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マランツ、“AVセパレートへの入り口”となる11.4ch・AVプリアンプ「AV 30」
ディーアンドエムホールディングスは、マランツブランドからAVプリアンプ「AV 30」を、3月3日に発売する。価格は、税込で594,000円としている。
AV 30は、11.4ch・AVプリアンプであり、マランツ・AVセパレートシリーズにおけるスターターモデルとしてラインナップされる形となった。
マランツは、サウンドフィロソフィとして “純粋さの追求” を掲げ、「Sound for What You See(あなたが今、見ているもののための音を)」というAVアンプならではののテーマを持つ。
そしてAV 30には、「グレードを卓越したセパレートアンプでしか見えない、イマーシブサウンドの世界がある」という、サウンドコンセプトを持っている。
また、AVセパレートアンプの開発において、長い歴を持つ。AVプリアンプは、1993年の5.1chモデル「AV500」を皮切りに、2008年の7.1chモデル「AV8003」から “AV8000シリーズ” がスタート。
2021年の13.2chモデル「AV8805A」によってシリーズ完了を迎えたが、2023年にデザインも刷新され、革新的なAVプリアンプとして15.4ch・フラグシップモデル「AV 10」が誕生。
AV 30は、筐体デザインからも感じ取れるように、フラグシップ・AVプリアンプのAV 10で培ってきたノウハウを、色濃く受け継がれていることが大きな魅力のモデル。
最新世代「HDAM-SA2」を全ch搭載、音質に特化した信号の最短経路を施した基板設計
11.4chの電流帰還型バランス出力プリアンプとして、繊細なアナログディスクリート回路で構成された新開発「HDAM-SA2」を搭載する。
AV 10はチャンネル毎に1枚ずつ基板を持っているが、AV 30ではフロントからトップチャンネルまで含めてL/Rで基板を分けている。左右で基板を分けることによって、各チャンネル間の干渉を抑えられるため、空間的なセパレーションの確保を実現しているという。
「HDAM-SA2」には、小信号に適した小型のコンプリメンタリー・低ノイズトランジスターをAV 10から踏襲して搭載。ダイヤモンド・バッファー回路を構成している。電解コンデンサーや抵抗といったパーツは、フラグシップモデルと同様に、サウンドマスターの尾形氏が音質評価によって選定したカスタム設計のものを投入する。
最新世代「HDAM-SA2」の特徴のひとつが、音質に特化した最短経路の採用だ。D/A変換信号からアナログ入力信号まで、全てのアナログ信号に対して、最適な選択と増幅を実現するために、各処理回路を最短で接続させている。
アナログ入力信号は、「HDAM-SA2」を組み合わせた入力バッファーで受ける設計となっているため、後段回路の影響を最小限に抑えた、純度の高いアナログ信号処理を実現していることもメリットだ。
また、AV 30は、自由なスピーカーレイアウトを可能にする、カスタマーサインに対応するべく、マトリックススイッチが最終段に入っている。音質を徹底的に追及しながらも、AVプリアンプとしての高い機能性も十分にカバーする。
DACの直近にジッター除去回路を盛り込むことでクリーンなクロックを生成する
DACは、電流出力型を採用。電流出力型は、部品点数が増えるため、コストアップや設計難易度も上がってしまうが、信号を電流から電圧に変換することで音質チューニングの面で自由度が高まるため、オーディオメーカーとしてこだわり抜いたサウンドを届けられることが、最大のアドバンテージだという。
妥協のないポストフィルター回路で電流出力型DACを最大限に活かし、Hi-Fiオーディオグレードのパフォーマンスを成し得ている。オーディオ信号ラインには、薄膜抵抗器が採用されており、電流ノイズが生じないことから微細な信号の再現性の向上に繋がっていると明かす。
DACチップ内部のアナログ専用回路には、AV 10でも採用したディスクリートの超低ノイズレギュレーター回路が投入されており、ノイズ低減はもちろん、豊かなマランツサウンドの継承も寄与している。また、DAC専用の電源部にトランス巻き線を採用することで、デジタル回路からの影響も徹底的に排除された。
DAC直近には、ジッター除去回路を配置。高精度な水晶発振器からクリーンなクロックを再生成することで、HEOSモジュールを含む、全てのデジタル入力で発生するジッターを効果的の除去している。特にHDMI入力に対しては、HDMI受信デバイスに内蔵しているジッター除去と併用することで、大幅なジッター除去を可能にした。
また、AVプリアンプ内部の信号経路で生じるわずかなジッターの除去も実現。さまざまな経路で発生するジッターを、DAC直帰で除去し、精度の高いマスタークロックを2つのDACに供給できることで、全チャンネルで正確な定位表現を成し得ている。
アルミニウム製シールドケース採用の専用電源トランスやカスタム大型ブロックコンデンサーを導入
アナログ電源回路は、理想的なマランツサウンドを実現するべく、フルディスクリート設計となっている。「HDAM-SA2」プリアンプ回路をはじめ、電子ボリューム/セレクター、DACポストフィルター回路には、専用の超低ノイズ・ディスクリード電源を投入。
さらに、DACアナログ回路には、より特化した超低ノイズ・ディスクリート電源が採用されている。
「HDAM-SA2」を搭載したプリアンプ部と電子ボリューム/セレクター部、そしてDAC部には、アルミニウム製のシールドケースに封入した新規開発の専用電源トランスが搭載。それぞれに独立した専用巻き線が施されており、相互干渉を大幅に低減した潤沢な電源供給が可能となる。
また、プリアンプ用電源には、サウンドマスターが音質で吟味した、カスタム大型ブロックコンデンサーを導入しており、徹底的な高音質化に繋がっている。
筐体デザインは、AV 10、ならびにAVパワーアンプ「AMP 10」と同一構造のフロントパネルを採用。強化されたフロントと、シャーシの結合が、筐体の剛性強化に寄与するため、電気回路に悪影響を及ぼす振動を効果的に抑制している。
メインシャーシには、メイントランスと電源基盤を支えるベースプレートを追加した複数構造を導入することで、トランスの重量を的確に脚部に分散している。同時に、電気部品と各基板を強固に保持し、音質を向上させた。また、キャビネットの固定には、AV 10とAMP 10と同じく、銅メッキビスを採用する。
デジタル基板のレイアウントもフラグシップモデルで培った最短の信号ラインを採用
DSPやHDMI、HEOSモジュールなどを積むデジタル基板のレイアウトも、フラグシップモデルのAV 10で培ってきたノウハウを細部にまで盛り込んでいる。高速動作をするデバイスは、信号ラインが最短になるように配置し、消費電流の変動が激しいデバイスには、その直近にレギュレーターを配置するようにしている。
機能面について、自動音場補正は「Audyssey MultEQ XT32」と「Dirac Live(Upgrade)」が使用可能。立体音響フォーマットは、Dolby Atmos/DTS:X/IMAX Enhanced/AURO-3D/360 Reality Audio/MPEG-Hの再生に対応する。ハイレゾ音源の再生は、PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHz/1bitをカバーしている。
HEOS機能を搭載しているため、Amazon MusicやQobuz、Spotify conectといった音楽ストリーミングサービスを手軽に再生でき、またRoonもサポートする。ワイヤレス機能は、Bluetooth/Wi-Fi(5GHz/2.4GHz)/AirPlay 2を活用できる。
主な入出力端子は、HDMI入力×7基、HDMI出力×3基(eARC対応)、光デジタル音声入力×2基、同軸デジタル音声入力×2基、アナログ音声入力×6基、PHONO入力×1基、プリアウト(RCA)×11ch 、プリアウト(XLR)×11ch 、サブウーファープリアウト(RCA)×4ch、サブウーファープリアウト(XLR)×4ch、コンポーネント入力×1基、コンポジット入力×1基、USB Type-A×1基(フロント)を装備。
主な仕様として、感度は200mV(RCA入力)、定格出力は1.2V(RCAプリアウト)/2.4V(XLRプリアウト)、周波数特性は10Hz – 100kHz、S/N比は115dB、歪率は0.005%、消費電力は80W(待機時0.2W)、外形寸法は442W×189H×367Dmm、質量は11.1kg。
























