジングを採用している。


final
finalはイヤホン「A8000 DC」プロトタイプの実機の試聴が可能。型番名の末尾「DC」は音楽記号で「最初から」を意味する「Da Capo」の略で、音の透明感とキレの良さで人気を博した従来モデル「A8000」から、フルモデルチェンジを行った。担当者は「A8000の音を踏襲しつつ、従来の音にはとどまらない」と説明していた。
ドライバーは新開発のマグネシウム振動板を採用。ケーブルは「A10000」と同じシルバーコートOFC線材を用いた一方で、外被には発泡テフロンを使うことで独特の白い光沢を帯びたデザインになっている。
シンガポールのオーディオブランドDITAからは、イヤホン「Project M2」を参考出展。
新開発のチタンカーバイドコーティング振動板を採用したダイナミックドライバー1基を搭載。振動板を筐体よりも一回り小さいメタルのシェルの中に配置することで、音が響く空間を整えて、より自然な響きへとコントロールしている。
また音導管に限界まで近づいた位置に設置することで、従来モデルと比較して「メリハリがありつつも爽やかな音」に仕上げたという。


ミックスウェーブ
ミックスウェーブは、ポータブル新製品を中心に、64 AUDIO/Campfire Audio/HiBy/Unique Melody/FAudio/Beat Audio/KOTORI Audioなど多数ブランドのアイテムを揃える。
HiByからは、ポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「FC5 with Display」「FC4 with Display」が登場。特にFC5 with Displayはコンパクトな筐体にCirrus LogicのフラグシップDACチップ「CS43131」をデュアル搭載、高い解像度と優れたダイナミックレンジを再現しつつ、価格を抑えたハイコストパフォーマンスモデル。
また新たに搭載された有機ELディスプレイによって、再生品質と音量、ゲインモード、パスフィルターの切り替えなど、多様な機能を直感的に操作できるほか、HiByアプリをつかえば「MSEB(Mage Sound 8-Ball)」など高度な補正機能がスマホから操作できる。
グレード5のチタン筐体と12BAドライバーを組み合わせた64 AUDIO「TWELVE Ti」をはじめ、チタン筐体にダイナミック/BA/平面磁界/静電トゥイーター(EST)の計9ドライバーを搭載したHiBy「ZETA II」、Unique Melodyのチタン筐体シリーズ集大成を謳うダイナミック/BA/EST/骨伝導の12ドライバーイヤホン「Maven III」、マグネシウム筐体にガラス振動板ダイナミック/BA/ESTの計9ドライバーを搭載したCampfire Audio「Chimera」など、各ブランドのイヤホン新製品も取り揃えていた。
Beat Audioのイヤホンケーブルは、細い銅合金糸を捻り合わせて合金素材の表面積を増加させた二重螺旋構造を採用する「Vermilion」、銅ベースの特別な合金導体に2種類の元素を追加した銀メッキ銅導体を搭載する「Emerald」のMK4モデルがそれぞれ参考出展。既存モデル、ならびにラインナップとの比較視聴も可能となっていた。
ブリスオーディオ
ブリスオーディオは、ポータブルオーディオシステム「FUGAKU」やイヤホン「IBUKI」とポータブルヘッドホンアンプ「WATATSUMI」のセットといったポータブルオーディオ製品をはじめ、インターコネクトケーブル「AKAGANE XLR」、各種イヤホンケーブルなど現行のラインナップをほぼすべて展開。
特にアクセサリー製品は自由に組み合わせて試せるとあって、来場者から特に好評だったのは試聴システムの刷新。これまで据え置きのプレーヤーを用意していたところ、Androidタブレットもしくは来場者のスマートフォンなど、USB Type-C接続による再生へと変更された。
これによって、上述のAKAGANE XLRだけでなく、USBケーブル「ACCURATE-USB」や、ヘッドホンケーブル「YATONO-HP」「SHIROGANE-HP」などのケーブル製品各種を同じシステム、また手持ちのイヤホン/ヘッドホンにて比較視聴できるようになっていた。


































