パイプ・オルガンをコンプやリミッターなしで録れるのか?「アルティメイト・サウンド・シリーズ」新作に麻倉怜士氏が直撃
クラシック専門レーベル「アールアンフィニ」による “音質至上主義” シリーズ「アルティメイト・サウンド・シリーズ」の最新ラインナップが、5月25日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 201号』にて紹介されている。
本誌では、プロデューサー/レコーディング・エンジニアの武藤敏樹氏と、オーディオ評論家の麻倉怜士氏による試聴・対談を通じて、シリーズの魅力をお伝えしている。
アルティメイト・サウンド・シリーズは、コンプレッサーやリミッター、イコライザーを一切使用せず、DSD 11.2MHz録音/DXD編集によって“ 音楽性を最優先した録音” を追求するシリーズ。
誌面では、シリーズ第3弾『ザ・オルガン・スペクタクル』をはじめ、4作品を紹介。所沢市民文化センターミューズの日本最大級パイプオルガンを収録した『ザ・オルガン・スペクタクル』について麻倉氏は、「レンジが圧倒的に広く、低音から高音の倍音部まで天井が極めて高い、ダイナミックレンジも弱音から強音まで広大だ。解像度も格段に高い。弱音でもディテールが明瞭で、強音でも混濁せずに整然とした音色」と高く評価している。
『調べの小箱』では、チェリスト・増田喜嘉による “泣ける曲” をテーマにした選曲と演奏を収録。麻倉氏は「チェロ奏者の心内まで明晰に識れるような武藤氏の名録音にて、チェロの “泣き” を心ゆくまで堪能できた」と絶賛している。
『ヴィルトゥオーゾの追憶』についても、ピアニスト・黒岩航紀による超絶技巧を「演奏も録音も全開の凄さ」と高く評価。武藤氏による“ウルトラワイドDレンジ録音”の真価が堪能できる作品として紹介されている。
加えて、「アルティメイト・シリーズ」ではないが、SACDの新作『椿三重奏団/ピアノ三重奏曲 第2番変ホ長調』も紹介。麻倉氏は「現代のシューベルティアーデ(シューベルトが中心になったウィーンの家庭音楽会)ともいえる音楽の喜びが濃密に感じられるインティメットな演奏であり、音の愉悦感が満載」と紹介している。
武藤敏樹氏はかつてCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)で多数のクラシック・アーティストのCDアルバムをプロデュースし、日本レコード大賞他多数の受賞歴を持つという経歴の持ち主。そして自身がオーディオ愛好家でもあることから、音質の優れた音楽ソフトの制作に精力的に取り組み、レコーディングからマスタリング、パッケージ化まで一貫した音質至上思想を貫いた作品群をリリースしている。






















