公開日 2015/09/04 10:00

「JBL XTREME」レビュー:サウンドも外観も唯一無二の大迫力



【JBL XTREMEはこんな人におすすめ!】
・とにかく迫力の重低音を楽しみたい
・Bluetoothスピーカーの常識を超えたサウンドが欲しい
・アウトドアやパーティで友人と一緒に音楽を聴きたい


サウンドも外観も唯一無二の大迫力

現代の音楽シーンで求められているサウンドとは何か −− その答えは”重低音”だ。ダンスミュージックだけでなくJ-POPやアニソンを聴く際にも、重低音で刻まれるビートは音楽の気持ちよさに繋がる。そんな重低音を実現する極大サイズのBluetoothスピーカーが誕生した。「JBL XTREME」だ。


一般的なBluetoothスピーカーよりもかなり大柄。iPhone6と比べてもこのサイズ
まず、一目見て「バズーカ砲のようだ」と圧倒されたそのサイズを説明した方がいいだろう。外形寸法は282W×126H×122Dmm、2.13kgというサイズは2Lのペットボトルの胴部分を一回り太くしたような極太サイズ。コンパクトなBluetoothスピーカーは数多くあるが、腕で抱えるほど大きいXTREMEは唯一無二の存在だろう。

スピーカーとしてのスペックも豪勢だ。Bluetoothスピーカーとしては異例の63mmウーファー2基と高域を再生する35mmトゥイーター2基を搭載した2ウェイスピーカーという構成。加えて本体の両サイドには、重低音を更にパワーアップさせるパッシブラジエーターまで搭載。徹底的な重低音志向としている。

大きい、だけじゃない。描き出されるサウンドも上級品

いざ「JBL XTREME」のサウンドを確かめてみると、見た目通りの豪快なサウンドを体験させてくれた。超・重低音志向で、ダンス系ミュージックを聴けばズシンと空間を震動させるような強烈な重低音を響かせてくれ、その極大サイズのウーファーとパッシブラジエーターの持つ破壊力を痛感する。


本体の両サイドにはパッシブラジエーターを搭載。徹底した重低音志向だ
ボリュームをどんどん上げていくと部屋全体に重低音がズンズンと響き始める。こうしたパワフルなサウンドは、周囲に騒音があるアウトドア環境や、数十人規模の人が集まるパーティー会場でガンガンに音楽を鳴らしたい用途で十分通用するレベルに到達している。ちなみに周囲への音漏れが心配という人もいるかもしれないが、ボリュームを絞れば相応に低音も押さえられるので安心して欲しい。

もう一つ、「JBL XTREME」のサウンドを聴いていて気付いたのは、重低音と同時に中高域のクリアさもワンランク上の存在であること。J-POPの女性ボーカルを聴いてみても、歌声の優しいニュアンスも響かせてくれるし、何よりも曲全体の表現力の余裕がたっぷりあるため、バンドの演奏のなかに隠れていたバスドラムの刻みの鋭さや、キレのよいギターも鮮明に鳴らし分ける。試しによりアコースティックなジャズナンバーを聴いてみても、余韻たっぷりの空間再現があり余裕でこなしてくれた。大は小を兼ねると言うべきか。「JBL XTREME」は、スピーカー全体の再生クオリティを素直に引き上げた上位機でもあるのだ。


「バッテリー充電」などパーティー向け機能も勢揃い

「JBL XTREME」にはサウンド以外の見所もいくつもある。

まず、その巨大なボディに内蔵されたバッテリー容量だ。公式のスペックでは10,000mAhのバッテリーを内蔵しており、連続再生時間は実に15時間とBluetoothスピーカーの域を超えた超スタミナ再生を実現している。更に、スマートフォンやタブレットなどのモバイルバッテリーとして本機からバッテリー給電をすることもできるのだ。


本体背面にはジッパーに隠すかたちでUSB端子やヘッドホン端子などを備えている
XTREMEの充電用USB端子は、本体背面にジッパーでスマートに隠されつつ2ポート用意されている。例えば自分と友人のiPhoneを同時に充電しながら音楽を流したりすることもできるのだ。ちなみにXTREMEには複数台のBluetooth対応機器をペアリングして交互に音楽を流す「ソーシャルモード」もあるので、友人達と一緒に音楽を聞く時に活躍してくれること間違いナシだ。

もうひとつ、野外派のユーザーに嬉しい機能としてスプラッシュプルーフ(防滴)にも対応。突然の雨に濡れても安心だ。さらに持ち運びに便利なショルダーベルトも付属している。また本機はFLIP 3と同様、2台を接続してステレオスピーカーとして使うこともできる。巨大なXTREMEを2台並べたら、さぞ壮観だろう。

店頭に並ぶあらゆるBluetoothスピーカーのなかでも、規格外に巨大な「JBL XTREME」。屋外のパーティーやイベント会場に持ち出すBluetoothスピーカーに欲しい機能が一台で揃うモデルとしてお薦めしたい。



【JBL XTREME 直販サイト価格35,880円(税抜)】
【SPEC】
・Bluetooth:バージョン4.1
・対応プロファイル:A2DP V1.3、AVRCP V1.5、HFP V1.6、HSP V1.2
・オーディオ入力:Bluetooth、外部音声入力
・最大出力:20W×2
・ユニット:ウーファー:63mm×2、ツイーター:35mm×2
・周波数特性:70Hz - 20kHz
・外形寸法:282W×126H×122Dmm
・質量:2.13kg
・電池:リチウムイオン充電池
・充電:約3.5時間、再生:約15時間(ボリュームレベルや再生内容により異なる)
・付属:AC電源アダプタ×1

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