公開日 2005/08/31 18:43

アクシス、KRELL25周年を記念したステレオ使用時1330万円のモノラルプリ/パワーアンプ

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

エボリューションシリーズ
アクシス(株)は、KRELL(クレル)社25周年を記念したモノラルパワーアンプ「Evolution One」とモノラルプリアンプ「Evolution Two」を発売する。

モノラルパワーアンプ「Evolution One」は740万円(税別・ステレオペア)、モノラルプリアンプ「Evolution Two」は590万円(税別・ステレオペア)。組み合わせると1330万円になる。

なお、プリ/パワーともモノラルながら電源は別筐体になっているため、ステレオ使用時は各4筐体という構成になる。

いずれも巨大な別電源を備え、CANリンク・モノラル構成とするなど、25周年にふさわしい豪奢な仕様を備えている。

「Evolution One」

背面端子部

モノラルパワーアンプ「Evolution One」は、同社が1992年に送り出したKASと同様、完全モノラルの別電源構成、FPB/MRAを継承し発展させた増幅回路、最高レベルの素材の採用などが特徴となる。外観では、バックライト付きのパワーメーターと、非共振設計を施したアルミニウム素材のフロントパネルとシャーシーが特徴となる。

パワーアンプの電源回路は、同社独自の電流ドメイン回路技術が採用され、強大なパワーを獲得している。アンプの動作パラメーターはデジタルマイクロプロセッサーとアナログベースのセンサー/コントロールシステムによって継続モニターされ、リアルタイムで自動調整される。

また入力から出力のすべてをクラスA、バランス・電流モード・ゲイン回路で構成し、さらに強固な安定化電源供給を果たす強力なレギュレーターをアンプ筐体内に搭載するなど、回路の隅々に至るまで細かな工夫が盛り込まれている。


「Evolution One」の内部
過剰負荷に対する防御も進められ、先進的なマイクロプロセッサーコントローラーによる精密プロテクションによりアンプの入力ステージやスピーカーをダメージから未然に防ぐ。

また12ステップ・サスティーンド・プラトー・バイアス・システムを搭載。数段階のバイアスステップを設けることで、それ以前の無段階連続可変方式に比べ動作の安定性を高めた。

別筐体の電源回路には、電源の広い帯域にわたる電気的シールドと磁気シールドが施され、アンプ回路をそ干渉から完全に遮断。ハイカレント・レギュレーターとアンプの出力ステージ用の電源には、2個の強力な2100VAトロイダルトランスを搭載。8個の35アンペア整流回路と12万μFのフィルターコンデンサーが装備される。

モノラルプリアンプ「Evolution Two」

背面端子部

モノラルプリアンプ「Evolution Two」は、複数を完全同期させたコントロールを可能とし、様々なボリュームレベルでフラットな周波数レスポンスと位相整合を実現している。

入力から出力までのすべての信号経路をフル・コンプリメンタリー、フル・バランス回路で構成。全てのトランジスターは純クラスAで作動する。ネガティブ・フィードバックは用いず、1MHzを超えるオープンループバンド幅でオープンループ歪みの平均0.005%(100万分の50)という優れた低歪率特性を実現しているという。


モノラルプリアンプ「Evolution Two」の内部
ボリュームコントロールは完全バランスで、高精度抵抗をディスクリートで16ビットのラダー型に組み、接点抵抗が極めて低く高いリニアリティーをもつソリッドステートスイッチでそれを切り替えという贅沢な回路構成を採用する。電流モードで作動するため、電圧モードに比べインピーダンス変化を実質的に無視できる利点もある。

デジタルネットワーク機能も装備し、複数台の「Evolution Two」プリアンプをリンクさせ、ボリューム操作や入力切替を一台のプリアンプのように同時にコントロールすることが可能。通常の2チャンネル使用はもちろん、6台以上の「 Evolution Two」をデイジーチェーンでリンク接続し、ホームシアターシステムやマルチゾーンシステムのために一括操作する事も可能。

電源部はパワーアンプと同じく別筐体。電気的、磁気的な輻射や干渉から遮断する。

【問い合わせ先】
アクシス株式会社
TEL/03-5410-0071

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックを見る
  • ブランドKRELL
  • 型番上記参照
  • 発売日2005年8月
  • 価格上記参照
【SPEC】
<Evolution One>
●周波数特性:20Hz〜20kHz(+0dB、-0.05dB)、0.6Hz〜220kHz(+0dB、-3.0dB) S/N:118dB(A-weighted) ●ゲイン:25.8dB ●歪率:0.01%以下(1kHz, @450W, 8Ω)、0.1%以下(20kHz, @450W, 8Ω) ●入力インピーダンス:100kΩ(バランス)、50Ω(CAST)  ●入力端子:バランス1系統(XLR)、CAST 1系統(4pinバヨネット) ●スピーカー出力端子:1系統  ●消費電力:225W(スタンバイ時)、300W(アイドリング時)、3600W(最大)  ●外形寸法:400W×158H×547Dmm(アンプシャーシー)、400W×161H×522Dmm(パワーサプライシャーシー)、400W×316H×547Dmm(スタック時) ●質量:24.9kg(アンプシャーシー)、43kg(パワーサプライシャーシー)

<Evolution Two>
●入力端子:バランス3系統(XLR)、シングルエンド4系統(RCA)、CAST3系統(4pinバヨネット) ●テープ入力端子:バランス1系統(XLR)または、シングルエンド1系統(RCA) (B-3またはS-4いずれかに割当て) ●メイン出力端子:バランス1系統(XLR)、シングルエンド1系統(RCA)、CAST 2系統(4pinバヨネット) ●テープ出力端子:バランス1系統(XLR)、シングルエンド1系統(RCA)  (専用バッファー搭載) ●コントロール入力端子:RS-232 1系統(9pin Dsub端子)、リモートIR端子1系統(3極3.5mmΦミニジャック)、12VDC トリガー入力端子1系統(2極3.5mmΦミニジャック)、プリアンプリンク端子1系統(RJ-45コネクター端子) ●コントロール出力端子:12VDCトリガー出力端子2系統(2極3.5mmΦミニジャック)、プリアンプリンク端子1系統(RJ-45コネクター端子) ●周波数特性20Hz-20kHz±0.01dB、0.2Hz-1.3MHz+0,-3dB(バランス/シングルエンド)、0.2Hz-2MHz+0,-3dB (CAST) ●歪率(THD+NOISE):0.003%以下(20Hz-20kHz, 4V RMSバランス出力時)、4mA RMS(CAST) ●S/N(対バランス4V RMS出力/CAST4mA RMS出力):97dB(unweighted)、104dB(A-weighted) ●消費電力:50W(スタンバイ時)、80W(ON時)、90W(KPE接続ON時) ●外形寸法:438W×95H×470Dmm(プリアンプ)、438W×95H×438Dmm(パワーサプライ)、438W×185H×470Dmm(プリアンプ&パワーサプライ1chスタック時)、438W×371H×470Dmm(プリアンプ&パワーサプライ・ステレオ・スタック時) ●質量:9.5kg(アンプシャーシー)、14kg(パワーサプライ)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX