公開日 2026/06/24 06:40

“ゴジラ”も唸る低域再生力。リビングユースにもGood、トライアングルのアクティブスピーカー「Borea BR03 Connect」

<連載:アクティブスピーカー最前線> 第6回

アクティブスピーカーの注目プロダクトをご紹介する連載、 6機種目はフランスのTRIANGLE(トライアングル)の 「Borea BR03 Connect」を取り上げる。

TRIANGLE アクティブスピーカー「Borea BR03 Connect」(132,000円/ペア・税込)

エントリー価格帯も充実、フランスのスピーカーブランド

トライアングルは1980年に創業した歴史あるフランスのスピーカーブランドで、エントリーからハイエンドに到る幅広いラインナップを揃えるほか、近年では再生環境の変化や若い世代への訴求といった観点からアクティブスピーカーにも精力的に取り組んでいる。

今回取り上げる「Borea BR03 Connect」は同社のエントリークラス「Borea」シリーズのアクティブ・モデルという立ち位置で、弟機として「BR02 Connect」も用意されている。

BR03 Connectの仕上げはオークブルー(青いフロントバッフル)・オーク・ライトオーク・ブラックの4種類が日本では用意されており、今回使用した試聴機はライトオーク。明るめの木目と白いフロントバッフルの組み合わせというクリーンなデザインで、質感の良い保護カバーも付属する。

フロントバッフルは平坦ではなく表面に細かい凹凸加工が施されており(壁紙のような質感、と言えばいいだろうか)、細部に到るまでデザインへのこだわりが感じられる。

フロントバッフルの仕上げ

外形寸法は20.6W×36H×31.4Dcmとやや大型のサイズで、木目仕上げの良さもあいまって本格的なブックシェルフスピーカーの風格がある。

ユニットは特徴的なフェーズプラグを備える25mmシルクドーム・トゥイーターと100%天然セルロースからなる16cmペーパーコーン・ウーファーを搭載する。

搭載ユニット

接続端子も充実しており、アナログ入力(RCA・フォノ・ステレオミニ)、PC接続用USBを含む各種デジタル入力、HDMI ARC、サブウーファー出力を搭載。Bluetooth接続はaptX HDに対応する。

フォノ入力とHDMI ARCの搭載は世界的なレコードブームやリビングユースを想定した、昨今のアクティブスピーカーに広く見られる特徴であり、本機の仕様もその点で抜かりない。

 「Borea BR03 Connect」の背面。リアバスレフポートは2つ設けられている。

メインとなるスピーカーは右チャンネルで、左チャンネルへの接続はスピーカーケーブルで行う仕様でしっかりとした端子を搭載する。

底面はフラットな形状で、貼り付けるタイプのゴム足が付属する。

 「Borea BR03 Connect」の底面。底面に到るまで妥協のない仕上げにも注目

音量調整と入力切り替えは背面の操作ノブから行うほか、リモコンも付属する。

付属リモコン。洗濯中の入力はフロント右上のインジケーターの色で判別する

Netflixの映像コンテンツも満足度高い

ソフトドームトゥイーターにペーパーコーンウーファーの組み合わせということで、BR03 Connectの再生音は高性能路線というよりもきっと穏やかなものなのだろう、と思っていたら、その予想は良い意味で裏切られた。

デスクトップユースのイメージ。設置にはISO Acousticsのデスクトップ・スタンドを組み合わせた

BR03 Connectは切れ味鋭い高域に躍動する中域、そして深い低域という、各帯域の魅力が印象的な、おおいに性能の高さを感じさせるスピーカーだった。

一方で予想通りだった点を挙げるなら、振動板の素材から来るであろう耳当たりの良さで、ハード系の素材にありがちな「痛さ」とは無縁なこと。帯域の広さによって音楽を聴いた際の充実感を生み、それでいて不快感を与えない、メーカーとしてのチューニングの妙が感じられる。

本機はブックシェルフとしてはやや大型のサイズ感で、デスクトップで使うには机にも相応のサイズが求められるが、それさえクリアできるなら、「デスクトップオーディオだから……」などと割り引いて考える必要のない、非常に充実した再生環境が構築可能だ。余裕のあるウーファーサイズのおかげで小音量でも音が痩せることなく、上から下までよく伸びた清々しい再生音を堪能できる。

HDMI ARCを活かしてテレビと組み合わせ、より音量を出せるリビングユースでは、音楽再生はもちろん、映像再生でも本機の能力が開花する。映像コンテンツが要求するダイナミックレンジの広さにしっかりと応え、充実した低域もあいまって、映像音響ならではの迫力も十二分に描き出す。

リビングユースのイメージ。Eversolo「DMP-A6 Gen2」との組み合わせ

まさにダイナミックレンジと低域の再生能力を検証するためにNetflixで見た『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のキングギドラ復活シーンでは、想像を遥かに越える見事な再生で思わず唸ってしまったほどだ。

筆者がトライアングルのスピーカーに触れたのは今回が初めてであり、純粋なスピーカーとしての能力にしても、アクティブスピーカーとしての完成度にしても強い印象を残す機会となった。

特に後者については本連載の第2回で取り上げたKEF「Coda W」に並んでおり、家具的な佇まいの良さや、よりダイナミックで楽しさに振った再生音といった本機独自の美点も持つ。価格に対する満足度という点で傑出したモデルであり、「良い音がもたらす良い暮らし」を求める人にとって、非常に価値ある選択肢となるだろう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 80'sデザインが堪らない! カロッツェリアの“車載スピーカー”をあえてホームオーディオで使ってみた!
2 BS12「日曜アニメ劇場」、10月はリマスター版『ストII MOVIE』や映画『小林さんちのメイドラゴン』など放送予定
3 『VIVANT 悪役会議室』TVer特別版、配信開始。迫田孝也×河内大和×馬場 徹
4 足元こそオーディオの要。「見通しが良くなる」IsoAcousticsのインシュレーターの効果を体験&技術詳細を訊く
5 JBL「Summit EVEREST」の真髄を山之内 正氏が聴く。「エモーショナルな表現力は未踏の高みに到達」
6 マランツ「MCR 60n」発売前特別試聴イベント。9/26、9/27に東京・神奈川3箇所で開催
7 “万能エンタメヘッドホン”、Boseの最新「QuietComfort Headphones」で『攻殻機動隊』の世界観にどっぷりハマる
8 南青山のVolvo Studio Tokyoにて、B&Wのホームスピーカーとカーオーディオの体験イベント、9/26に開催
9 Beats、最上位ヘッドホン「Beats 360」。クッション交換可能で「ヘッドホンをスポーツシューズのように」
10 【ミニレビュー】Jorma Design「Duality XLR」、ハイファイ性能と音楽性を高次元で両立
9/24 10:54 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix