公開日 2015/06/26 17:24

レコード再生をTEAC「TN-350」で手軽に始める - セッティング方法からPC録音まで実践

<山本敦のAV進化論 第60回>
オーディオはハイレゾへの関心が高まり、対応機器もどんどん増える一方、アナログレコードの人気が若い音楽ファンを中心に復活しているようだ。アナログレコードを中心に扱う「HMV record shop渋谷」も昨年夏のオープン以来盛況が続いていると聞く。

今回はティアックのアナログレコードプレーヤー「TN-350」で簡単アナログ再生環境のセットアップに挑戦

CDや音楽配信と比べて、アナログレコード再生はやたらと色んな手間がかかるものだ。専用プレーヤーが必要になるし、盤を買い集めれば必然的に家の中で置き場所を取るようになる。だが、アナログレコードにはモノとしての圧倒的な存在感と魅力がある。新しく用意した棚に買ってきたレコードを並べて、お気に入りのタイトルはジャケットを表側に向けて部屋をデコレーションしただけでも満足してしまいそうになるくらいだ。だが、せっかくだからアナログレコードの音も聴いてみよう!

ということで、今回は入門者でも手軽にアナログレコード再生を始められる環境作り、もっと言えば「比較的低予算でアナログレコード再生の環境を整える方法を探る」ことをテーマに、2つの再生方法を提案したい。

買っただけで満足。聴く環境を整えることなく部屋の片隅に眠っているレコードはないだろうか。せっかくだから聴ける環境を整えてみては?

■まずはアナログレコードプレーヤーを選ぶ

肝心のアナログレコードプレーヤーはどんなものを選べばよいのだろうか。巷にはレコードプレーヤーにスピーカーやバッテリーも内蔵したポータブルタイプのプレーヤーも販売され、人気を博しているようだ。もちろんそれもひとつの楽しみ方だが、アームなどのパーツを交換したり、スピーカーやアンプを変えたりと、自分で再生環境を整えていくのもアナログレコードの大きな魅力だ。カートリッジやレコード針などパーツを交換するだけで音に違いが生まれてくるし、アンプやスピーカー、周辺アクセサリーとの組み合わせで自分好みの音を鳴らせる環境をカスタマイズできる喜びもある。ならばアナログレコードプレーヤーはできる限り外部機器との接続性・発展性が高く、カートリッジ交換など応用性も高いものの方がいい。そこで今回は、ティアックのアナログレコードプレーヤー「TN-350」を選んだ。

本機は33 1/3回転(アルバム盤)、45回転(シングル盤)に対応するベルトドライブ方式のレコードプレーヤー。ユニバーサルタイプのトーンアームを採用しているので、好きなカートリッジをシェルごと交換できる。なお本体にはオーディオテクニカのVM型カートリッジ「AT100E」と同等の製品がシェルに装着された状態で付属してくるので、簡単な組み立てを終えたらすぐにレコードが聴けるようになっている。

カートリッジはシェルごと交換が可能。オーディオテクニカのVM型カートリッジが付属してくる

本体にはMMカートリッジ対応のフォノイコライザーアンプが内蔵されている。アナログレコード再生では、特にこの「フォノイコライザーアンプ」の存在を気にかけておきたい。

そもそもアナログプレーヤーのカートリッジはCDプレーヤーなどに比べると非常に低い電圧で動作しているため、フォノイコライザーアンプという増幅装置を介してからプリアンプ等に送り込むことで再生時に適正な音量バランスが得られるようになる。またフォノイコライザーアンプは、アナログレコードの盤上にカッティングされている音の溝から、高音と低音を元の正しいレベルに揃えて再生するための役割も担っている。

次ページコンポなどの一体型セットシステムにつないで聴く

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