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公開日 2026/06/02 06:40
【連載】ガジェットTIPSリターンズ

ガジェットが使えなくなる「文鎮化」に新パターンが出現

海上 忍

文鎮(ぶんちん)といえば、紙を風で飛ばさないための置物のこと。そこから転じて、何らかの原因でスマートフォンが置物状態になることを「文鎮化」と呼ぶようになりましたが、文鎮化は他のデジタルガジェットでも起きうる話です。    



「文鎮化」するとガジェットが鉄の塊に


文鎮化を引き起こす最大の原因は、ファームウェア(システムソフトウェア)の異常です。デジタルガジェットはファームウェアに含まれるプログラムで各部を動かすため、更新失敗などをきっかけに起動不能となればそのまま文鎮化に陥ります。ネット上を検索すれば、ルーター、デジタルカメラ、自転車の電動シフトなど、いろいろなデジタル製品の文鎮化事例がたくさんヒットするはずです。


また、これらとは少し角度が異なりますが、これも文鎮化と言えるかもしれない例に注目が集まったこともあります。クラウド連携を特長にするある製品について、発売から10年超が経過したタイミングで、その機能の提供を終了するとメーカーが発表したのです。


エンドユーザにとっては残念なことですが、サポートを終了しなければメーカーはセキュリティ維持のためファームウェアの更新を続ける必要が生じます。重要な機能を1つ失うことにはなりますが、発売から10年を経過したあたりでサポート終了、ファームウェアの更新終了とクラウド機能停止は、やむを得ないことといえるでしょう。


ところで、そのメーカーは、クラウド機能停止に伴い関連API(Application Programming Interface、ソフトウェア仕様書のこと)を公開しました。永久に製品をサポートすることは無理だけれど機能を完全に封じてしまうことは避けたい、とメーカーが考えたかどうかはわかりませんが、代替機能の開発を外部ユーザコミュニティに委ねる選択をしたわけで、今後はそのようなデジタルガジェットが増えるのかもしれません。

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