公開日 2014/12/05 10:53

命日を前に考える “ジョン・レノン全作品ハイレゾ化” の意味。元洋楽ディレクターが分析

ビートルズハイレゾ化への伏線か?
本間孝男
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ジョン・レノンの命日である12月8日を今年もまもなく迎えるが、2014年秋はジョン・レノンのソロ全作品のハイレゾ音源のリリースが実現した。長年日本コロムビアで洋楽ディレクターを担当した本間孝男氏が、今回はジョン・レノンのハイレゾ音源とその背景を分析する。

『イマジン(Imagine)』

12月8日の命日を前に、ジョン・レノンのソロ全作品のハイレゾが出そろった

ジョン・レノンがニューヨークのダコタ・ハウス(自宅)の前で凶弾に倒れてから今年で34年。まもなく命日の12月8日がやってくる。生誕74周年にあたる今年10月9日から、『イマジン』を皮切りに順次彼のアルバムがハイレゾでリリースされた。以前からデジタル配信されていたポール、リンゴ、ジョージ(の一部)のアルバムとともに、ジョンの作品もハイレゾ配信のリストに加わった。

さらにAmazon MP3などiTunes以外のネット販売やストリーミングでの取扱いも始まった。欧米で急激にシェアを伸ばしているSpotify(スポティファイ)などの定額制音楽ストリーミングサービスでは、ジョンの楽曲が加わり、元ビートルズの4人のソロでの楽曲全てを聴くことが可能になった。

e-onkyo musicで配信中のジョン・レノンのハイレゾ音源

皮肉なことに、最後に残ったジョン・レノンが解禁されたことで、ビートルズのデジタル利用には大きな制約があることがクローズアップされる格好となった。ビートルズはアップルの独占契約のため、iTunes以外ではダウンロード販売できない。また、SpotifyやMusic Unlimitedなど各社の定額制音楽ストリーミングサービスにおいてはビートルズ音源は解禁されておらず、ユーザーの問合わせが後を絶たないという。

Boxセットやコンピを含む11作品がハイレゾ配信

繰り返しになるが、命日の12月8日を前に、ジョン・レノンがソロになってからのオリジナル・アルバム8作+編集アルバム3作のハイレゾ音源が出そろった。次のページでハイレゾ化への流れを紹介する前に、全作品のリストを紹介する(今回、記事を書くにあたって試聴用楽曲の一部を提供いただいたe-onkyo musicの配信ページのリンクをつけておく)。

<ハイレゾ配信されている全作品> ※表記がないものは96kHz/24bitで配信
『ジョンの魂(John Lennon/Plastic Ono Band)』
『イマジン(Imagine)』
『サムタイ・イン・ニューヨーク・シティ(Sometime in New Your City)』
『マインド・ゲームス(Mind Games)』
『心の壁・愛の橋(Walls and Bridges)』
『ロックン・ロール(Rock'n'Roll)』
『ダブル・ファンタジー/ストリップド・ダウン(Double Fantasy/Stripped Down)』
『ミルク・アンド・ハニー(Milk and Hone)』
『パワー・トゥ・ザ・ピープル(Power to the People)』
 (15曲のヒット曲集・44.1kHz/24bit)
『ギミ・サム・トゥルース(Gimme Some Trueth)』
 (72曲入:2010年にリリースの編集盤 44.1kHz/24bit)
『シグネチャーボックス(Signature Box)』
 (オリジナルアルバム8作+アルバム未収録シングル集+レア曲集
  2010年発売のBOXをハイレゾ化)

次のページでは、これらの作品がどのような経緯を経てハイレゾ化されたのかを紹介していこう。

次ページデジタル・リマスターは192kHz/24bitで行われた

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