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2021/10/11

Jabra人気完全ワイヤレス『Eliteシリーズ』が一新。生活変化で需要高まる“通話”を強化

製品担当者インタビュー
編集部:川田菜月
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担当者いわく、市場ではコンパクトで装着性の高いイヤホンが求められているとし、さらなる小型化を検討。その中で「補聴器はいかにコンパクトに作るのかが重要で、その技術ノウハウを活用した」と語る。

新製品では、新たに取得した62,000件もの耳型データをベースにした、あらゆる耳にフィットしやすい形状を採りながら、小さな筐体に仕上げられている。またその小さな筐体に技術を詰め込むため、「オーディオや通話テクノロジーの改善も図り、小型化と高品位な音と機能を実現した」と強調する。

実際、Elite 7 Proは音質にも妥協はない。ドライバーは従来品を新たにカスタマイズし、さらに内部の部品配置など音響設計の工夫も凝らして最適化を図ることで、高品位なサウンドを実現しているのだという。

Elite 7 Pro向けに新規カスタマイズしたドライバーを搭載。音質にも妥協なく、高品位なサウンドを追求している

また、イヤホン市場でトレンドのノイズキャンセリング機能もしっかり搭載。独自のアクティブノイズキャンセリング機能は、アプリで個々人に合わせて効果をパーソナライズでき、さらに利用シーンに合わせて効き具合を5段階で調整することも可能だ。

装着感の面では、イヤホンの小型化に加えて、独自のイヤージェル(イヤーピース)もポイント。「密閉性を高めるために重要な要素」であり、「Elite 7 Proでは真円のデザインとし、フィット感を高めて、不要な音はしっかりシャットアウトできるパッシブな遮音性も確保できた」という。

機能面においても、リモートワークで需要の高まる「マルチポイント」と「片耳モード」にも対応するなど、あらゆる場面でマルチに使いこなせる仕様を突き詰めている。

「Elite 7 Acitve」は、同社が「Jabraシェークグリップ」と呼ぶ装着性を高めるための工夫により、運動時にもより外れにくい仕様とした点が大きな特徴である。

基本性能は、上述したElite 7 Proと多くの共通点を持つ。同じドライバーを用いており、高音質を継承。他にも本体形状やANC機能、防水性能やマルチポイントといった機能面も共通しており、本モデルは名前の通り、特に “アクティブな日々を送るユーザー” に向けて、より確かな装着感を提供する。

Jabraシェークグリップは3つの特徴がある。1つは、好評のウイングフリーデザインを引き続き採用した点。これはスポーツ向け製品で用いられる、耳に引っ掛けることで装着性を高めるイヤーフィンを不要としたもので、イヤホンの着脱もしやすく、見た目にもスタリッシュだ。

3つの要素から成る「Jabraシェークグリップ」技術により、従来から好評の高いフィット感を、さらに向上させたとしている

もう1つは、新規取得した多数の耳型データを元にデザインされた本体形状の採用。75t Activeからは約16%の小型化を実現しており、従来以上にあらゆる耳にフィットしやすくなっている。

最後に、独自のリキッドシリコンラバーが組み合わさることで、激しい動きでもずれにくい使用感に仕上げられていること。Elite 7 Acitveで使用するリキッドシリコンラバー素材を、担当者は「従来よりも柔らかさを感じる。しっかりフィットするが、肌触りもよい」と説明。汗にも強く、すべりにくいのはもちろん、何度もテストを重ねて肌に優しい素材を選んでいるという。

なお、Jabraマルチセンサーボイスは搭載していないが、4基のマイクによる収音力を備え、マイクメッシュの起用により、屋外でのワークアウト時の通話でも風切り音を防止するなど、通話品質も確保している。

担当者はその通話性能について、「Elite 7 Proにも言えることだが、内部のアルゴリズムが特に大切。マイクで拾った音から話者の声と環境音を判断する性能の改善が図られており、クリアな通話を実現できている」と説明する。

また、Elite 7 Pro/Activeには共通して、Jabraが提供する、ユーザー個々人に合わせた聞こえ方にカスタマイズできる「パーソナライズ」機能が利用可能だ。ANCの効果や音質、フィット感、操作コマンドなど、あらゆる面を自分好みにカスタマイズできる。

従来Eliteシリーズから続く魅力の1つといえる、ユーザーフレンドリーな仕様を、新製品もしっかり継承している。

約8割が完全ワイヤレスイヤホンを使用。音楽だけじゃない、活用シーンの変化

ここまで新製品について詳しく伺ってきたが、そもそも人気のあった製品シリーズを一新したのは何故なのだろうか? その背景には、やはり昨年来から続くコロナ渦における、人々の生活の変化があるという。

新Eliteシリーズ、昨今の環境変化に合わせた製品展開を追求

外出の機会が減り、直接友人らと会って話すことも少なくなるなど、生活が一変した人も多いだろう。ビジネスの場面でも、リモートワークが普及し、商談や会議などはオンラインで実施されることが増えている。

そうした環境変化を受けて、イヤホンの市場もこれまでと違う動向を見せている。Jabraいわく、その変遷は世界中のユーザーを対象としたさまざまな調査結果から読み取れるという。

Qualcommが実施するワイヤレスオーディオトレンド調査によると、現在のイヤホン市場において、完全ワイヤレスイヤホンが占める割合は拡大しており、ユーザーのうち約8割が完全ワイヤレスイヤホンを使用しているという。

また、イヤホンを利用する目的として、「音楽を聴く」ことに次いで2番目に「音声通話」が挙げられる。上述の通り、リモートワークが普及したことで、音声でのコミュニケーションに対するニーズがより高まっているのだ。

さらにJabraの独自調査によれば、従来のEliteシリーズユーザーのうち、半分以上の約64%がスポーツ用途を想定した「Active」モデルを愛用しており、音楽と音声通話の側面だけでなく、ワークアウトなどあらゆる生活の場面でイヤホンが活用されていることがわかる。

こうした結果からJabraは、完全ワイヤレスイヤホンに対して、音楽を聴く以外に、「音声通話」と「スポーツ利用」での高い機能性が、これまで以上に求められていると考え、「従来の製品展開だけでは、ユーザーニーズを満たすのに不十分。現在の市場環境に合った、新たなセグメントのニーズに応えられる製品展開を目指す」として、これまでプレミアムラインとして展開してきたEliteシリーズを進化させたのだという。

今後については、ビジネス領域を超えたグループ内の技術連携も強化するとコメント。たとえば、聴覚サポートだけでなく、音楽聴取や通話用としても機能する完全ワイヤレス型「Jabra Enhance Plus」なども登場している。かなりコンパクトな筐体で、こうした技術革新がコンシューマー製品にもどんどん活かされていくのだという。

そして、人気製品シリーズを一新したJabraブランドでは、まずは「Elite 7 Pro」「Elite 7 Active」の登場が待たれるとともに、今後に向けてはEliteシリーズのラインナップ拡充を図り、「より多くのユーザーに使ってもらえるよう尽力していきたい」とした。さらなる進化と展開が期待される。

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