OTOTEN2026記者発表会についても紹介

元三菱電機エンジニア佐藤氏のスピーカー開発への思いなど掲載。『JASジャーナル2026年春号』発行

公開日 2026/05/08 13:59 編集部:原田郁未
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一般社団法人日本オーディオ協会が3か月に1回、オンラインで配信している機関誌『JASジャーナル』。この度、今年2回目の更新となる『JASジャーナル2026年春号』を公開した。今号では、元三菱電機エンジニアでTecnologia e cuore代表の佐藤岳氏によるスピーカー開発思想の寄稿や、大阪で開催された「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会 レコード編」のレポート、OTOTEN2026記者発表会の概要などを掲載している。

『JASジャーナル2026年春号』がオンラインにて配信開始

佐藤氏の寄稿「Tecnologia e cuoreのスピーカーにかける思い」では、三菱電機退職後にNCV-R振動板の特許使用許諾を受け、理想のサウンドを追求するオーディオメーカーを起業した経緯を紹介。DIATONEで実績を築いた原宏造氏とともに、エンクロージャーや磁気回路、ネットワーク回路の開発に取り組んできたことを明かしている。

同記事では、同社スピーカー「DS-TC52B」「DS-TC62B」に採用するNCV-R振動板について、チタンを超える伝搬速度と紙に近い内部損失を両立する素材として解説。さらに、ネオジム磁石によるダブルマグネット構成や、アモルファスコア採用のネットワークコイル、国内生産による品質管理など、開発の細部まで掘り下げている。

「Tecnologia e cuoreのスピーカーにかける思い」では実際のデータに基づく素材の有用性を解説

また、3月14日に大阪・新大阪のテクニカハウス大阪内「アストロスタジオ」で開催された「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会 レコード編」の開催レポートも掲載。同イベントでは、参加者が自分で聴きたいレコードを持参し、その曲を選んだ理由や思い入れを紹介したうえで再生するのが特徴。全員が1曲ずつ聴けるよう再生時間は4分程度に設定され、再生後には感想を共有した。

「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会 レコード編」の様子をレポート

会場では、再生された楽曲をまとめたプレイリストも配布。クラシックやシティポップ、アニソンなど多ジャンルの楽曲が並び、イベントの盛り上がりを窺わせた。同記事内でもプレイリストをチェックできるほか、使用機材の一覧も掲載。

また、同記事ではイベントレポートに加えてオーディオテクニカ・西日本営業部の尾上健太郎氏によるテクニカハウス大阪の解説も掲載している。

尾上健太郎氏(左)への取材によるテクニカハウス大阪の解説も掲載

小川理子会長による「OTOTEN2026開催概要 記者発表会を終えて」では、東京国際フォーラムで開催した記者発表会の模様を報告。OTOTEN2026では、VTuberのAZKiさんに加えて、声優/アーティストの安野希世乃さんが新たにアンバサダーに就任することや、初日に有料のプレミアムデーを設けることなどが紹介されている。

「OTOTEN2026開催概要 記者発表会

そのほか、筒美京平氏による未発表楽曲をアナログ16chマルチ録音システムで制作したレコード『Tokyo Suite Tsutsumi Kyohei Presents For TOMA』の制作記事や、能登半島各地のフィールドレコーディングを8chキューブ立体音響で再生した展示「音の記録、音の記憶」のレポートなども掲載。

JASインフォメーションでは、2025年度第4回理事会/運営会議の報告として、Google Inc.とディスクユニオンの入会承認、OTOTEN2026の準備状況、協会創立75周年プロジェクト、Safe Listeningなどについて掲載。オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ、北陸オーディオショウの視察報告もまとめている。

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