ファンダメンタル、新アンプ「ZEROシリーズ」始動。第1弾は2筐体式プリメイン「aina」
ファンダメンタル(株)は、同社FUNDAMENTALブランドより、新しいオーディオアンプ「ZEROシリーズ」を始動する。第1弾モデルは電源が別筐体となるプリメインアンプ「aina(アイナ)」。12月1日より受注を開始、価格は5,280,000円(税込)。
ZEROシリーズについて開発担当の鈴木 哲氏は、「Fundamentalを究める」というテーマのもと、構造面、エレクトロニクス両面において基本に立ち返った製品開発を行うと表明。
「aina」はハワイ語で “大地” を意味し、「大地に根ざしたようにゆるぎなく、演奏者の心のヒダをも写すような正確さをもって楽曲の真髄をさりげなく、しかし余すところなく描く」アンプと説明している。
シャーシ素材すべてに導電率の高い純アルミ素材1070をフルに使用。アンプ部・電源部ともにメインシャーシは1070インゴットから削り出し、継ぎ目や連結のない完全なワンピースで機械的ストレスのない構造を実現している。極薄・軽量なトップカバーは、同じ1070材を使用するが、メインシャーシに1点止めすることで組み立てストレスも排除している。
フットは制振性を考慮したステンレス製のスパイクを採用。純銅製のインシュレーターが標準装備されており、アンプ部と電源部を積み重ねた状態でも優れたパフォーマンスを実現する。また取り付けビスはカスタムのアルミビスを使用、給電やグランド部位などの要所には銀メッキカスタムアルミビスを採用し、徹底した非磁性体化を図っている。
ボリュームコントロールについては、高精度・高音質のオリジナルアッテネーターを搭載。左右のギャングエラーのない音量調整を実現する。
アンプの電圧増幅部は、Non-NFBにて構成。超広帯域・高S/Nのディスクリート高速電流バッファーアンプに、超高精度カレントミラー回路を組み合わせ、抵抗2本の比率だけでゲインを決定するシンプルな動作の対アース一段増幅回路を搭載。アンプトータルとしての平均残留雑音は7μV(STEREO使用時、Aカーブ補正)以下という静けさを実現する。
電流増幅段は広帯域バイポーラトランジスターによる3段ダーリントン出力段を構成。最終段も特性の揃った高速トランジスタを採用し、シンプルなシングルプッシュプルにて、32W×2(8Ω)という出力を実現している。
抵抗には、温度特性に優れた金属博抵抗を採用。また音質劣化の原因となるプロテクトリレーを排除し、オリジナルのプロテクト回路を新規開発など、随所にファンダメンタル独自の音質設計技術が込められている。またカスタムハンダを使用し、すべて一人の手によるカスタムメイドの仕上げとなっている。
別筐体の電源では、1,000μFのカスタムスリーブレスコンデンサーを、±各20個ずつ並列接続したケミコンブロックを構成。強力なレギュレーションを確保するとともに、強靭かつハイスピードな電源供給を実現する。
セレクターは東京光音電波製カスタムロータリースイッチを採用。入力は3系統を装備し、各入力ごとにXLRもしくはRCA端子を注文時に選択できる。


外形寸法は、本体が320W×116H×293Dmm、電源部が320W×116H×228Dmm。質量は本体が8.8kg、電源部が13.2kg。定格出力は32W/8Ω、62W/4Ω、100W/2Ωとなっている。
関連リンク
トピック








































