公開日 2022/05/13 12:34

JICO、瀬戸物ボディのMCカートリッジ「SETO-HORI REMODEL」。ヘッドシェル一体化で“精緻な音”追求

磁界特性の外部干渉を抑制
編集部:平山洸太
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日本精機宝石工業株式会社 (JICO)は、瀬戸物筐体のMCカートリッジ「SETO-HORI REMODEL」を5月28日に発売する。価格は418,000円(税込)。

「SETO-HORI REMODEL」

ヘッドシェルと一体型の設計とすることでより精緻な音を目指した、2019年発売「SETO-HORI」のリニューアルモデル。一体化にはNEUMANN(ノイマン)製カッティングヘッドの振動系をコントロールする手法を参考にしたとしている。

筐体は瀬戸物となり、絶縁耐性、低い透磁率や保持力により、MC内の微細な磁界特性の外部干渉を最低限に抑制するという。先端には多面体で寿命が通常のレコード針の3倍以上となる、マイクロリッジダイヤモンドチップを搭載。またカンチレバーには、しなりが多く低音の再現性が高いボロンという鉱物を採用する。

マイクロリッジダイヤモンドチップ(左)とボロン製カンチレバー(右)を採用

なお、筐体の独自のデザイン形状は愛知県瀬戸市の工房と制作し、岐阜県土岐市織部焼の窯元と協力したとのこと。瀬戸物は型取り後に焼きを入れた際の収縮率が大きく、カートリッジの筐体としては不向きとされていたところ、2年間に渡って収縮率を検討、最終工程でJICOのレコード針職人が手加工をすることで製品化に成功したと説明している。

JICOのレコード針職人が手加工

ヘッドシェル部の素材には、アルミニウムと銅の合金を採用。5軸マシンで削り出した無垢のボディにより、振動特性の均一化も図っている。ヘッドシェルとカートリッジ本体をあわせた垂直方向の重心位置を、トーンアームパイプの中心位置になるようなセッティングとすることで、トーンアーム本体のピボット動作特性に忠実に追従する設計となる。また、カートリッジとシェルの間には透磁率10μの電磁波ノイズ吸収シートをはさみ、磁気特性の変化特性の対策を行った。

リードワイヤーについては、KOIKE Analog Factoryにて制作した専用のものを採用する。29mmのプラス側の線材は、オヤイデ「102SSC 0.28mm」の3本部組。マイナス側は、日立「OFC 0.18mm」の8本組となる。

本体の質量は26.8gとすることで、上下動の振幅を低い周波数に抑え、スタイラスサスペンションへのストレスを最低限にするとのこと。オーバーハングの調子範囲は56mm±2mmとなる。ほか、出力電圧は2mVで、出力バランスは<1.5dB/1KH、針圧は1.8 - 2.2g。また、周波数特性は15 - 32,000Hz、出力インピーダンスは130Ω/1kHz、チャンネルセパレーションは25db/1kHzとなっている。

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