• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/06/08 18:40

クリプトン、定番スピーカー「KX-3P」を大幅にリファインしたマークIIモデル「KX-3P II」を発売

キャビネットやユニットを変更し再生能力を向上
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)クリプトンは、同社のブックシェルフスピーカー「KX-3P」をリファインしたマークIIモデル「KX-3P II」を7月下旬より発売する。価格は378,000円(ペア・税込)。

KX-3P II

KX-3P IIとスピーカースタンド「SD-5」を組み合わせたところ

KX-3Pは2007年に発売されたモデルで、モニタースピーカー開発のノウハウを投入したブックシェルフスピーカー。トゥイーターとウーファーのインピーダンスを揃えるなど厳密な位相管理を行い再生能力を高めたほか、ピアノ塗装を施したのを特徴としていた。「KX-3P II」の登場に伴い、「KX-3P」は販売を終了する。

同社スピーカー開発の歴史

同社の濱田社長によると、今回のマークIIモデルは「これからの環境にマッチしたモデルを」という考えから生まれたのだという。

クリプトン 濱田正久氏

「ハイレゾ音源の登場などによってオーディオは様変わりしてきており、“全ての音を余さず再生する”ことが重要な、新しい時代になってきたように思う。密閉型スピーカーであるKXシリーズは、この思想を実現するのに最適。シリーズの代表的なモデルであるKX-3Pを、新時代にマッチするよう手を加えたものが『KX-3P II』となる」(濱田社長)

KX-3PとKX-3P IIの違いは大きく2つ。まず、キャビネットの内容積が20%増となる17リットルになった点。次に、上位機種と同じウーファーユニット/最新設計のトゥイーターを採用した点だ。

左からKX-5、KX-3P II、KX-3P。新モデルは外観・部品ともに上位機であるKX-5により近づいた

キャビネットの内容積を増やしたのは、低音の再生力を向上させるためだ。開発を担当した同社・渡邉 勝氏は「KX-3Pはもう少し低音が出れば、という思いがあった。その後着手したKX-5で内容積を20リットルにしたところ好評で、密閉型スピーカーの良さと多くの方に知っていただけたように思う」とその経緯を説明した。

クリプトン 渡邉 勝氏

170mmのクルトミューラーコーン型ウーファーは、フラグシップモデル「KX-1000P」のミッドウーファーと同じもの。トゥイーターは新設計の25mmピュアシルクソフトドームトゥイーター。磁気抵抗を抑えたアルニコ・マグネットの壺型内磁方式なのはKX-3Pと同じだが、磁気回路の空隙磁束分布と振動系を改善したことにより、高域再生を35,000Hzまで伸ばした。

新設計トゥイーターの特性比較

KX-3P IIの特性一覧


KX-3P IIの指向特性

KX-3P IIの分割特性
外観は、6面ピアノ塗装仕上げを引き継ぎ。針葉樹系高密度18mmパーチクルボードを採用したキャビネットに、天然材つき板仕上げとしている。

ネットワークや内部部品についても、音質強化のため細かく見直し。ネットワークには抵抗値の低い直径1.2mmの空芯コイルや、ケース入りのピッチ材で振動を抑えたメタライズドフィルムコンデンサーなど、KX-3Pと同様の素子を採用しているが、クロスオーバー周波数はKX-3Pでは2.5kHzだったところ、KX-3P IIでは3.5kHzとしている。

また内部吸音材にはKX-3Pから引き続きウールの低密度フェルトと同社独自開発の吸音フェルト“ミスティックホワイト”をハイブリッドで使用し、低音の制動特性を調整。低域再生とトランジェントの向上を実現している。

ウーファー/トゥイーター端子はデバイディングネットワークで分割したバイワイヤリング端子を採用。ウーファーの逆起電力からトゥイーター部を分離し、モジュレーションを防ぎ、中高域の透明感を損なわない再生が可能だという。

左がKX-3P II、右がKX-3P。両機ともバイワイヤリングに対応。KX-3P IIは6面鏡面仕上げで背面まで美しく仕上げられている

渡邉氏は「KX-3P IIは“この値段でこのクオリティとは”と驚いてもらえるはず。コストパフォーマンス抜群のモデルだ」と自信を見せた。

【問い合わせ先】
(株)クリプトン
オーディオ部
TEL/03-3353-5017

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドKRIPTON
  • 型番KX-3P II
  • 発売日2011年7月下旬
  • 価格¥378,000(ペア・税込)
【SPEC】●種類:2ウェイ密閉ブックシェル型(完全防磁型、EIAJ)●スピーカーユニット:25mmピュアシルク・ソフトドーム型トゥイーター、170mmクルトミューラーコーン型ウーファー ●定格入力:50W ●最大入力:150W ●出力音圧レベル:87dB/m ●インピーダンス:6Ω ●クロスオーバー周波数:3,500Hz ●再生帯域:40Hz〜35,000Hz ●外形寸法:224W×380H×319Dmm ●質量:10.8kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX