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公開日 2013/07/26 19:33

「オーディオ・ホームシアター展 2013」10月18日から3日間開催

場所がお台場に変更。NHKの8Kデモも
ファイル・ウェブ編集部
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(社)日本オーディオ協会は、「オーディオ・ホームシアター展 2013(http://www.oto10.jp/)」の開催概要に関する記者発表会を行った。

今年の開催日程は10月18日(金)〜20日(日)の3日間で、時間は10:00〜19:00。最終日20日のみ17:00終了となる。入場料は無料だが、一部イベントは有料。

「オーディオ・ホームシアター展 2013」の開催概要

なお会場は前回までと異なり、お台場にある「TIME(タイム)24」で開催される。

今年は会場がお台場に移動

ポスターも華やかなイメージに。日本の象徴である富士山と、お台場をイメージする海が重なっている

前回までは秋葉原の富士ソフトビルとUDXビルの2会場で開催していたが、主に来場者から「会場を1カ所にまとめて欲しい」という要望が多かったことなどから、展示ブース間の効率的な移動を実現するために、場所を移動する運びとなった。そのほかにも、オーディオ協会が目標としている若年層/女性層/家族層の来場を促進する狙いや、出展料金の低価格化などの理由があるとのことだ。

来場者から「会場を1カ所にまとめて欲しい」という要望などがあった

今年の開催コンセプトは、「新たな挑戦!ここまで来たオーディオ・ビジュアルの世界」。TIME24の1F/2F/18Fを会場とし、「オーディオの楽しさを提案」「オーディオの基本体験会を提供」「オーディオの技術啓発を推進」「参加型展示会を推進」の大きく4テーマに沿った展示を行う予定としている。出展社数は、本日時点で57社・団体。来場者数は20,000人を目標に掲げている。

開催コンセプトは「新たな挑戦!ここまで来たオーディオ・ビジュアルの世界」


4つのテーマに沿った展示を実施する
今年は各メーカーの展示に加え、NHKによる8K映像と22.1ch音声のデモンストレーションも行われる予定だ。さらに、多くのイベントも開催される。オーディオやホームシアターに関する技術や将来像を、研究者や企業エンジニアの講演・実演で紹介する「日本オーディオ協会セミナー」、話題の情報や技術を著名講師の解説と試聴で紹介するオーディオ専門各誌による「専門誌セミナー」、出展者が自社商品や技術を解説・実演によってアピールする「出展者セミナー」などが実施される。

またホームネットワークオーディオやPCオーディオなどの最新オーディオ機器情報、ヘッドホン/DAC製品などの最新技術情報について展示とデモを行う「協会テーマ」展示も予定。マニアからビギナーまで楽しめる内容を目指し、来場者が持参した機器を使って試聴できるようなコーナーを設けるという。

そのほか、様々なメーカーの製品を組み合わせてオーディオ試聴を楽しむ「音のサロン」や、オーディオ協会による「真空管オーディオ協議会セミナー」、ヘッドホンの工作が行える「工作体験会」、2組のアーティストが演奏予定の「ライブコンサート体験会」、ミュージックバードによる音楽番組の公開生収録なども実施される。

4つの融合戦略でオーディオの文化的価値を高めていく

本日行われた記者発表会では、日本オーディオ協会 会長 校條亮治氏が登壇し、「オーディオ・ホームシアター展 2013」開催に向けた思いを語った。

校條亮治氏

校條氏は、日本オーディオ協会が昨年に創立60周年を迎えたことを振り返り、「60周年を越えてオーディオ協会は新たなスタートを切った。オーディオは文化であり、それをいかに産業構造に結びつけるかが使命と考えて私たちは活動してきた」とコメント。「60年前の協会創立時の目標は、オーディオの文化的価値をもって、人間性にあふれた社会を構築することだったのではないかと思う。さらに私たちは、オーディオの文化的価値で世界と戦っていきたい」と語った。

さらに「今はもう単純な展示会を行うだけでは時代遅れだ」とし、「原点に立ち返りながらも、技術に裏打ちされた新たな再生文化をアピールすべく、いくつかの融合戦略を掲げている」とした。

「1つ目は音と映像の融合。スマホで簡単に映画や放送が楽しめるなど、絵と音を融合して簡単に楽しむのが当たり前の時代になった。今回の展示でも、このテーマを体現するものとしてNHKの8K映像と22.1ch音声のデモを実施する。2つ目はデジタルとアナログの融合で、1982年のCD発売から挑戦が続いているテーマだが、60年を迎え新たなスタートに向けた課題と考えている。

3つ目はビギナーとマニアの融合。「マニア向けのイベントは少なくないが、それだけでは文化として発展しない。ビギナーからマニアまで楽しめる環境を提供したい。そして、4つ目はモバイルとホームとの融合だ」と校條氏は説明。60周年を越えたリニューアルスタートの第一歩として、これら4項目が今回のオーディオ・ホームシアター展のテーマを形成しているという。

また同氏は、今回から会場がお台場に変わることにも触れ、「秋葉原では4回開催してきたが、そこで掲げた目標はいくつか達成できたと思っている。若年層の取り込みについては、3年連続で20代の来場者が60代の来場者を越えるという結果を出しており、20代の中に潜在的な顧客が存在することもわかった。また新規顧客の発掘についても、前回の来場者のうち6割が初めての来場であったことを考えると、底辺層からミドル層への開発は達成できたのではないか」と述べた。

しかし引き続いている課題もあるとのことで、「秋葉原の前に横浜で開催していたときは、女性層が全体の15%を占めていたが、秋葉原に変わってから1桁代に落ちてしまった。また、秋葉原の町と力をあわせて地産地消もテーマに掲げて取り組んできたが、このあたりも確実な成功というのは難しかったと思う。このあたりの問題に対応するべく、開催場所を新たに取り組んでいきたい」と語った。

そのほか、2012年のオーディオ市場の動向にも触れ、昨年の市場全体の出荷金額が2,246億円だったことも紹介。「昨年、エコポイント終了や地デジ化終了の影響でテレビ製品は大幅ダウンしたが、最近になってようやく大型製品を中心に復調の兆しを見せ始めている。今年は“ブルーレイピュアオーディオ元年”になると思っており、BDプレーヤーをオーディオ製品の1つとする捉え方もある。音と映像の融合というテーマで考えると、期待値の高い分野だ」とした。

なお、オーディオ分野の出荷金額はほぼ横ばいで、スピーカー製品は堅調に推移しているという。「秋葉原などでは、高級ヘッドホンをした女性を見るようにもなってきた。音楽を“ながら聴き”ではなく、しっかり良い音で聴くことに目覚めた人が多いのではないか。そういった状況が表れているものと思う」。

校條氏は「自ら種を蒔かなくては市場はできない。業界を代表し、率先して市場作りに励みたい。昨年のオーディオ・ホームシアター展は秋葉原で2万7千人を動員したが、今年は場所を変えても来場者数2万人ほどを目標とする。小さくても、日本の産業の中で文化として発信できるものをアピールしていくことが大事だ」と結んだ。

【問い合わせ先】
(社)日本オーディオ協会
TEL/03-3546-1206

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