【動画&レビュー】「こいつは別格!」TCL最新テレビが凄すぎる! 評論家がX11L/C8L/C7Lを本気で見比べた
世界のテレビ市場で存在感を高めるTCL。その2026年のプレミアムテレビ戦略の中核に据える「SQD-Mini LED」は、Mini LEDバックライト、カラーフィルター、パネルまでを総合的に進化させることで、色、輝度、コントラストを高い次元で両立させた。
そのSQD-Mini LEDを搭載するのが、フラグシップ「X11L」、プレミアムモデル「C8L」、そして高いコストパフォーマンスを追求した「C7L」の3シリーズ。いずれも高画質・高音質を掲げながら、実際にはどこがどう違い、どんな視聴環境に向いているのだろうか。
AV評論家・折原一也氏が、(株)TCL JAPAN ELECTRONICS マーケティング本部長の久保田篤氏にSQD-Mini LEDの技術思想と3モデルの狙いを聞いた。さらに折原氏自身による実機評価を交えながら、画質、音質、サイズ、設置環境まで含めた「自分に合ったTCLテレビの選び方」を掘り下げていく。
本記事と連動した動画では、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのTCL展示ブースに並ぶX11L/C8L/C7Lの実機映像も収録。SQD-Mini LEDが描き出す色と光、そして大画面ならではの存在感を、ぜひ記事とあわせて確認してほしい。
「SQD-Mini LED」とは? 量子ドットからカラーフィルターまで進化
折原 TCLマーケティング本部長の久保田さんに、SQD-Mini LED搭載テレビの詳細を伺います。今回、SQD-Mini LEDを搭載するのはX11L、C8L、C7Lの3シリーズです。まず、SQD-Mini LEDとはどのような技術なのでしょうか。
久保田 SQD-Mini LEDは、これまでのQD-Mini LEDをさらに進化させたものです。量子ドットテレビでは、青色LEDの光を量子ドット層に当て、赤・緑・青の光を高効率に取り出します。白色LEDを用いる一般的な方式と比べて、輝度と色純度の両面で有利になる点が大きな特徴です。
今年の製品には、量子ドット材料の分子構造を進化させた「スーパー量子ドット」を採用し、さらに透過率と純度を高めたカラーフィルターを組み合わせました。これにより、広い色域を高い輝度で再現し、BT.2020の色域を100%カバーすることを目指しています。
折原 量子ドットテレビは各社から登場していますが、QDの技術自体も業界全体で進化しています。そのなかでTCLは、自社グループで量子ドット材料の領域まで手がけていますよね。
久保田 そうですね。TCLは垂直統合型の事業モデルを採っているため、パネルの開発・製造から完成品の画質調整まで、一貫して取り組めます。量子ドット技術についても、世界最高水準を目指して研究開発を進めています。
折原 量子ドット研究では、ノーベル賞受賞者の系譜に連なる研究者をはじめ、量子ドット分野の第一人者など、多数の専門家がTCLグループに参画しているという発表もありました。技術志向の強さを感じます。
久保田 量子ドットの発光技術に精通する研究者・技術者がグループ内に集まっていることは、大きな強みです。研究開発から量産までをつなげやすい点にも、垂直統合のメリットがあります。
折原 テレビはバックライトや量子ドットだけで語られがちですが、もう一つ欠かせないのがカラーフィルターです。ここも自社グループで開発・製造しているのでしょうか。
久保田 カラーフィルターは、色の純度を決める重要な要素です。同時に、パネル自体の視野角や低反射性能も重要になります。広い視野角、映り込みの抑制、高純度のカラーフィルターを精度よく組み合わせる。その精密製造技術まで一体で追求できることが、TCLの強みです。
折原 自社で開発し、設計し、製造し、最終的なテレビまで仕上げられる。TCLの画質技術を理解するうえで、この垂直統合は重要なキーワードですね。
SQD-Mini LEDが目指すのは「明るさ」だけではない
折原 実際の画質について伺います。BT.2020の色域カバー率だけでなく、輝度、コントラスト、暗部階調、視野角など、テレビ画質を構成する要素は数多くあります。TCLはSQD-Mini LEDで、どのような画質を目指したのでしょうか。
久保田 目指したのは、人が実際に見た色や光を、できるだけそのまま再現することです。色の純度やピーク輝度だけではなく、バックライトの分割制御によって黒を引き締め、暗部の階調をきめ細かく描くことも重視しました。
X11Lの98型モデルでは、非常に細かなローカルディミング制御を行っています。階調制御も高精度化し、黒のなかに残る微妙な色や質感まで描き分けることを狙いました。明るい雷光のような映像でも、単に画面が白くなるのではなく、光の強さと周囲の暗さを同時に感じられる画づくりとなっています。
X11Lは「ひと目見てわかるほど別格」。TCL最高峰のSQD-Mini LED
久保田 X11Lは、TCLの技術を最大限に投入した最上位モデルです。ピーク輝度は最大10,000nits級を掲げており、明るいハイライトを力強く描けます。雷の閃光のような映像では、画面の向こうで光っているというより、視聴空間そのものに光が走るような感覚を狙っています。
サウンドにもBang & Olufsen( B & O)の技術を取り入れています。雷鳴のうなるような低音まで含め、映像の強さに負けない音を一体で再現できることがポイントです。
折原 X11Lは、実物を見ると桁違いの画質です。店頭でも、あまりの鮮明さに目を奪われます。98型なら、ホームシアターのスクリーンに近いサイズを、プロジェクターとは異なる明るさと色彩で楽しめる。PHILE WEBの読者にも強く刺さるモデルだと思います。
久保田 超高画質、広色域、大画面で、映画館のような体験を楽しみたい方を想定しています。暗室で本格的に見る画質重視のユーザーにも、ぜひ体験していただきたいですね。
折原 デザインも印象的です。大画面を壁掛けにして、インテリアの一部として美しく見せたい方や、タワーマンションなどの広いリビングでラグジュアリーな一台を求める方にも合いそうです。
久保田 壁に掛けたときに納まりよく見えるデザインに仕上げています。 B & Oのサウンドシステムをテレビ本体に組み込んでいるため、映像・音・デザインを一台でまとめたい方にも提案できます。
評論家・折原一也のX11Lショートレビュー
TCLの2026年SQD-Mini LEDラインナップのなかでも、高画質・高音質とも現在考えられる最高を詰め込んだフラグシップが75・85・98型を展開する「X11L」だ。98型/85型では最大10,000nitsのピーク輝度を掲げ、98型は20,736分割の高精度バックライト制御を採用する。
「X11L」の実機を見た画質の印象は、強烈な輝度感のみならず、強烈なハイライトと深い黒を同じ画面の中で成立させるという圧倒的なまでのポテンシャル。SQD-Mini LEDによる艷やかな漆黒と、スーパー量子ドットによる色純度の高さを使い切る画質表現。
そして視野角が広く映り込みも押さえた使い勝手の良さ、HDR映像のみならずSDRの地デジ映像でも美しい画質チューニングと、ひと目見て分かるほど別格だ。
Audio by B & Oによる内蔵スピーカーの音も絶品。サウンドのスケールが大きく、低域の厚みからセリフの明瞭さまで映像にマッチする。
98型なら、プロジェクターとは異なる高輝度・高コントラスト型のホームシアターを構築できる。広いリビングや専用視聴室で、映像・音・デザインまで一体で突き詰めたいユーザーにこそ薦めたい一台だ。
C8Lは最も「本命」になり得る一台
折原 続いてC8Lです。X11Lに次ぐモデルですが、どのような位置づけでしょうか。
久保田 X11Lが技術を100%投入したショーケースモデルだとすれば、そこから得た技術を、より多くの方に提案できる形にしたのがC8Lです。最大6,000nits級のピーク輝度を実現し、実用上の主力フラグシップと呼べる内容に仕上げました。
サウンドにはB&Oのシステムを採用し、上向きのイネーブルドスピーカーによるスカイチャンネルも備えています。映像だけでなく、音に包まれる感覚まで重視しました。
折原 実物を見ると、C8Lの時点で相当に高画質です。最大6,000nits級というスペックもわかりやすいですが、実際に画面を見ると、ハイエンドモデルだと納得できる。画質にこだわるユーザーでも、C8Lで十分だと感じる方は多いでしょう。
久保田 製品をよく調べ、各社の特徴を比較して、総合的に判断するユーザーを想定しています。画質へのこだわりは強いが、画面サイズや設置条件、予算とのバランスも大切にしたい方に向けたモデルです。
折原 広めの戸建てリビングで、家族が正面だけでなく斜め方向から見る場合にも、C8Lの視野角はメリットになりそうです。X11Lほど最上位に振り切らず、画質、サイズ、音、予算のバランスを取りたい家庭には、ちょうどよい選択肢ですね。
久保田 戸建てでは壁掛けを選べる方も多いと思います。TCL純正の薄型壁掛け金具を使えば、壁面にすっきり設置できます。大画面を空間に自然に収めたい方にも提案したいですね。
評論家・折原一也のC8Lショートレビュー
「C8L」は、X11Lで磨かれたSQD-Mini LEDの高画質技術を、より現実的なサイズ展開に拡大するプレミアムモデルだ。55型から98型までを展開し、75/98/85型では最大6,000nits、85型では3,200分割の高精度バックライト制御を採用する。
「C8L」の実機で画質を見ると、SQD-Mini LEDのポテンシャルを感じるピーク輝度の明部の伸びと共に、黒の締まりと暗部階調、そして色の濃さが非常にハイレベルにまとまっている。
HDRの映画の正確さだけでなく、地デジやネット動画の表現力にも優れ、2026年の画質基準で「ここまで来れば十分にハイエンド」と感じさせる基準を余裕で越えてくる。
低反射と広視野角を意識したパネル設計や、日中のリビングや家族が斜め方向から見る環境でも導入できるところもポイント。
音質面もトップクラスだ。Audio by B & Oのサウンドも、重低音までカバーするサウンドと中高域のナチュラルな再現が揃い、サウンドバー不要の高音質として魅力。
サイズ展開も魅力で、最小サイズは55型からカバー。部屋に合わせて選択できることまで考えると、画質、音質、設置性すべてで満足できる中核シリーズが「C8L」とも言える。
クオリティに妥協せずにテレビを選びたい人にとって、今回の3シリーズでは、まず狙い目となるモデルだ。
C7Lは価格を超える「上位モデル級」画質を実現
折原 C7LもSQD-Mini LEDを搭載しています。3モデルのなかでは、どのような役割を担うのでしょうか。
久保田 C7Lは、ハイグレードモデルを象徴するSQD-Mini LEDを、最も導入しやすい形にしたシリーズです。一般的なMini LEDテレビから少し予算を上げることで、広色域のSQD-Mini LEDを選べる価格設定を目指しました。
音質についても妥協せず、B & Oのサウンドシステムを採用しています。画質と音質を一台で高いレベルにまとめた、納得感のあるモデルだと考えています。
折原 C7Lも、はっきり言って十分にハイエンドと呼べる画質です。明るく鮮やかで、視野角も広い。TCLの高画質モデルを選びたい方にとって、C7Lの時点で満足できる水準に達しています。
久保田 画質にはこだわりたいが、コストパフォーマンスも重視したい。その両方を求める方に向けたモデルです。限られた予算のなかで、できるだけ良いテレビを選びたいというニーズに応えます。
折原 一人暮らしや都市部のマンションで、超大画面までは必要ないものの、映画やスポーツを高画質・高音質で楽しみたい方にも合いそうです。テレビは頻繁に買い替える製品ではないので、C7Lのクラスまで押さえておくと「良いものを選んだ」という満足感があります。
寝室、書斎、個室、セカンドテレビとして、そこまで大きな画面は置けないが画質にはこだわりたい、という使い方も考えられます。C7Lには55型がありますね。
久保田 はい。55型であれば、寝室などでも壁掛けにすることで、SQD-Mini LEDの画質を楽しみやすいと思います。
評論家・折原一也のC7Lショートレビュー
「C7L」は、SQD-Mini LEDの魅力をより導入しやすいクラスへ広げたハイグレードモデルで、55・65・75・85型を展開する。バックライトの分割制御は65型以上では最大3,000nits、55型でも最大2,700nitsのピーク輝度を確保し、55型では800分割のスペックを確保する。
TCLによるSQD-Mini LEDのなかでは、上位のC8Lと比べればピーク輝度や分割制御には差があるものの、実力の水準は国産ハイグレード機以上。
実機の画質を見ると、明るさ、色の鮮やかさ、黒の締まりが揃い、SQD-Mini LEDらしい色純度の高さをしっかり感じられる。また、HVA 2.0 Proパネルの低反射・広視野角も揃っている。
内蔵スピーカーが上位機種譲りのAudio by B & Oというところもポイントである。テレビ単体で画質・音質をトータルで高いレベルで揃えられる所も嬉しいモデルでもある。
コスパ重視のモデルでありながら、実力としては国内メーカーの上位モデル級。都市部のマンションや一人暮らし、寝室・書斎で55型を選びたい場合など、設置条件を抑えながら画質には妥協したくないユーザーに向けた、ハイコスパな選択肢だ。
X11L/C8L/C7Lからどれを選べばいい?
折原 3モデルを実際に見ると、C7Lの時点で十分に満足度が高く、C8Lまで行けば明確にハイエンド、X11Lはそこからさらに突き抜けたショーケースモデル、という階層が見えてきます。TCLでは、それぞれのターゲットをどのように考えていますか。
久保田 X11Lは、画質の違いを見極め、本格的なホームシアター体験を大画面で追求したいユーザー向けです。
C8Lは、製品をよく調べて比較し、画質と導入条件を総合的に判断する方。
C7Lは、予算のなかで最大限良いものを選びたい方を中心に想定しています。
折原 単純に上位・下位で考えるのではなく、部屋の広さ、設置方法、視聴距離、見るコンテンツまで含めて選ぶべきですね。
久保田 日本の住環境では、必ずしも広い部屋や壁掛けが前提ではありません。そのため、スタンド設置でもすっきり見えるデザインや、キッチンとソファなど異なる角度から見ても色変化が少ない視野角を重視しています。
折原 大きく整理すれば、映像体験を徹底して追求するならX11L。広いリビングで大画面・高画質・高音質のバランスを取るならC8L。都市部マンションや個室まで含め、SQD-Mini LEDを導入しやすいのがC7L、という選び方になりそうです。
評論家・折原一也が考える「SQD-Mini LEDテレビの選び方」
3モデルは、住環境と視聴スタイルで選び分けたい。ラグジュアリーな広いリビングや専用視聴室で、大画面による没入感と映像・音の完成度を最優先するなら「X11L」。
家族で使うリビングを中心に、画質・音質・サイズ・設置性のバランスまで含めて選ぶならC8Lが本命。
一方、都市部のマンションや個室、寝室など、設置スペースを抑えつつSQD-Mini LEDの高画質を楽しみたいなら「C7L」がピッタリ。ライフスタイルに合わせて選んでほしい。
B & Oサウンドをさらに拡張。「Tutti Choral」でホームシアターへ
折原 映画やスポーツを一台で迫力よく楽しめる高音質も、3モデルの共通した魅力ですね。
久保田 サウンドバーがなくても十分に楽しめる音質を目指しています。一方で、映画館のようなホームシアターへ拡張したい方もいるでしょう。
一般的にはサウンドバーを接続するとテレビ内蔵スピーカーを使わなくなりますが、TCLの対応サウンドバーでは「Tutti Choral」によって、テレビのスピーカーとサウンドバーを協調動作させられます。
折原 B & Oがチューニングしたテレビ側の音を生かしながら、サウンドバーで音場を広げられる。テレビ単体から始めて、後からホームシアターへ発展させたい方にも面白い仕組みです。
テレビにもAI時代が到来、操作体験はどう変わる?
折原 画質、音質、デザインに加えて、操作性の進化も見逃せません。
久保田 今後、Geminiに関連するアップデートも予定されています。各モデルはハンズフリーマイクを搭載しているため、リモコンのボタン操作だけでなく、テレビに直接話しかけて情報を探したり、対話したりする使い方が広がっていきます。
折原 Google TV搭載テレビで大きなシェアを持つTCLが、AI時代のテレビ体験にも踏み込んでいく。テレビの価値が、画質や音質だけでなく、情報との接点まで広がっていきそうです。
スペックだけではない。X11L/C8L/C7Lは実機で見比べてほしい
折原 今回紹介したTCLのSQD-Mini LED搭載テレビ、X11L、C8L、C7Lは、画質、音質、デザイン、操作性まで含めて、それぞれに明確な魅力があります。スペックだけでなく、実物のサイズ感や映像を確認して、自分の部屋に合う一台を選んでください。
久保田 さまざまな住環境や視聴スタイルに合わせて選べるラインアップを用意しています。ぜひ実際の映像をご覧いただき、ご自身に合ったモデルを見つけていただければと思います。
(提供:TCL)

