【大阪セッション】オーレンダー、エバーソロ、アトールなどQobuz再生も人気/エアータイト&TADの合同ブース
大阪セッションは、ハートンホテルに加え、「TKPガーデンシティPREMIUM心斎橋4F」(北会場)においても開催された。こちらの出展ブースの模様をお届けしよう。
オーディオテクニカは、今年MCカートリッジ「33xシリーズ」、VMカートリッジ「VMxシリーズ」に、アクリル製のアナログプレーヤー「AT-LPA2」、それに開放型ヘッドホン「ATH-ADX7000」と新製品を大量投入。それぞれの魅力を楽しめる多彩なプログラムを用意していた。
カートリッジの開発エンジニアも登場し、エントリーから70万円クラスの「AT-ART1000X」に至る幅広い開発へのこだわりを解説。初日の最後のコマでは、なんと「モノラル盤」の時間。最新の「33xシリーズ」にはtype1とtype2の2種類のモノラル針が用意されており、盤に合わせて選ぶことができる。
開発担当の小泉洋介さんこだわりのモノラル盤が多数再生され、プレスティッジのソニー・ロリンズの「worktime」の色濃さには思わず身を乗り出して聴き入ってしまった。
ヘッドホン再生ブースも設けられており、「ATH-ADX7000」と「ATH-ADX5000」の聴き比べも体験することができた。8年ぶりのフラグシップ更新ということもあり、“5000ユーザー”の期待値も高い。YOASOBI『夜に駆ける』にて聴き比べると、特に高域の伸びやかさや解像感、そして頭の周りに広がるステージ感が一段と精緻に華やかになったかのよう。
エミライはPMCのスピーカー「Prophecyシリーズ」をメインに、WiiMやオーレンダーのネットワークプレーヤーをデモ。オーレンダーの「A1000」は、60万円という(オーレンダーとしては)お求めやすいプライスということもあり、今年のヒットモデルのひとつ。
土方久明氏によるQobuz講演も大盛況、ストリーミング再生への期待も高い。メインスピーカーはPMCのフロア型スピーカー「Prophecy9」、スタジオモニターのバックボーンと独自のトランスミッションラインによる低域再生が特徴となっており、有機的な低域再生力は独特の魅力を放っている。
また廉価で多機能なネットワークプレーヤー、WiiMも着実に日本市場にファンを増やしている。現在オーディオ専門店やエミライダイレクトストアで20%オフキャンペーンを開催中ということもあり、順調な売り上げを見せているそうだ。
エアータイトとTADは昨年に引き続き合同ブースを展開。東京ショウでも披露されたTADのフロア型スピーカー「TAD-E1AX」を中心に、エアータイトの真空管アンプ、TADのクラスDアンプと違った音の表情を聴かせてくれた。
エアータイトからは、KT-88を4基搭載したパワーアンプ「ATM-2 Plus」と、211搭載のモノラルパワーアンプ「ATM-2211J」が登場。マイルス・デイビスの新宿・厚生年金会館での来日ライブなど、熱いグルーヴを響かせる。さらに、お客様からのリクエスト(持ち込み)でレッド・ツェッペリンの貴重なUKファーストプレスも再生。分厚いギターの唸りが会場を満たした。
ブライトーン&プロストも合同ブースを展開。オーディオベクターのスピーカーをメインに、アトール&エバーソロのネットワークプレーヤーを体験。Android OSを搭載し、さまざまなストリーミングサービスに対応できるエバーソロは日本市場でも支持が厚い。今回はトップラインの「DMP-A10」を中心にアピール、ジャズとヒップホップを融合するロバート・グラスパーの音源は土方氏も大プッシュする。
またブライトーンは、この冬よりエバーソロの兄弟ブランドであるLuxsin(ラグサイン)の取り扱いを開始。ZMFヘッドホンと組み合わせて体験できる場所も用意していた。
ヤマハのブースでは、Qobuz再生が可能なネットワーク機能一体型プリメインアンプ「R-N2000A」と、スピーカー「NS-2000A」という組み合わせでデモ。基本的にヤマハブースはヤマハ製品で統一されているが、今回は珍しくスフォルツァートのネットワークプレーヤー「DSP-Corvus」も使用。トップライン「5000シリーズ」の再生に活用されていたそう。
クリプトン&ネットワークジャパンも合同ブースを展開。サウンドマジックのスピーカースタンド「RH650BB」他が、3万円台という価格もあり「予想以上のヒットです」と営業スタッフ。「天板が通常よりも少し大きめになっており、安定感のある設置ができることが支持されているようです」と笑顔を見せてくれた。
クリプトンは同社のアクティブスピーカーの下に設置する小型ボードを積極的にプッシュ。昨年の大阪セッションで披露し、好評を博したことから製品化にこぎつけた。「KS-11」にピッタリハマり、少し傾斜のついたデザインが特徴で、デスクトップオーディオの高音質化に効果的。
「KS-55HG」のレッド仕上げも登場。赤の仕上げのこだわりに時間がかかったそうで、艶やかな仕上げは自信の一品だという。
ヒノエンタープライズのブースでは、ZYXのカートリッジが登場。最新のMCカートリッジ「Ultimate VXシリーズ」が一挙に登場、メイド・イン・ジャパンのものづくりをアピール。
またムジカノートは、“漆喰”を活用したスピーカーの試作機「AWAGA-Shikkui/RE」(仮称)を展示。スピーカーユニットの周囲の白い部分が漆喰となる「漆喰は、歪み成分を吸収する役割を果たしてくれます」と山本さん。まだ形状も含めて試作機だそうで、今後さらにサウンドを追い込んでいく予定だという。
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