“音質重視”のデスクトップ・アクティブスピーカー。Edifier「MR5」、充実の本格サウンドをチェック
今回からスタートする新連載<アクティブスピーカー最前線>。“これから” オーディオを始めたい人にも、省スペースで高音質を追求したい人にも推薦できる、アクティブスピーカーの注目プロダクトをご紹介していく。
第1回目に取り上げるのは、昨年山崎賢人をアンバサダーに起用したことでも話題を集めたEdifier(エディファイア)の小型アクティブスピーカー「MR5」。4万円以下という価格ながら、3ウェイユニットと多彩なアナログ入力で、本格派のサウンドを奏でてくれる。
デスクトップでもリビングでも活用できる
Edifier「MR5」は、同社製アクティブスピーカーの記事執筆時点における最新モデル。Edifierは手頃な価格帯を中心として多種多様なアクティブスピーカーをラインナップしているが、MR5は機能性よりも音質に焦点を当てた、同社モニタースピーカーシリーズの最上位となる。
モニタースピーカーと銘打ってはいるものの、前面に電源ボタンを兼ねたボリュームノブが配されており、これは本機が音楽制作用途のみならず、一般的なPCユースの際の使い勝手が考慮されている証拠と言える。
ユニット構成は1インチ(約25.4mm)ソフトドーム、3.75インチ(約95mm)ミッドレンジ、5インチ(約127mm)ウーファーの豪華な3ウェイで、各帯域にアンプを搭載する本格的な内容。本体のサイズも相まって、一般的なPC用スピーカーとは一線を画す風格がある。
バランス(XLR/TRS)、RCA、ステレオミニと豊富なアナログ入力を持ち、ホームユースに便利なBluetooth接続にも対応。Bluetoothが使えることで、「PCを起動しないと音楽が聴けない」という問題が起きない。また、本機とBluetooth接続することで、後述する設定アプリも使用可能となる。アプリを用いない場合でも、背面のノブで高域・低域を調整可能となっている。
底面にはラバーフットが標準装備となっており、接地面からの悪影響やがたつきを低減できる。素直な形状のため、別途インシュレーター等も使いやすい。
デスクトップユースでは、耳当たりの良い高域と、ふくよかな中低域が特徴的。特に低域は専用のウーファーを搭載しているおかげか、量感・沈み込みともに満足度が高く、分解能もじゅうぶんに確保されている。むしろデフォルトでは出過ぎるとさえ感じたので、設定アプリの「デスクトップ・コントロール」をオンにすると帯域バランスが改善した。イコライザーは「モニター」と「音楽」から選べるが(カスタマイズも可能)、全体の印象を変えるほどの差はなかった。
リビングユースではもっぱら映像コンテンツを視聴したが、かなり大きめの音量でも出力が足りずに苦しくなることはなかった。本機の特色といえるふくよかな中低域はテレビのスピーカーとは一線を画した厚みのある再生音をもたらすため、映像コンテンツとの相性も上々だ。
本機とスマートフォンをBluetooth接続することで、設定アプリ「Edifier Connex」が使用可能になる。イコライザー選択・音質チューニング・左右チャンネルの設定など多岐に渡る項目が用意されている。これらの機能はモニタースピーカーの枠にとどまらない魅力を与えており、スピーカーとしての確かな性能とユーザーフレンドリーさが両立されている。


