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製品担当者インタビュー

Jabra人気完全ワイヤレス『Eliteシリーズ』が一新。生活変化で需要高まる“通話”を強化

公開日 2021/10/11 06:30 編集部:川田菜月
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Jabraの完全ワイヤレスイヤホン「Eliteシリーズ」が一新し、この秋、「Elite 7 Pro」「Elite 7 Active」「Elite 3」の3モデルが登場する。

上から順に「Elite 7 Pro」「Elite 7 Active」「Elite 3」

なぜ、従来から人気の高いEliteシリーズの完全ワイヤレスイヤホンを一新したのか? その背景には、昨今のライフスタイルの変化とともに、イヤホン市場にも変化が起きているからだという。

PHILE WEBでは、Jabraの製品担当者にインタビューを実施。新製品開発に至った背景とともに、上位機のElite 7 Proに搭載される新技術「Jabraマルチセンサーボイス」の詳細など、新たなEliteシリーズについて詳しく伺った。

ユーザーニーズに合わせた3つのカテゴリ「Elite」「Active」「Pro」に分類して製品展開

新Eliteシリーズでは「Elite」「Active」「Pro」と3つのカテゴリーを設けており、それぞれターゲットとするユーザー層のニーズに合わせたサウンドや機能性を持たせている。

「Elite」はマス市場の若年層を対象にしており、Jabraとしてはこれまでにないターゲット層に向けた新カテゴリー。担当者によると、完全ワイヤレスイヤホンが市場のメインストリームとなりつつあることから、より幅広いユーザーにとって手に取りやすく、楽しめる製品展開が必要だと考えたのだという。

おかげで、1万以下の価格帯でJabra品質を体験できる「Elite 3」が登場することとなった。なお、Elite 3の詳細はインプレションと合わせて後述する。

お手頃価格と高品質の両立を目指した「Elite 3」の詳細は後述

「Active」はいわゆるスポーツ仕様で、日常的にワークアウトを行うユーザーに向けたモデル。Jabraではこれまでにも、製品名の後ろに「Active」とつけたスポーツモデルを展開しており、高評価を得ている。激しい動きでも外れにくいフィット感や耐久性に重きを置いて開発されている。

そして「Pro」はJabraの技術力を結集し、音質はもちろん、通話性能をより高めて追求する上位カテゴリーとなる。もともと通話に関しては定評のあるJabraだが、より使いやすくクリアな音声通話の実現を目指して力をいれている。

通話性能の強化・向上の背景には、昨今のライフスタイルの変化が大きく影響していると担当者は説明する。「リモートワークが増え、家族とも直接会う機会も減り、通話自体のニーズが拡大している。これまで以上にイヤホンを使った通話品質に、高いレベルが求められている」とし、定評あるJabraの通話技術をより高めることで、そのユーザーニーズに応えようというのだ。

そこで、Proカテゴリにラインナップされる「Elite 7 Pro」は、通話性能の強化のために「Jabraマルチセンサーボイス」と称する新たな技術を採用した。

通話性能を高めるため、新技術「Jabraマルチセンサーボイス」を開発

Jabraマルチセンサーボイスの大きな特徴は、声と周囲の音を解析してノイズを低減させる際に、一番抑えるのが難しいという「風切り音」に対して、新たに骨伝導センサーを採用することで対応した点だ。

通話時の環境で、あまりノイズが多くない場合は、内蔵する複数のマイクと音声アルゴリズムが起動し、これらの組み合わせによりユーザーの発している声と周囲のノイズを分析してクリアな通話を実現する。

風の強い場所など騒音環境下での通話時には、骨伝導センサーが喋っている時の顎の音をピックアップし伝達する。環境の判断は内蔵マイクによって行われ、環境ノイズをキャッチした際に風が強いことを察知すると、骨伝導センサーが起動する仕組みだ。

通話時にマイクで収音した音声か、骨伝導から伝達される音声か、どちらを使用するかは、音声アルゴリズムが分析して判断し、よりクリアな音声を使用するのだという。

骨伝導センサーを加えたことで、風の強い環境下では顎から伝わる振動を使って、クリアな通話を実現するという

こうした技術革新には、Jabraを有するGNオーディオグループならではの強みも活かされている。医療(補聴器)/ビジネス向け/コンシューマー向けと3つの事業を有しており、「各分野で得た知見や技術から、良い点を掛け合わせながら、それぞれの製品を進化させている」という。その一つが、前述した高い音声通話の技術である。

もう一つ、Eliteシリーズに共通して、グループ内でのノウハウが活かされた点が「筐体の小型化」。これには補聴器開発における技術が活用されている。

次ページ補聴器設計の技術と最新耳型データを活用して、小型かつ快適な装着性を実現

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